巨匠ハチャトリアンの名曲誕生秘話を描く『剣の舞 我が心の旋律』7月31日劇場公開スタート!予告動画

2020年05月08日12時00分映画

「仮面舞踏会」「剣の舞」など数々の名曲を残したクラシック界の巨匠アラム・ハチャトリアンの若き日を描いたロシア・アルメニア映画が遂に邦題『剣の舞 我が心の旋律』として、7月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開が決定!予告動画が視聴できる。



本作は原題がロシア語の"Tanets s sablyam"、英題は"Sabre Dance"であり、いずれも「剣の舞」という意味であると言えばお馴染みのクラシック曲名として合点がいくであろう。クラシックと聞くとはるか遠い話と思われるが、ハチャトリアンは1900年代の生まれでジャンルとしては近代音楽であり、寺原伸夫という日本人の弟子がいることが知られている。寺原は吉永小百合の代表作である映画『キューポラのある街』の挿入歌「手のひらの歌」の作曲者として名を馳せており、その後来日したハチャトリアンに見いだされモスクワ音楽院に留学、その後7年の間、彼に師事することとなる。

2019年11月にロシアにて公開の本作は、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチと共にソヴィエト3巨匠の一人と称されたハチャトリアンの代表作である「剣の舞」が若き日にたったひと晩で書き上げられたというエピソードを軸に、彼が曲に込めた込めた民族の悲しみと世界平和への祈り、そして隠された愛と友情の真実を描く物語である。日本では学校の校内放送や運動会で使われる楽曲としてなじみ深い「剣の舞」は、元はバレエ作品「ガイーヌ」の再終幕の曲である。

祖国アルメニアへの思いを音楽で表現する情熱の作曲家アラムを演じるのは、ロシアで舞台やTVで活躍するアンバルツム・カバニャン。宿敵のプシュコフはアメリカのTVドラマ「24」などにも出演してたアレクサンドル・クズネツォフ。監督・脚本はウズベキスタン出身のユスプ・ラジコフ。自伝や記録、遺族の証言から、不本意ながら生まれた「剣の舞」完成前後の2週間に着目し、5年の歳月をかけて史実を元に誕生秘話を執筆した。2018年4月にアルメリアの首都、エレバンの劇場で行った撮影では、ビロード革命が発生。デモ隊に劇場が包囲され、キャストとスタッフは5日間劇場に閉じ込められながらも撮影を強行。まさに映画も「剣の舞」同様に難産の末に生まれた。
解禁されたポスタービジュアルでは“わずか8時間で生まれた伝説の名曲”というキャッチコピーとともに、想いを馳せるような表情で鍵盤に向かうハチャトゥリアンの姿に、名曲「剣の舞」誕生までの苦悩がうかがえる。

■あらすじ
第二次世界大戦中、レニングラードアカデミック劇団はモトロフ市にいた。劇団員たちは軍部の監視、物資の乏しさ、延々と繰り返されるリハーサルなど、様々な困難に耐えながら「ガイーヌ」のプレミア上演に向けて準備をしていたのだった。突然、上官からクルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る楽曲を創るように命じられた巨匠アラム・ハチャトゥリアン。それは公演のわずか8時間前だった。彼は軍部の狙いをよそに、ある思いを込めて作曲を始めるが・・・
■キャスト・スタッフ
出演:アンバルツム・カバニン、アレクサンドル・クズネツォフ、セルゲイ・ユシュケビッチ
監督・脚本:ユスプ・ラジコフ 

映画『剣の舞 我が心の旋律』は7月31日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
YouTubeではオリジナルの予告動画が視聴できる(英語字幕付き、日本語字幕無し)。

公式サイト
YouTube「Sabre Dance Trailer」