【韓国映画】イ・ヨンエ『ブリング・ミー・ホーム(原題)』で14年ぶりスクリーン復帰!ポスター解禁、予告動画で先取り
『親切なクムジャさん』(パク・チャヌク監督05)以来、14年ぶりのスクリーン復帰を果たしたイ・ヨンエの主演作『ブリング・ミー・ホーム(原題)』の日本公開が9月より、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開されることが分かった!衝撃的なポスターも解禁!Youtubeにて韓国公開時の予動画が視聴できる。但し、日本語字幕なし。
『ブリング・ミー・ホーム(原題)』は行方不明になった児童と児童虐待をテーマにした作品。2019年11月韓国で『나를 찾아줘(私を探して)』というタイトルで劇場公開された。
主演のイ・ヨンエは、韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(2003)で日本でも圧倒的な知名度を誇る清純派美人女優だ。2005年のパク・チャヌク監督作『親切なクムジャさん』でそのイメージを覆し、韓国最大の映画の祭典「青龍映画賞」や「シッチェス・カタロニア国際映画祭」で最優秀女優賞を受賞、名実ともに韓国を代表する女優となった。2009年に結婚、その後出産、子育てのため芸能活動を休止していたが、2016年「師任堂(サイムダン)、色の日記」で女優復帰。ドラマでは変わらぬ清純美人でファンを魅了したが、14年の時を経た映画のスクリーンには、『親切なクムジャさん』とはまた全く異なる姿でカムバックした。
これまで数多くの作品からラブコールを受けてきたイ・ヨンエが選んだのは、『ブリング・ミー・ホーム(原題)』で息子を失った罪悪感と懐かしさの中で時間をすごしながらも、息子を捜しだせるという希望を決して諦めない母ジョンヨン役。解禁されたポスターでもわかるように、本作での彼女は化粧気のない顔で髪もぞんざいに結んでいる。本作で、愛する息子を6年間探し続ける母の強さを感じさせる一方で、息子の失踪に悲しみや辛さを抑えきれない様子も表れ、複雑な役を繊細に演じきった。
本作のテーマである児童の行方不明は、世界各地で増えており、30年も前から5月25日を「世界失踪児童の日」として、世界各地で子供の失踪について警鐘を鳴らすため、さまざまな活動が行われている。韓国でも、486人の児童が20年以上帰宅できずに長期行方不明者になって、彼らを探すため、その家族たちは苦痛の中でも努力を惜しまない状況だという(2019年11月20日 スポーツソウル日本版より)。
こうした状況下、14年という歳月の間に結婚と出産、そして育児を経験したイ・ヨンエの、本作に臨む姿勢も特別だったようで、インタビューで次のように語っている。
「母になると感性の幅が広くなった。そんなこともあって、私に大きく響いたようだ。社会に警鐘を鳴らす、社会に対する不条理を伝えたい、という気持ちが私に生まれたように思う。母親なので、子供に関する問題をさらけ出すのがとても大変だった。演技をためらうこともあった」(2019年12月02日スポーツソウルより)。
イ・ヨンエの全身でぶつかる決闘や感情は観るものを圧倒し、韓国映画として初登場1位を獲得(BoxOfficeMojo調べ)した。本国公開前にはトロント国際映画祭に招待され、海外の新人監督作品を紹介するディスカバリー部門でワールドプレミアを迎えた。「予測不能な仕掛けに満ち、巧妙に練られた脚本!観客はシートで微動だに出来ない!」といった高評価を得たほか、昨年日本でも公開されスマッシュヒットを記録した『工作黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』のユン・ジョンビン監督からは、「イ・ヨンエはカムバックに正しい映画を選んだ。この映画はあなたを虜にし、心を溶かしてしまうだろう。」というコメントも寄せられている。監督と脚本を務めたのは、新鋭キム・スンウ。本作で、韓国映画界に爪跡を残す鮮烈なデビューを飾った。
チャングムともサイムダンとも、クムジャさんとも違う母・ジョンヨンをイ・ヨンエがどう演じるのか、9月の日本公開が待ち遠しいい。
■作品概要
監督・脚本:キム・スンウ(第一回監督作品)
出演:イ・ヨンエ(『親切なクムジャさん』「宮廷女官 チャングムの誓い」 )、ユ・ジェミョン(「秘密の森」)、イ・ウォングン(「グッドワイフ」)、パク・ヘジュン(『毒戦』)
原題:나를 찾아줘 /英題 BRING ME HOME 2019年/韓国/韓国語/ 104分
提供:マクザム
配給:ザジフィルムズ/マクザム
(c) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
◇Youtube『나를 찾아줘』予告動画日本語字幕なし
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