圧倒的な天陽くんロス!「なつぞら」第24週:「なつよ、この十勝をアニメに」あらすじと見どころ、予告動画
亡き天陽(吉沢亮)に答えをもらったなつ(広瀬すず)は、東洋動画を辞めてマコプロダクションに移り、作画監督として新たな道を歩み始める!NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」第24週(9月9日~9月14日「なつよ、この十勝をアニメに」のあらすじと見どころをご紹介、予告動画は番組公式サイトで公開中だ。
第23週は、幼馴染の天陽(吉沢亮)の死と、アニメーターとしての現実に悩むヒロイン・なつ(広瀬すず)が、キャンパスでつながっている天陽から教えてもらった答えで新たな夢に向かって進みだすまでが描かれた。
■ネットを号泣させた天陽パワー!
9月3日(火)放送の第134話では天陽演じる吉沢亮の最期が視聴者の涙腺を崩壊させた。天陽といえば、初恋の人で、絵心を教えられるなど、なつの人生に多大な影響を与えた人気キャラクター。自らの死期を悟って帰宅した夜、アトリエから出ていこうとする妻(大原櫻子)の腕をつかんで「もう行っちゃうの?」と甘えて、抱き寄せて視聴者を胸キュンさせたかと思えば、翌朝の幻想的な風景の中で倒れ込む美しい最期で魅せた。ネットでは「何で帽子を投げたのか、知らないけど」という疑問の声と共に「死に方までかっこいい! 」「朝から涙が止まりません」「美しい人は終わりも美しい」など“天陽ロス”が広がった。制作サイドもこのシーンへのこだわりが強かったようで、Twitterにはドローンを使った撮影風景が動画公開されている(参照:天陽の畑でのメイキング動画)。その甲斐あって、視聴率も5日(木)までは20.8%、20.9%、20.6%、20.8%と好調で、9日に発表される週末視聴率もこの数字を維持し、第14週以来9週ぶりに1週間全話が20%超えとなるのも必至。改めて天陽パワーの凄さを感じさせられた。
■劇中作品について
なつ最後の東洋動画の作品「魔界の番長」は永井豪による「デビルマン」をモチーフにしている。優(増田光桜)を泣かせ、なつを苦悩させる散々な作品とされてしまった。当時の流行だった“終末論”がテーマにあるためか、作風は暗く、人間の業というものをこれでもかと詰め込んでいるものの、今も絶大なる人気のキャラクターだ。庵野秀明の『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめ後世の作家に多大な影響を与えた傑作であるのは、多くのアニメファンの認めるところだろう。劇中の東洋動画の作品については番組サイトの「特集ページ」で詳しく紹介している。
一方、次週(24週)から始める開拓者家族の物語「大草原の少女ソラ」は、そのネーミングから考えて「草原の少女ローラ」ではないかと思われる。こちらはアメリカが舞台で、1975年にTBS系列で放送されたアニメーション。気になる方は日本アニメーション「草原の少女ローラ」サイトがあるのでチェックしてみよう。
■関連番組
▼9月7日(土)20:15~20:45 NHK総合:「LIFE!」
「“なつぞら”コラボSP!広瀬すず登場!」と銘打って、なつ役の広瀬すず、雪次郎役の山田裕貴、下山役の川島明がゲスト出演する。
▼11月2日(土)19:00-20:59 NHKBSプレミアム:「なつぞら」スピンオフ
広瀬すずと草刈正雄を進行役に迎え、スピンオフドラマ2本立てをメインに、反響の多かったシーンや未公開映像も交えた「なつぞら」チームが総力を結集して送るスペシャルな2時間番組。 ⇒詳細
■第23週ネタバレ
TVアニメ「魔界の番長」が始まるが、なつの娘・優(増田光桜)は怖いと言って観ようとしない。子供に怖いアニメを見せたくないと思うなつだが、「魔界の番長」を作ったのは自分自身だということに苦悩していた。
そんな中、桃代(伊原六花)に続いて航也(染谷将太)も東洋動画を辞めてマコプロダクションに行くという。なつの苦悩を知る夫・一久(中川大志)は、『草原の小さな家』を見せてマコプロダクションで一緒にアニメ化しないかと誘った。しかし、仲(井浦新)らに恩義を感じるなつは、裏切れないと断った。
一方、北海道では、入院中の天陽(吉沢亮)が、来週の退院が決まったといって病院を抜け出して帰宅。その夜、妻・靖枝(大原櫻子)をアトリエに引き留め、描きかけの馬の絵を仕上げた天陽は、翌朝、畑を見に行くといって出て行ったまま帰らぬ人となってしまった。実は、退院の話は嘘。天陽は、家族に会うため、そして大事な畑に自らの命を撒くために病院を抜け出してきたのだった。そんな天陽の想いをくみ取った家族はどんなことがあってもこの家と畑を守ると誓った。
9月になり、まとまった休みが取れたなつは優を連れて北海道の実家・柴田家に里帰り。天陽の遺影に手を合わせた後、アトリエへ。すると優は、天陽の遺作となった馬を見て「本物だ」と声を上げた。動かない馬がなぜ本物なのかと聞いたなつに、「だって動かすのはママでしょう」と優。なつは絵の中の天陽に迷いを相談した。すると天陽は「今のなつは優が全て。その優が答えを出した」と答えを教えてもらった。
