よるドラ「伝説のお母さん」第2話 前田敦子、子連れで魔王征伐の冒険へ!1話ネタバレあらすじとPR動画

2020年02月07日10時00分ドラマ
(C)NHK

子供の預け先が見つからない“伝説の魔法使い”メイ(前田敦子)は、子連れで冒険の旅へ!魔王(大地真央)も登場!NHKよるドラ「伝説のお母さん」(土曜、夜11時30分~)は、出産後初のドラマ主演となる前田敦子が、ワンオペ育児と保育政策と魔王討伐の冒険に奮闘する母親役をリアルに熱演!第1話のネタバレあらすじと、2月8日(土)の第2話の見どころを紹介、10分PR動画などは番組公式サイトで公開中だ。



今、最も攻めていると話題の「よるドラ」は新鋭クリエーターが脚本を手掛け、テレビ離れが進む若い世代をターゲットにした作品を生み出してきた。これまで、ゾンビもの「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」、LGBTの恋愛ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る」、地下アイドルの推しオタク「だから私は推しました」といった挑戦的な作品がSNSを中心に話題を呼んだ。

そんな「よるドラ」が第5弾として仕掛けてきたのはRPGの世界でリアルな子育て問題と向き合う「伝説のお母さん」。原作者かねもとがツイッターにあげた一枚の4コマ漫画から生まれた異色のファンタジーだ。ドラマの舞台はドラクエやファイナルファンタジーのような“ロールプレイングゲーム(RPG)”。香川県が、18歳未満の子どもがインターネットやゲームの依存症になるのを防ぐ目的で、「18歳未満は平日60分まで、休日90分まで」「中学生以下は午後9時まで、高校生は午後10時まで」などと使用の制限を明記した「ネット・ゲーム依存症対策条例」を発表し、ネット・ゲームの使用について騒がしいこの時期に放送するとは、やはり「よるドラ」はただものではない。しかしそこはNHK、ただのRPGを舞台にしたドラマでは終わらせない。待機児童やワンオペ育児、“お子様夫”にリストラまで、現代日本と同じ問題をファンタジーの王国の城下町を舞台に鋭く描いていく。

1日に放送した第1話では、演じた役と同じ0歳児の母である前田敦扮するメイの現状が描かれた。伝説の勇者たちが魔王を封印した10年後。復活した魔王を倒すために、国王はかつての勇者ちに呼びかけ、魔王討伐の旅に出るよう命じる。そのひとり「伝説の魔法使い」メイは、生後8か月の子をもつ母になっていた。

1日の第1話の放送後、Twitter TL(タイムライン)には、「魔王よりモブ討伐を先に!」といった夫モブのダメっぷりに対する怒りの声が散見された。とにかくモブの駄目さ加減が半端ではない。オムツをかえられない、ミルクも離乳食もあたえられない、危険なタバコの吸い殻は置きっぱなし。“お子様夫”アルアルを嫌みなくナチュラルに演じているのは玉置玲央。劇団「柿喰う客」の中心メンバーとして活躍する実力派の俳優だ。初出演映画『教誨師』では大量殺人犯の死刑囚を演じ高い評価を得、「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」でも孤立させられた人々と敵対する防御服の男を演じた。今回はゆるく頼りないダメ夫に見事に化けていた。玉置は「まずはお母さんたちに共感していただいて、旦那さんは自分の姿勢を改め、子育てに参加しようと思っていただけたらいいなと思います。僕は結婚もしていないし子どももいないですが、子どもはすごく好きです。だから自分だったらモブみたいなことは絶対にしない」と真摯に語っている。

城下町の保育所不足や待機児童の多さ、女性の家事負担などに関心がないのはモブだけではない。自分の偉さを強調するだけの愉快な国王(大倉孝二)、新メンバーのクウカイ(前原瑞樹)も心無い言葉を口にする。有能な士官カトウ(井之脇海)は保育政策を提案しているが聞き入れてもらえない。勇者マサムネ(大東駿介)が育休もしっかりとったイクメンという設定なのは救われる。これから、さまざまな年齢や立場の男性キャラクターが子育てに対する見解を見せてくれそうだ。「育児も家事も平等に」というこのご時世、男性目線の本音が気になるところだ。

「このドラマの一番奥深いテーマを語り、敵でありながら、今の子育て世代に一番、共感してもらえる役は実は魔王!」とアピールしている大地真央の登場は第2話となる。魅力的な魔王の語りも楽しみに待ちたい。

■第1話ネタバレあらすじ
魔王封印から10年後、伝説の魔法使い・メイ(前田敦子)のもとに国王(大倉孝二)が士官・カトウ(井之脇海)が訪ねてくる。復活した魔王(大地真央)を討伐するための旅へ出てほしいというのだ。しかし今のメイは8か月の子を抱え、ワンオペ育児に奮闘する母親。夫のモブ(玉置玲央)は頼りなく、保育所にも空きはない。一度は冒険の旅を断ったのだが、国王の企みによってモブがリストラされ家計が危機に陥る。悩んだメイは思い切ってモブに子を託し、伝説のパーティ再結成の祝賀会に参加し、戦士・ポコ(片山友希)ら懐かしいメンバーとの再会を喜んだ。帰宅したメイを待っていたのはおむつもかえてもらえず泣き叫ぶわが子と惨状と化した自宅。「イクメンなんて無理。育児は母親がするもの」とモブに旅には行かないように諭されるメイだった。

■第2話あらすじ
預け先を見つけられなかったメイは子連れで魔王討伐の冒険に参加する。仲間の盗賊・ベラ(MEGUMI)は戦場に赤子を連れてきたメイを叱り、「育児に当事者意識を持つべき」とメイの夫・モブのダメさに頼りなさにも憤る。平謝りするメイに、「この状況で魔王に勝利したらかっこよくないすか?」と僧侶・クウカイ(前原瑞樹)が加勢する。リーダーの伝説の勇者・マサムネ(大東駿介)もこのメンバーで冒険することを決め、「お前は“伝説のお母さん”になれ」とメイに告げる。一方、魔王は侵略のため人間たちの抱える問題を研究し、次なる攻撃を考えていた。

NHK 2020年2月1日スタート よるドラ「伝説のお母さん」(全8回)毎週土曜夜11時30分放送。原作:かねもと「伝説のお母さん」。Twitter公式アカウントは「@nhk_dramas」。出演:前田敦子、玉置玲央、井之脇海、MEGUMI、片山友希、前原瑞樹、村上新悟、大東駿介、大倉孝二、大地真央ほか。PR動画等は番組公式サイトで公開されている。 NHKオンデマンドでも配信。

NHKよるドラ「伝説のお母さん」番組公式サイト

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