「師任堂(サイムダン)、色の日記」の舞台、クーデターだらけの朝鮮王朝前期を駆け足で紹介!予告動画

2017年02月27日12時50分 
(2018年03月09日15時38分 更新)
ドラマ
「師任堂(サイムダン)、色の日記」より
(C) Group Eight

「師任堂(サイムダン)、色の日記」の舞台となった朝鮮時代は、高麗王朝の李成桂将軍が、改革派に推挙され建国した王朝!前期は、クーデターが相次ぎ、やがて熾烈な党派の争いを生んだ時代!王朝の建国から中宗即位までを駆け足でご紹介!作品公式サイトおよびスペシャルサイトで予告動画などが公開されている。

以下、それぞれの舞台を背景に描いたドラマと一緒にご紹介するので、【ドラマの朝鮮王朝】の表と一緒にご覧ください。また、もっと詳しい王朝の歴史は【韓流コーナー:年表・系図】の「●ドラマで辿る韓国の歴史 」の朝鮮王朝①~⑤でご紹介。以下で紹介しているドラマや出来事はそれぞれタイトルクリックで詳細ページに移動します。

■クーデターまみれの朝鮮王朝
朝鮮王朝は高麗の将軍、李成桂(イ・ソンゲ)が1392年に建国。官僚制度と仏教寺院の力を抑え込む政策を取り、国家財政と国力の強化を図ったが、建国直後から大事件に見舞われた。後継問題で太祖・李成桂の息子同士が殺し合う2つの王子の乱だ。2つの乱ののち五男・バンウォンが太宗として即位し国力の強化を図った。このあたりを描いたドラマに「龍の涙」「六龍が飛ぶ」「チョン・ドジョン(鄭道傳)」などがある。
先代王・太宗の基盤を基に名君・世宗(4代)が国の基盤を固めて王朝は安泰したが、世宗が他界するとまたもや激しい政争が始まった。このあたりを「大王世宗」「根の深い木-世宗大王の誓い-」「チャン・ヨンシル~朝鮮伝説の科学者~」が描いている。

■勲旧派×士林派
建国時に大きな手柄を立てた官僚たちやその子孫を“勲旧派”と呼び、彼らは政局内で大きな力を持ち王権を脅かした。世祖(7代)もまた王としては名君で、勲旧派を支持勢力に中央集権的な政治体制を敷き、王権の強化と富国強兵策などを推し進めたが、これが地方の豪族たちの怒りを招いた。
クーデター“癸酉靖難(ケユジョンナン)”で王位に就いた9代王・成宗は、勲旧派と知識集団の“士林派”を協力させ、文物やさまざまな制度の整備事業を完成させるなど大きな功績を残した。
「王女の男」はこの癸酉靖難による引き裂かれたロマンスと復讐を描いている。

■王朝第10代王・燕山君の恐怖政治
1494年、父王・成宗の死後、18歳王位に就いた燕山君は成宗の長男。即位当時は先王の遺志を継ぎ、無難に政を進めていたが、生来の学問嫌いや他者からの忠言に耳を貸さない燕山君は次第に馬脚をあらわし暴政を敷くようになる。そして道義だ、勉学だ、と口やかましい士林派に憤懣を抱き始め勲旧派がこれに乗じた。実母・尹(ユン)氏の廃位や死罪のいきさつを燕山君に教え、1498年“戊午士禍”で政界進出目覚ましい士林派を粛正。燕山君も完全に壊れた。「王と私」「王と妃」は成宗と尹氏を描き、「宮廷女官チャングムの誓い」「女人天下」の冒頭はそれぞれ尹氏の死罪に関連したエピソードから始まる。「インス大妃」は第5 代王・文宗(ムンジョン)から第10 代王・燕山君の世にわたるおよそ50 年間を、女性という身分を越えて王朝を支配した実在の人物、成宗の生母・インス大妃の生涯をドラマチックに描いている。
燕山君は1504年3月から10月まで7か月間にわたって、勲旧派や士林派の区別なく、母・尹氏に関わった官僚たちを次々粛正していった。これが“甲子士禍”。
こうなるとさすがに全国からハングルで書かれた当初が上がってきたが、燕山君は「民がハングルで王を愚弄している」と激怒し、ついにはハングルの使用禁止令も下してしまった。

■燕山君の側室は三大悪女のチャン・ノクス
燕山君の壊れっぷりは、現在の国立大学ともいえる成均館をキャバレー化したり、狩りを楽しむために都城から三十里内にある民家を撤去させたり、ついには伯母にあたる美人と誉れ高い月山大君の妻にまで手を出した。映画『王の男』では燕山君の暴君ぶりをたっぷり描いている。燕山君と共に遊興に狂ったのは側室のチャン・ノクス。チョン・ナジョン、チャン・ヒビンと並ぶ“朝鮮三大悪女”の1人だ。チャン・ノクスについては【韓国三大悪女】で詳しく紹介している。

■担ぎ 上げられた弱腰の王・中宗
甲子士禍の後、歯止めの効かなくなった燕山君の恐怖政治を止めるにはクーデターしかなかった。先代・成宗の寵愛を受けていた成希顔(ソン・ヒアン)とかつて燕山君の教育係・朴元宗(パク・ウォンジョン)が立ち上がった。そして彼らが次王に担いだのが普城大君。後の11代王・中宗だ。

こうした王朝の流れは【朝鮮王朝系図】でも一目できる。
次回は、中宗を詳しくご紹介するのでお楽しみに。【「師任堂」を2倍楽しむ】では、他にも時代背景や実在の人物、キャストの魅力、豆知識などを紹介していくので、視聴の参考にどうぞ。

日本公式サイト
KNTV「師任堂(サイムダン)、色の日記」<完全版>番組公式サイト
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