その後、なつは優を連れて「雪月」へ。雪之助(安田顕)は天陽が描いた新しい包装紙をなつに見せた。そこには開拓精神を受け継いだたくましい“なっちゃんみたい”な少女がいた。天陽は生前、雪之助に「もし、なっちゃんがくじけそうになったら、雪月のお菓子を包装紙に包んで東京に送ってやってください」と、頼んでいたのだった。
その夜、優に『大草原の小さな家』を読み聞かせたなつは、優が眠った後、本のキャラクターを描いてみた。翌朝、目覚めた優がその絵を見て「(この本のアニメーションが)観たい」というの聞き、なつは一久に電話した。「その企画、私がやりたい」と。なつは妹の千遥(清原果耶)のためにも仕事を辞める訳にはいかなかった。十勝の家族たちと楽しいひと時を過ごしたなつは東京に戻った。一久は小説を原案に北海道を舞台にした自分たちの開拓者の家族の物語の企画を提案した。仲も理解してくれて、なつは「魔界の番長」の作画監督の務めを果たした後に、マコプロダクションに移ることを決めたのだった。
【第23週(2019/9/9-2019/9/14)あらすじ
■第139話(月)
なつ(広瀬すず)が東洋動画を辞める日。なつは、仲(井浦新)や井戸原(小手伸也)、堀内(田村健太郎)達と挨拶を交わし、これまで仲間とともに試行錯誤してきた日々を思い出す。アニメーターに拍手で見送られる中、なつは18年間勤めてきた東洋動画を去るのだった。そして、いよいよマコプロに入社したなつ。麻子(貫地谷しほり)や坂場(中川大志)や神地(染谷将太)達と、満を持して新しい企画に挑戦するのだった…!
■第140話(火)
新しいアニメーションの舞台が北海道に決まり、マコプロのメンバーはロケハンのため十勝を訪れる。柴田家を訪れた麻子(貫地谷しほり)、坂場(中川大志)、神地(染谷将太)、下山(川島明)達は泰樹(草刈正雄)から開拓の話を聞く。そこで泰樹は十勝にやってきた頃の話を語り出す。話を聞いた富士子(松嶋菜々子)が、泰樹は十勝に連れてこられたなつ(広瀬すず)を、かつての自分に重ねていたのではないかと話し出し…。
■第141話(水)
十勝から東京に戻ったなつ(広瀬すず)は、咲太郎(岡田将生)の事務所を訪ねる。なつは十勝の雪月でとよ(高畑淳子)から開拓時代の話を聞いていると、そこに突然、亜矢美(山口智子)がやってきた話をする。驚く咲太郎と光子(比嘉愛未)になつは、亜矢美が日本中を旅していたという話をする。すると、咲太郎と光子は…。そしてマコプロでは十勝を舞台としたテレビ漫画の製作が進んでいく。
■第142話(木)
東京に戻ったなつ(広瀬すず)は、早速、新しいアニメーションの企画「大草原の少女ソラ」の主人公ソラのキャラクターを描いてみたが、麻子(貫地谷しほり)や坂場(中川大志)達にまったく認められない。思い悩むなつに対して下山(川島明)は、十勝でスケッチした優(増田光桜)と泰樹(草刈正雄)の絵を見せる。すると、イメージが沸き起こり、なつは勢いよくソラのキャラクターを描き始め…。
■第143話(金)
マコプロダクションでは連日、なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)を中心に「大草原の少女ソラ」の制作が進んでいく。時に、泰樹(草刈正雄)の姿を想像しながら原画を描き続け、忙しいながらも充実した日々を過ごすなつ。そんな中、声優のオーディションが行われ、咲太郎(岡田将生)の事務所に所属する蘭子(鈴木杏樹)やレミ子(藤本沙紀)の配役が決まっていく。そして、ついに放送日がやってきて…。
■第144話(土)
なつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)が手がけた「大草原の少女ソラ」の放送が始まった。泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たちの柴田家や、小畑家と亜矢美(山口智子)、山田家の人々がそれぞれの思いで放送を見ていた。放送終了後、プロデューサーの麻子(貫地谷しほり)は、テレビ局で、視聴率と評判を聞いてくる。その評判とは…。そして、ある女の子がマコプロにやってくる。
【作】大森寿美男
【出演】広瀬すず
なつの家族:中川大志/岡田将生/松嶋菜々子/藤木直人/草刈正雄/比嘉愛未
その他:井浦新/川島明/小手信也/渡辺麻友/染谷将太、貫地谷しほりほか
【語り】内村光良
Twitter公式アカウント「@asadora_nhk」。
◇「なつぞら」公式サイト
<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時30分~11時45分[再]
(土)午前9時30分~11時[1週間分]
◇ NHKPRサイト「なつぞら」関連動画・記事
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