「サイコだけど大丈夫」第9-10話あらすじと見どころ:王様の耳はロバの耳~オオカミ少女
6月20日より韓国tvNにて放送開始し、Netflixでもほぼ同時に独占配信中のキム・スヒョンとソ・イェジ主演の「サイコだけど大丈夫」!髪をバッサリ切ったムニョンと患者を殴り停職となったガンテ、それぞれがスッキリした表情を見せ、新たな一歩を踏み出そうとするが…第9話~第10話のあらすじと見どころを紹介しよう。(※場面写真は話数と異なることもあります)
「サイコだけど大丈夫」は、手に負えない人生の重さで愛を拒否している精神病棟の介護士ムン・ガンテ(キム・スヒョン)と、生まれつきの欠陥で愛を知らない童話作家コ・ムニョン(ソ・イェジ)が、お互いの傷を労り治癒していく、ファンタジー童話のようなロマンチックコメディ。【「サイコだけど大丈夫」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ、豆知識、関連動画、韓国での評判などをまとめて紹介している。
■第9話「王様の耳はロバの耳」
停職職分をくらったガンテだが、なぜか心は晴れやか。心配するムニョンを遊びに行こうと誘う。海外旅行や一泊旅行をねだるムニョンをなだめて、2人で日帰り旅行に行くことに。それを聞いたジェスは、「ムニョンのサイコウィルスがお前に伝染した」と、すっかり変わったガンテにあきれながらもサンテのことを引き受ける。ガンテに調教されているようだと不満を口にするムニョンだが、ガンテもまた彼女によって変わっていく自分に驚いていた。翌朝、ムニョンの父親から気になる話を聞いたオ院長はガンテを呼び出し、「ムニョンの母親は死んでおらず会いに来るかもしれない。ガンテの見立て通りムニョンは母親を怖がっているのかもしれないから、しっかり守ってやるように」とアドバイス。自然豊かな山の中で、楽しい時を過ごしたガンテとムニョンだったが、思いもかけない事態に巻き込まれてしまう。患者のジョンテが渡米するはずのアルムと近くの民宿に来ていたのだ。放っておくこともできずに、ガンテ達も民宿に泊まる羽目に…。翌朝、一人病院に戻る選択をしたジョンテ。「愛しているから別れた? 私なら絶対に別れない ! 」と断言するムニョンに、「先のことは誰にも分からない」とガンテ。ところが病院ではガンテがムニョンと旅行したことが噂になり、サンテの耳にも入り…。
旅券がないというガンテに「星から来たの?」とムニョンが聞くシーンがある。キム・スヒョン主演の「星から来たあなた」を意識した楽屋ネタにもくすりとさせられる。日帰りであるものの初めての遠出ということでそれぞれ張り切る二人。大きなつばの帽子にど派手な衣装で気合入りまくりのムニョンと、大量のお菓子や救急箱まで用意するガンテなど、微笑ましいシーンが続く。二人が訪れた大きな橋は、江原道原州(ウォンジュ)小金山(ソグムサン)の吊り橋(원주 소금산 출렁다리)だ。長さ200メートル、高さ100メートルという韓国最長の橋として観光客に人気のスポットだ。特に最近は本ドラマによって韓国人の間で話題になり、海外旅行に気軽に行けない昨今、夏のプチ旅行などで訪れる人が増えている模様。
ドラマ内で二人で撮った写真も、心から楽しそうな笑顔を見せており、癒される。そして二人の関係がどのように進展するのかもポイント。泊まりということで更に積極的になるムニョンと、必死で抵抗するガンテ。これまでと同じような光景だが、翌日、朝の日差しが差し込む中二人で向かい合うシーンは、純度100%で爽やかすぎる!!
しかし、二人の距離がどんどん縮まるほど、孤独を感じていくサンテ。一見何も考えていないようなサンテの表情の奥底に、何だか悲しみが見えてくるようだから不思議だ。嘘をついて外泊したガンテの後ろめたい気持ちも痛いほど伝わって来るが、ムニョンとは結ばれてほしい…視聴者もこの状況でモヤモヤするに違いない。そして最後はサンテの感情がついに爆発し…サンテの寂しさを様々な表情で見事に演じたオ・ジョンセ、もうさすがとしか言いようがない。
幸せな空気溢れる展開からラストは一気に悲劇が訪れてしまう第9話。幸せを夢見たガンテが再び地獄に突き落とされてしまったような絶望感。兄弟の仲は果たして修復できるのだろうか、そしてムニョンとの関係はどうなるのだろうか?
