最終回18.6%「ブラックペアン」二宮和也の復讐劇の結末は壮大な勘違い!第10ネタバレあらすじと見逃し配信

2018年06月26日06時00分 
(2018年06月26日06時21分 更新)
ドラマ
©TBS

24日放送された二宮和也(嵐)主演のドラマ「ブラックペアン」(TBS系/毎週日曜21時)最終回平均視聴率は18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、自己最高の視聴率で幕を閉じた!TBSFREEにて7月15日まで無料配信中だ。

初回13.7%とまずますの数字でスタートした視聴率は、第2話で12.4%、12.1%、13.1%、13.4%、13.0%、13.0%と安定、8話で16.6%と大きく数字を上げて9話で16.2%、最終回は2.4ポイント以上も跳ね上げて18.6%を記録し、今クール民放連続ドラマトップで名門TBS日曜劇場の意地を見せた。

最終回は、渡海(二宮)の佐伯(内野聖陽)への思いと、ペアンの謎がついに明かされ、SNSには「予想外の事実に涙が止まらなかった」や「こんなに感動する医療ドラマ初めて見た」「こんな終わり方ずるいわ 最高」など感動の声が続いている。

番組担当の伊與田英徳プロデューサーはスポーツ紙のインタビューで「スーパーアイドルですが、役者になるために生まれてきた人と思えるぐらいの才能」と絶賛していたが、そんな二宮の演技については、「二宮和也の演技力は凄まじい…」「二宮和也の演技に対する信頼度がまた格段に上がった」「内野(聖陽)や(市川)猿之助が演技うまいのはわかりきってたけど、二宮はいい役者だなぁ」など絶賛の声が相次いだ。

他にも、「世良先生(竹内涼真)が可愛すぎるっ! 渡海先生戻ってきてあげて・・・」という声や、「渡海先生と猫ちゃん(趣里)のコンビほんまに最高すぎた」「猫ちゃん、とてつもなくかっこいい…!」という若手俳優陣の好演ぶりを高く評価する声も多かった。

その一方で、最終回で佐伯教授(内野)が何度も倒れたにも関わらず、取り巻きの医師たちがさほど教授の体を心配しているようには見えなかったり、そんな状態で手術をしたりすることに違和感を覚えたという感想や、「ペアンの真相に肩透かし…」「患者がペアンのこと知らなかったことに驚いた」「手術後に、止血のためペアン残したこと書いておけばよかっただけだよね?」など大どんでん返しの結末に不満の書き込みもあった。

ブラックとはいえ、「患者を生かし、医者を殺す」から始まったヒールの医師・渡海(二宮)が、最後にはみんなを生かし、愛される医者として立ち去る姿は最高にカッコよかったし、「医者とはどうあるべきか」を最終回でしっかり見せてくれた「ブラックペアン」は素敵な医療ドラマだった。

本作のDVDとブルーレイは11月28日に発売される。⇒詳細情報

■最終回(第10話)ネタバレ
倒れた佐伯教授(内野聖陽)の緊急手術で応急処置を行った渡海(二宮和也)は、完治させるための再手術を行う条件として、自分が探している“飯沼達次(山本亨)”の居場所を聞くが、佐伯は「命よりも大事なものがある」とそれを拒んだ。

一方東城大では、美和(葵わかな)が藤原師長(神野三鈴)の命令で秘密裏に担当していた飯沼の容体が急変し、高階(小泉孝太郎)や香織(加藤綾子)の知るところとなる。応急処置した高階は患者のデータを見せてくれと頼むが、藤原師長は教授命令でできないと断った。

その頃、研修医・世良(竹内涼真)は渡海の実家を訪ね、渡海の父・一郎が研究熱心な医師だったようだと知る。一方、渡海は「どんな時代になろうと、人は人、医者は医者だ。お前はそのままで構わん。普通の医者になれ」と亡き父の言葉を思い出し、「地獄に落とすか」と不敵な笑みを浮かべた。

理事長選に向けての決起会で、世良に渡海を見張るよう指示した佐伯が倒れてしまう。佐伯の処置をしながら「お前の地獄はまだ先だ」と耳打ちする渡海。

翌、理事長選当日。世良に気づかれずにベッドを抜け出した渡海は飯沼の病室にいた。渡海は、手術をしたのが佐伯だという飯沼の言質をとったが、飯沼の容体が急変。駆けつけた高階に患者の体内にペアンが入っていると告げる。そこに、佐伯からの連絡が入るが、「俺を信じろ」という渡海の言葉に、高階は佐伯に渡海のことを報告しなかった。高階に飯沼のレントゲンを見せてペアンを確認させ、佐伯が自分の医療過誤を渡海の父親のせいにしたのだと打ち明けた。

