F430後継ニューモデル発表!フェラーリ458イタリアを動画でチェック!

2009年07月29日13時14分商品・CM

7月28日、フェラーリはF430の後継ニューモデルとなる高性能V8ミドシップ“458イタリア”を発表し、同車のスタイリング全貌ほか、エンジン音と鋭い加速体感できるフラッシュムービーを公開する458イタリア・スペシャルサイトを開設した。

その高性能ぶりと完成度が世界に衝撃を与えたF430の2004年デビューから僅か5年。早くも発表されたF430後継の新型車、458イタリア。ネームされた数字、458は排気量4.5リッター、8気筒のエンジン・ヴォリュームを意味する。458イタリアに搭載される新開発V8エンジン最大出力570ps/9000rpm、最大トルク55.1kgm/6000rpmを叩き出す劇的な高回転・高性能ユニットで、F430搭載ユニットの490ps/8500rpm、47.4kgm/5250rpmに大きく水をあける。しかも重量はF430より70kgダイエットした1380kg。僅か3.4秒で458イタリアはドライバーを100km/hオーバーの世界へ連れて行く。458イタリアの開発には“皇帝”との異名をとった元F1チャンピオン、ミハエル・シューマッハが参加したという。

◇フェラーリ 458イタリア・スペック◇
ボディサイズ:全長4527×全幅1937×全高1213mm
車両重量:1380kg
エンジン搭載位置:ミドシップ
エンジン排気量:4499cc
エンジン形式:直噴V型8気筒
圧縮比:12.5:1
最大出力:570ps/9000rpm
最大トルク:55.1kgm/6000rpm
リッターあたり出力:127ps/1L
0-100km/h加速タイム:3.4秒
最高速度:最高速325km/h
CO2排出量:320g/km
前後重量配分:42:58
トランスミッション:7速デュアルクラッチ「F1マチック」
サスペンション:フロント/ダブルウイッシュボーン リア/マルチリンク

458イタリアのスタイリングは、未来派なヘッドライト造形が挑戦的な印象を受けるが、全体のプロポーションはフェラーリの例外に漏れず、グラマラスでエレガント。フロントグリルはブラックアウトされ、より精悍でスポーティーな印象だ。サイドビューはこれまでのスーパーカーのデザイン文法とは異なり、エアインテークを強調するものではない。鋭く低いフロントノーズと対比的に高く盛り上がるリアエンドのバランスがドラマティックだ。3本出しエグゾーストパイプや独立2灯テールランプが未来のフェラーリを印象付けるリアビューは、空力的な造形が施され、力強い。デザインは勿論、ピニンファリーナによるものだ。

その性能は上記スペックを見るだけで高性能ぶりを確認できるが、数値に表れない性能向上ぶりも見逃せない。F430の4.3LV8から比較して、80psも向上した458イタリアの直噴V型8気筒は570psを9000回転というレースカーなみの高回転で叩き出すが、同時に3250rpm付近の常用回転域で最大トルクの80%を発揮するなど、フレキシビリティーが高い。また軽くなった車体とEデフ、F1トラックの統合制御によりコーナーからの立ち上がり加速は、F430より目覚ましく向上。メカニカルグリップの高さとシューマッハ監修のハンドリングは、458イタリアに比類のないコーナリング・スピードを与える。またアンダーパネルはフラットで、ダウンフォースは200km/h走行時に140kgに達する。

フェラーリは458イタリアの発表により、次世代のV8スーパースポーツはどうあるべきなのか、フェラーリらしい回答を示したようだ。今回の新型車発表に際して開設された下記リンクの458イタリア・スペシャルサイト(英語)では、同車のスペック詳細やスタイリング全貌を明かしているほか、甲高いエグゾーストノートと加速を体感できるオンボード・フラッシュムービーを公開中。同ムービーに収められている車内の様子、コックピット廻りの斬新な造形にも注目だ。

フェラーリ 458イタリアの実車はフランクフルト国際自動車ショーで9月15日に公開となる。

Ferrari 458 Italia (英語)