明るい終活ドラマ「すぐ死ぬんだから」見知らぬ息子(溝端淳平)がやって来た!第3話予告動画と2話ネタバレあらすじ

2020年09月05日09時00分ドラマ
©NHK

夫・岩造(小野武彦)の死を悼み、追悼個展を開こうとしていたハナ(三田佳子)に突き付けられたのは・・・三田佳子主演のNHKBSプレミアム/BS4K「すぐ死ぬんだから」9月6日(日)他で放送の第3話は、見知らぬ息子(溝端淳平)がハナに会いに来る!第2話ネタバレあらすじ紹介!第3話予告動画は番組公式サイトで公開している。
※第2話を見逃した方は6日、午後4時30分からNHKBSPにて再放送。



「すぐ死ぬんだから」は、『終わった人』の内館牧子の同名の終活小説を女優・三田佳子主演でドラマ化した“終活ドラマ”(Amazonでチェック)。

SNSには相変わらず三田佳子の美貌と演技力、番組を絶賛する以下のような書き込みが散見された。

三田佳子さん、めちゃくちゃすごい女優さんだな…。
こんな凄いドラマ、コロナ時代によくぞ作られたものだ!NHKお見事!
三田さんの女優魂、炸裂!主役いいなら脇もいい!スタッフに拍手拍手痛快、お見事!


また、「積読(つんどく)状態だった原作を、ドラマの面白さにひかれて一気読みした」という声もあった。原作者の内館も、「平面に書かれた原作が立体に立ち上がって見えた」「スタッフとキャストの勝利」と激賞コメントを寄せている。

8月30日放送の2話で、葬儀では気丈に振る舞っていたハナ(三田)が、初七日を過ぎて長男・雪男(村杉蝉之介)に伴われて夫と暮したマンションに帰るも玄関に入る一歩が踏み出せなかったり、仕事があるとそそくさと帰ろうとする雪男に理解を示しながらも一抹の寂しさをにじませたり、ついには夫の趣味の折り紙を握りしめて嗚咽するシーンは、ごく近い身内を失くした視聴者にはハナの寂しさが手に取るようにわかるのでは?

だが、決して湿っぽくならないのが内館牧子の筆致であり、三田はじめ共演者たちの演技力の凄いところだ。幼なじみのロクとのランチでは、ハナは気づかなかったようだが、ロクは昔からハナを好いていたようで、ハナの前でキレイに食事をするロク役の小松政男の演技がキュートだった。また“葬式のクーポン券”や“火葬場の煙突から煙が出ない”といった葬式トリビア、遺言書の扱いなどについてもさすがNHK、さりげなくわかりやすく出演者のセリフで説明させていた。ちなみに、最近の斎場は劇中でも話していたように、高い煙突から煙が出ないところが多いようだ。ググってみたところ、無煙・無臭の火葬炉の開発や処理能力などの性能が向上したことで煙が出ないらしい。(終活ねっとhttps://syukatsulabo.jp/funeral/article/14005より)

次回はいよいよ折り返し。第3話は夫の二重生活の実態が明らかになるようで、孫のいづみ(中田青渚)が大さわぎしたイケメン岩太郎役で溝端淳平が登場する。

■前回:第2話ネタバレあらすじ
夫、岩造(小野武彦)を突然亡くした78歳の忍(おし)ハナ(三田佳子)は、気丈に葬儀を終えたものの、呆然自失で自慢の外見を気にする気力もない。一方、嫁の由美(安藤玉恵)も舅の急死が、アトリエ欲しさに仏壇を動かしたためではないかと、責任を感じて落ち込む。四十九日が過ぎたころ、ハナを気遣う幼なじみのロク(小松政男)が電話をよこしてきて食事に誘う。食事を口実に、岩造が会長を務めていた折り紙のグループ展に出かけることを思いつくハナ。翌日、久々におしゃれをして銀座の画廊を訪れたハナに、グループの会員たちは岩造の死を悼みながらも、若い新会長への新旧交代を歓迎しているようす。やりきれない思いのまま画廊を後にし、ロクの待つレストランへ。画廊での顛末を聞いたロクは岩造の追悼個展を提案する。「天才的!」とロクの思い付きを称賛しながらも、ロクを置いてけぼりにしてそそくさと個展の準備のために帰るハナ。素敵な個展にしようと素人画家の由美の協力も取り付ける。

そんな中、ハナがマンションで遺品の整理をしていると、香典返しの準備をする苺が連絡先が分からない弔問客が1人いると言い出し、孫のいづみ(中田青渚)が通夜に最後に来た30半ばのイケメンの“森薫”ではないかと言いだす。さらに遺品の中からそのイケメン青年の若い頃の写真が出てきて、マンションから遠い、国分寺の整形外科クリニックの診察券まで出てくる。受診歴は今年の8月。苺たちに気にするなといわれたが、どうにも気になり、後日、病院を訪ねたハナは、不審がる医者に、岩造が硬膜下で急死したと打ち明け、当日の様子を聞く。どうやら岩造は、この近くの階段で転倒して頭を打ったらしい。診察の結果、異常はなかったが、後になって問題が起きるかもしれないので、大きな病院に行くよう強くアドバイスしたとのこと。なぜ国分寺なのか?岩造の行動を不思議に思い、夫が転んだだろう階段を見に行くハナ。その時ハナの元に、岩造の遺言書が見つかったと電話が入る。

岩造が遺言書を残していたことに驚くハナだが、どうせ大したことはないだろうと、手続きの末、子供たちと家庭裁判所へ出向く。部屋に通され遺言書が開封された。「居住マンションをハナに、預貯金有価証券を苺に、店を雪男に相続」と想像通りの遺産分与だったが、その続きがあった。何と岩造には“森薫”との間に認知はしていない“森岩太郎”という息子がおり、クリニックの近くの国分寺で暮らしていることが判明。森薫は『平気で生きている』の掛け軸1本の寄贈を希望し、他に財産分与はない。遺言書には家族への言葉(付言)として「もう一つの家庭を持っていたことへの謝罪、子供たとにハナを労わって家族仲良く暮らして欲しい、ハナとの人生は嘘偽りなく楽しく幸せだった」という言葉で締めくくられていた。
想定外の遺言書開封に言葉を失う苺と雪男。部屋を出たハナは「嘘つきめーっ!」とあの世の夫に毒づいた!

■第3話あらすじ
ハナ(三田佳子)に残された夫、岩造(小野武彦)の遺言に書かれていたのは見知らぬ女性と岩造の間に出来た子供の存在。そしてこの二人への相続品はただ一つ。岩造が毎日眺めて励みにしていた掛け軸だった。見知らぬ息子は35歳、通夜に来ていたイケメンらしい。35年にも渡る夫のもうひとつの生活に胸を掻きむしられるハナ。掛け軸を先方へ送り付け、そして夫に関する何もかも捨ててしまおうとするハナだが、そこに…。

「すぐ死ぬんだから」は、NHKBSプレミアム/BS4Kにて8月23日より毎週日曜午後10時から放送、翌週日曜午後4時30分から再放送。原作は内館牧子の『すぐ死ぬんだから』、脚本は長田育恵。出演は三田佳子、小野武彦、松下由樹、村杉蝉之介、安藤玉恵、小松政夫、余貴美子 ほか。

NHKプレミアムドラマ「すぐ死ぬんだから」番組公式サイト

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