ついに高階、渡海、看護師の麻里(趣里)によるペアン摘出手術が始まった。しかし、ペアンの癒着が激しく、渡海がペアンに手を伸ばした時、出血が始まった。すると、「それを外すな!」と、理事会にいるはずの佐伯の声が響き渡った。その声を無視し、「親父が全てを失ったペアンで、今度はお前が全てを失うんだよ!」と、渡海がペアンを取り出すと、おびただしい量の血があふれ出てどうすることもできない。

佐伯が飯沼の手術の日のことを話しだした。当時、近くで起きた事故のためにオペ室は満室で人手も足りずに、他に方法がなく、佐伯はペアンを残したまま手術を終えた。その直後に佐伯はアフリカに行くことになり、留守中飯沼の容体が急変。レントゲンでペアンに気づいた渡海一郎(辻萬長)は電報で確認し、「飯沼のペアンを取り出すな。わたしを信じてください」という佐伯の電報を信じた。ところがそれを黒崎(橋本さとし)に見られてしまい、自らの死期が近いことを知る一郎は何の弁明もせずに東城大を去った。そして佐伯は一郎から「人を救え、飯沼さんを救え、君に全てを託す」という手紙を受け取り、医師を辞めることができなかったと明かした。

「お前の父に生かされた」という佐伯に、「すべて自分のせいだと言ってくれたら」、と悲し気な渡海。「この患者は誰にも治せない。だから言わなかった。この患者だけは死んでも守る」といって佐伯は飯沼のオペを進めた。そして「このプラックペアンが、医者は完璧でないという自戒でもある」といい、ブラックペアンを飯沼の体内に埋めた。

そのころ、東京の理事会では外科教授・西崎(市川猿之助)が拍手喝采で発表を終え、次は佐伯の発表だったが、壇上に現れたのは日本外科ジャーナル編集長・池永(加藤浩次)だった。池永は、昨夜佐伯と交わした会話を話しだした。

佐伯は、外科医の腕も最新の医療にも限界がある。だからこそ決しておごることなく互いに補完し合い高め合うことが必要だ、という言葉を池永に託したのだった。

東城大では佐伯の緊急オペが始まるが、予想外の真相を知った渡海は中庭で呆然と父の言葉を思い出していた。その時、世良からの留守電電に気づき、佐伯が倒れたことを知る。そこには佐伯の絞り出すような声で「そのままでいい、普通でいい。医者は患者の事だけを考えて救え。ただ、人を救え。お前に全てを託す」という言葉が続いた。
オペ室では、佐伯が心肺停止になって5分が経過していた。そこに渡海が現れ、佐伯の心臓にショックを与え、スタッフみんなで「佐伯先生!」と声をかけ、渡海も「戻ってこい!」とつぶやき、佐伯の心臓は動き始めた。

その頃、理事長選の開票が始まり、1票差で佐伯が理事長選に勝った。

意識の戻った佐伯は。渡海を東城大に呼んだのは罪滅ぼしだったが、自分を憎むことで腕を磨く渡海を見てもっと見ていたい気持ちになったと明かした。
渡海は、留守電にあった佐伯の言葉を繰り返し、「僕の尊敬する医者の言葉です」と一礼して病室を出た。

責任をとって東城大を出て行こうとする渡海に「出て行かないで欲しい」と頭を下げる世良。「分ったから、とりあえず米を炊いてこい」と言いつけ、嬉しそうに走り去る世良を見送り、「じゃあな、お前はいい医者になれ」と渡海はどこかに立ち去った。

理事長に就任した佐伯は組織改革を行った後、理事長の任を退き、後継者育成に力を注いでいる。理事長選に敗れた西崎は相変わらず理事長の椅子を狙っている。

渡海が戻ってくるまで仮眠室の米を食べないとすねる世良に木下は、渡海がこれまで手にした金を医療過誤に苦しむ人たちに寄付していたことを明かし、最近匿名でまた1000万円の寄付があったことを教えてやる。世良は「1000万円でもみ消してやる」という渡海のあの言葉を思い出した。

日曜劇場「ブラックペアン」最終回は6月24日(日)夜9時から15分拡大で放送した。
Twitter公式アカウントは「@blackpean_tbs ‏」。主演は二宮和也(嵐)、共演は竹内涼真、葵わかな、志垣太郎、加藤浩次、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽。

TBS日曜劇場 ブラックペアン│公式サイト

【2018春ドラマ】【「ブラックペアン」関連・各話あらすじ】