■第10話「オオカミ少女」
ガンテの嘘に深く傷ついたサンテは、これまで封印していたガンテへの唯一の憎しみを大声で叫んだ。「弟が僕を殺そうとした」と。当時、一部始終を見ていたムニョンは、ガンテに罪はないというが、大きな過ちを犯してしまった過去、そして自由に生きられない今の状況にひとり苦しむガンテ。そして「あの時なぜ僕を助けたんだ」とムニョンを責め、2人の縁を悪縁だと別れを告げる。家に帰ることを拒否し、病室に閉じこもるサンテと、病室の外でひたすらじっと待つガンテ。オ院長はそんな兄弟を共依存だと言いながらも、持ちこたえればいつかガンテがサンテに支えられることもあると元気づけ、停職処分を解く。
一方、病室に誰かがムニョンの母ト・ヒジェの著書『西の魔女の殺人』を置く。手に取り挟んであったメモに気づくサンテ。翌朝、大きな恐竜ブラキオサウルスのぬいぐるみを抱えてパク・ヘンジャ看護師長がサンテの病室へ。ドゥーリーのママだと大喜びのサンテは機嫌が良くなり、自宅に帰ることに。その夜、屋上部屋に戻ったガンテは過去のことをサンテに涙で謝罪。そんな弟をサンテが抱きしめ、和解する。
その日の日中、病院のデファンが興奮し、患者のオンナンを怪物と呼び首を絞める。デファンが怪物と呼ぶのは妻ヒジェ…。その夜オンナンは病院を抜け出してしまう。その日はムニョンの誕生日であった…。
ムニョンとのささやかな幸せを掴みかけたガンテだったが、サンテのパニックによって一瞬で我に帰り、深い罪悪感に苛まれる。ガンテ兄弟はオ院長の「共依存」という言葉が何ともしっくり来るが、誰もが持つはずの平凡な生活は、彼らにとっては夢のまた夢なのだろうか。二人とも幸せになる方法はないのか?無事に和解しても、兄弟にとって過去の記憶は決して消えない。二人で無事に乗り越えて欲しいと切に祈るのみだ。
そんな中、今回サンテの機嫌をとるのに一役買ったのは看護師長パク・ヘンジャ(チャン・ヨンナム)。医学の知識も素晴らしくオ院長を支えている頼もしい人物だ。今回は赤ちゃん恐竜ドゥーリーをプレゼントでサンテと仲良しに。彼女は「太陽を抱く月」で巫女役としてキム・スヒョンと共演している。
切なく悲しいシーンが多い第10話だが、このドラマらしく笑えるシーンも満載。ジェスとサンインが今回の騒動の原因は誰のせいかと激しく争う中、二人を一瞬で黙らせたジュリの母!包丁片手に佇む姿はまるで武士のよう!?何とも迫力満点の姿は思わずぶっと吹いてしまう。
そして、ジュリはムニョンとワインを飲み酔いつぶれてしまう。ジュリを迎えに来たサンインに対し、ムニョンは「自分とジュリどっちが好きか」と問うが、「むやみに人に対して順番付けしてはいけない、誰かを好きな感情は人によって違うものだ」と諭される。そしてガンテ兄弟が去り「一人だと退屈で、急にイライラするし夜は寒いし、お腹も空く」と言うムニョンに対し、サンインはその感情を“恋しい”と教えてあげるのだ。きっとこれまで十分に家族や友人との関係を築けなかったムニョンの寂しさを知っているからだろう、大人で懐の深いサンインだからこそかけられる言葉ではないか。静かながらも心の中で大きく感情が揺れ動くムニョンの姿、決してお見逃しなく。
■キャスト
ムン・ガンテ役:キム・スヒョン
ムン・サンテ役:オ・ジョンセ
コ・ムニョン役:ソ・イェジ
ナム・ジュリ役:パク・ギュヨン
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