最終回前話「仮面の王 イ・ソン」第19話あらすじと見どころ：命懸けの本物の証明！ユ・スンホとエルの友情は？

2人の「仮面の王」！世子イ・ソンと賤民イソン、どちらが本物の王か決着をつける時が来た…ユ・スンホ×キム・ソヒョン×キム・ミョンス/エル（INFINITE）の韓国時代劇「仮面の王 イ・ソン」第19話あらすじと見どころ、豆知識をご紹介！予告動画はYoutubeで公開中だ。
※原題：「君主～仮面の主人～」として韓国で30分×40話で放送した本作を60分×20話で放送。
（※以下、NHKBSプレミアムにて2018.04.15-08.26放送時に紹介したものです。）



【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】では時代背景や主人公のモデル、メインキャスト3人が来日した取材会の再現レポートや、直前SPの内容を詳しくまとめているので視聴の参考にどうぞ。

■第19話
ガウンは、コムルに持って来させた眠り薬で尚宮たちを眠らせて温室で胎壺を探していた。

勤政殿。現れた2人の王に朝廷は騒然とし、どちらが本物か証明しろと迫る。世子イ・ソンが先に証明すると名乗り上げ、幼い頃、刑判との間にあった出来事を語る。すると刑判は当時、下賜された物を今でも持っていると語る。続いて偽者の賤民イソンが先日の出来事を語ると刑判は王が贈り物として使った物だと答える。幼い頃の逸話を語った本物に形勢が傾きかけると、今度は殿下のクビの後ろには3つのホクロがあるという声が上がり確かめることに。

そんなやりとりの中、前大司憲キム・グァンヨルが、王には幼い頃、ケガをして腕に十字の傷痕があると語り、当時、その場に居合わせた兵判もそれを知っていると同調。世子は自ら腕を見せるが、偽者は無礼だと言って拒否する。するとテホが現れ、仮面を外せと言う。幼い頃から仮面を着けていて、誰も顔を知らないという声が上がるが、テホは本物は分からなくても偽者は分かると譲らない。
世子が褓負商（行商人）の「頭領」として知られていることを逆手にとり、偽者だと指摘するつもりだ。案の定、２人が仮面を外すと、褓負商の頭領だとテホが叫ぶ。
2人の仮面の王を取り巻く大臣たちが、証拠によって世子側、賤民側にと移動する様子は、まるであの「全国高等学校クイズ選手権」のYES・NOクイズ（○×クイズ）のようで面白い。

世子は自分が本物の世子であり、褓負商の頭領でもあると宣言し、5年前に辺首会のテモクが先代王を殺害し、自分と偽者を入れ替えたとも宣言。そしてチョンウンが当時その場にいたと証言する。臣下たちがざわめく中、偽者が激しく否定する。大司憲が世子を本物と証言したことで形勢は世子に傾くと、偽者が大妃に証言を求める。
姿を見せた大妃は5年前の先代王亡き日の真実を暴露し、右相に同意を求めるが、報復を恐れる右相はしらを切り通す。最後の決め手としてウ・ボが世子の不思議な力＝自らの力で毒に勝つことができる血を持つことを明かす。信じない大臣たちに大妃が、自らの罪を告白するが…。
前回18話で偽者イソンは「幽閉を解くから自分の味方に付くよう」大妃を恫喝している。大妃が語った真実とは？
※豆知識：承政院日記とは朝鮮王朝の機密記録。王でも手が出せず、自分の行状がそのまま歴史に残されるため、王の行動の抑止力にもなった。
2001年にユネスコ指定世界記録遺産に登録された世界最大規模の記録物。日記形式で書かれており、政務以外のことも、王の病状や王室人々の健康状態、王がどこでどんな勉強をし、誰と会って何を話し、そのときの王の表情や感情といったものまでこと細かく記載された。当時の天候状態についても詳しく記載された本書は、自然科学の面でも貴重な遺産と認められた。詳細は【朝鮮王朝豆知識】「◆歴史記録書」で。

