名前で差別?12/10世界人権デーに 実話をもとにした動画「アイアムフセイン」公開!

2018年12月10日11時00分社会

日本企業の外国人雇用をサポートするグッドマンサービスは、12月10日(月)の「世界人権デー」にあたり、“名前”という差別をテーマにした、実話に基づく動画「アイ アム フセイン」を公開した。

犯罪者や問題を起こしている人物と同じ名前のために揶揄された経験はないだろうか?名前というのは、生まれながらにして切り離すことができないもののひとつ。
前アメリカ合衆国大統領「バラク・フセイン・オバマ」氏も、2008年アメリカ合衆国大統領選挙の中、自身のミドルネームである“フセイン”が一部対立陣営からのマイナスイメージ戦略に利用される※1など、過去、名前が生んだ差別事例は数多く存在する。

「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(2017年10月末現在)によると、外国人労働者数は前年同期比18.0%増の127万8,000人となり、2007年に届出が義務化されて以来、過去最高を更新。

公開された動画では、人種や国籍、性別に加え、名前 に対する差別や偏見も存在し、それが日本で就労する機会を阻む要因になっている外国人雇用の実状に警鐘を鳴らしている。
動画に登場するフセインさんは結婚後に、配偶者ビザ取得のために帰国し、イラクから日本での定職探しを開始。いくつもの企業から相次いで不採用となる中、グッドマンサービスがサポートすることになった。その後、ビデオ通話を使って面接を行い、電気工事の仕事に内定。ところが、当時のイラクは紛争の影響もあり、フセインさんが日本で仕事を始めるまでに、実に1年半以上の歳月がかかった。
「彼のように苦労して仕事を探す外国人を、私たちはこれからも助け続けます」動画はこのメッセージで静かに幕を閉じる。

こうした現状から、日本での就労を望む外国人が人種や国籍、性別、そして名前で差別や偏見を受けるケースも増えていることが推測される。

グッドマンサービスからの発表によると、フセインさんは日本で奥様と一緒に、平穏な毎日を過ごしている。同社ではこれまで、彼のようなケース以外にも、難民ビザや留学ビザの取得を支援し日本で働きたい方へのサポートにも積極的に取り組み、外国人の方が、よりスムーズに日本で働くことができるように、そしてより豊かな生活が送れるようにお手伝いしていくとのこと。

動画公開
「アイアムフセイン」サイト