チャン・ヒョク「客主~商売の神~」:時代背景①:近代化に乗り遅れた朝鮮末期!予告動画

2017年04月02日10時11分ドラマ
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チャン・ヒョク主演で、利益より人を守ろうとした主人公ボンサムの商売道を描いた正統派史劇「客主」DVD-BOXの最終BOX4がいよいよ4月4日にリリースとなり、同日よりテレビ東京で地上波初放送する!ドラマを2倍楽しむために当時の時代背景を紹介しよう!予告動画は公式サイトで公開されている。

【「客主」を2倍楽しむ】では放送に合わせて各話のあらすじと見どころ、豆知識などをまとめて紹介していくので視聴の参考にどうぞ。

「客主」の舞台は朝鮮末期
タイトルの“客主”は元々は各地をまたにかけて活動する行商人“客商”の主人のこと。李氏朝鮮後期においては、他の地域から来た行商の住みかを提供して物を引き受け、売ったり駆け引きを付けてやる問屋機能をもつ商売の元締めのような存在。
ドラマの舞台は朝鮮時代末期、第25代王・哲宗と26代王・高宗の時代あたりと考えていいだろう。まず、【ドラマの年表:朝鮮王朝】でドラマが王朝のどのあたりに位置しているのか確認しておこう。
哲宗時代までは王后の一族・安東金氏による独占政治(勢道政治)。高宗が王位に就いたことで60年続いた勢道政治は終わったものの、今度は豊壌趙氏(24代・憲宗の外戚)が権力をふるう。しかし、高宗の父・興宣大院君が政治の表舞台に出て来て実権を握ったことで趙氏の力は弱まる。ところが、今度は高宗の妻・明成皇后と興宣大院君の権力闘争が始まる。政治そっちのけで繰り返される権力闘争。朝鮮の農村は疲弊し、各地で大規模な反乱が何度も起きた。そんな中コレラの蔓延で多くの民が命をおとし、さらに当時信者を増やしていたカトリック教徒の弾劾で多くの民が犠牲になった。

客主「客主」Licensed by KBS Media Ltd.
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世界では近代化に向かっていたが、朝鮮はこれに完全に乗り遅れてしまった。1945年にはイギリスの軍艦、翌年にはフランス海軍がカトリック弾圧に抗議して来航。朝鮮は、明治維新を経験した日本、ヨーロッパの列強国、そして近代化に遅れた清に囲まれ自国の権益や国が脅かされ始める。
「客主」はそんな時代の中でたくましく生き抜いた商人たちの物語なのだ。

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セル発売元・販売元:ハピネット
レンタル発売元・販元:ワーナ・ホーム・ビデオ
(C) MBC & 2012 Victory Production
原作:村上もとか「JIN-仁-」
(集英社「ジャンプコミックスデラックス」刊行)
■同時代のドラマは?
「客主」と同じ時代を描いたドラマに「Dr.JIN」「朝鮮ガンマン」「チャクペ-相棒-」「太陽人」「明成皇后」などがある。「Dr.JIN」でイ・ボムスが演じたイ・ハウンは興宣大院(高宗の父)。最終回では、カトリックのフランス人宣教師の処刑(丙寅教獄)を契機としたフランスとの戦争“丙寅洋擾(ピョンイニャンヨ)”(1866年10月)が描かれている。
「明成皇后」は、明成皇后(高宗の妃閔氏)と義父・興宣大院との20年以上に渡る対立や、朝鮮半島をめぐる日本の安全保障問題、日本と清の覇権争い、日清戦争後の日本とロシア帝国の覇権争いなど過酷な状況を生きた朝鮮半島の悲しい世界を描いている。
また、「朝鮮ガンマン」では主演のイ・ジュンギが日本人商人に扮装して登場する。

さあ、そんな疲弊しきった朝鮮で力を持ったのは、厳しい身分制度の中でも底辺にいたはずの商人。次回は、朝鮮末期のなかでの商業事情について紹介しよう。

kandoratop【作品詳細】【「客主」を2倍楽しむ】

テレビ東京「客主」番組公式サイト
 2017.04.04スタート 月~金8:15-9:11 地上波初放送
「客主」DVD公式サイト
 BOX1~2 各21000円
 BOX3~4 各24000円(本体)+税
 発売元:コンテンツセブン、ワコー
 販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント



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