それでも偽者イソンと辺首会一派は世子を本物を認めない。そこでウ・ボが本物が毒に当たった際に左側の肩に名前が浮き上がることを明かす。しかし、これを知るものはウ・ボただ一人。
その頃、ガウンはついに証拠の品を発見し、ゴンの助けで勤政殿へ。世子は命懸けで本物だと証明し、チム花畑が焼失したことを明かしてテモクが作った殺生簿も見せる。騒然とする大臣たちを鎮め、助かる唯一の方法は世子を王位に就けることと言い、偽者の投獄を命じる。
ここではメチャンとゴンの剣アクションにも注目。お手柄ガウンを見つめる世子ソンの眼差しをお見逃しなく。さあ、ガウンが見つけた証拠の品とは？そして命懸けの本物の証明とは？「一時的にこの世を騙せても嘘で真に勝つことはできない」かつての師ウ・ボが賤民イソンに言う台詞…この後のイソンの叫び、ガウンの涙をみたエルの嘆きの演技が悲しい。

玉座に座ったイ・ソンは、総力を挙げて毒消しを作ることを指示し、信賞必罰の原則通りに人事を刷新すると発表する。ウ・ボを領議政に任命し新人事を決定するよう命じ、キム・グァンヨルを義禁府判事にムハを義禁府知事に、チョンウンは別雲剣に任命しこれまで通り自分を見守ってほしいと頼む。
さすが多くの時代劇を経験してきただけに、ユ・スンホの若き王ぶりは板についている。
※豆知識：別雲剣（ピョルンゴム＝별운검）は、雲剣（ウンゴム＝운검）とも呼ばれ、官位二品以上の武官の2人が王の護衛をする時に太刀（クンカル：큰칼）を持ち王の左右に立つ一時的な官職。中国の使者とともにする宴などの際に任命された。この時携える剣のこと自体を“雲剣”とも呼んだ。（写真：韓国コンテンツ振興院「K'occa」より）

王命を受けた義禁府が辺首会全員の追捕に向かうが、テモクが持っている毒消しをすべて燃やすと言われ逮捕できない。世子は、殺生簿に記名のあった者たちを見殺しに出来ないのだ。数では3000兵を持つ禁軍が圧倒的に多いが、1000名のテモクの兵は精鋭ぞろい。まずは、辺首会を完全包囲しテモクの脱出を防ぐように命じる。

王イ・ソンは投獄されたイソンの元へ。毒つくイソンに心からの謝罪をし、今もお前は友達で、解毒剤が出来れば一番に与えて釈放すると告げるソン。だが、そんなソンを偽善者と罵るイソン。
涙で息子の助命嘆願するユ氏にソンはなんというのか？そして傍らで跪くガウンを見てどうするのか？イ・ソンとガウンの絆がさらに強まる素敵なシーンをお見逃しなく。世子ソンが自分を殺そうとしたと信じる賤民イソンの誤解はいつ解けるのか？

毒消しは依然成功には至らず、獄中のイソン達には中毒症状が現れ始める。王ソンは、毒消しの秘法を聞くためにテモクに会うことに。
テモクは、裏切り者たちを救おうとする真意を尋ね、「彼らも皆、私の民だ」と答えるソンに、「新時代を拓くためには総入れ替えをすべきで、今はその機会だ」と告げる。
この後続くソン役とユ・スンホとテモク役のホ・ジュンとの口撃バトルは手に汗握る迫力だ。

テモクとの交渉は決裂し、実験用のチム花も底をつきそうな状態。テモクは民の怒りを王に向けるために、水の運び人たちを利用して各地で乱闘を起こさせようと企む。
テモクはどんな方法で乱闘を起こさせるのか？

75名が死に至るまで残り2日。ファグンの最後の命令を守るため、ゴンは酒浸りのウジェに会いに行く。
決して語らなかったファグンへの恋心を父ウジェが代弁する。それに返したゴンの言葉こそが“究極の愛”！ゴンはウジェに何を頼むのか？

■キャスト⇒（相関図）NHK番組サイト
世子イ・ソン役（仮名チョンス）：ユ・スンホ
ハン・ガウン/カウン役：キム・ソヒョン
イソン役：キム・ミョンス（エル/INFINITE）
キム・ファグン役：ユン・ソヒ
テモク役：ホ・ジュノ
ウ・ボ役：パク・チョルミン
中殿（のちに大妃）役：キム・ソンギョン

◇NHK「仮面の王 イ・ソン」番組公式サイト
　2019.11.23-2020.04.10　土08：30-09：30　再放送
　2018.04.15-08.26　日21：00-22：00 NHKBSプレミアム
　2018.04.08直前スペシャル放送
◇Youtube予告動画

【作品詳細】【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】