Netflix「アンという名の少女2」第3-4話あらすじ見どころ:本当のものを見るのは心の目~叶えられぬ希望の痛ましい焦り

2020年11月29日00時00分ドラマ
Netflixで独占配信中

Netflixで全シーズン独占配信中「アンという名の少女」シーズン2は、シーズン1の最終回でジェイを襲った2人組暴漢が、カスバート家の下宿人になりすまして金鉱詐欺を企てる所から始まった!アンに農場を残してやりたいマシューとマリラは金の採掘をしないことに決めたが…第3話と第4話のあらすじと見どころを紹介しよう。



「アンという名の少女」シリーズは世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化した作品(2017年~2019年)。【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】ではシリーズの見どころや、シーズン1各話の詳しいあらすじと見どころをまとめて紹介している。

シーズン2は原作にない登場人物とエピソードがくわえられ、同性愛、人種差別、女性の自立が追及され、アン、マシュー、マリラの過去のトラウマなども描かれる。
※2020年11月20日より毎週日曜、【シーズン2各話のあらすじと見どころ】を2話ずつ更新。

第1話は、下宿人ネイトとダンロップがアヴォンリーの住人たちを金鉱詐欺を仕掛けるという展開だった。ネイトの部屋に入ったアンがニューヨーク市のスタンプを発見するが、アンはそれが「ニューヨークから届いたニセ証明書」に使ったものとはこの時は気づいていない。ところが第2話で早くも悪党の間に亀裂が!アンが寝床で聞いたのはネイトとダンロップが喧嘩する声だった。そして新登場したのが美少年コール。いじめで汚されたスケッチブックの新しいページに点々と残ったシミを使ってコールが描いたのはアンの似顔絵!金鉱詐欺も気になるが、ギルバートとはタイプ違いのコールとアンの関係も気になる。

第2話ではバッシュを通して黒人差別が描かれたが、第4話ではアンに壊れたハートのロケットペンダントをくれる行商人の登場でユダヤ人差別についても触れている。オリジナルエピソード満載のシーズン2は、コロナ禍の中、世界中がささくれ立っている今、考えさせられることも多い。

アンという名の■第3話「本当のものを見るのは心の目」
街へ出かけるバリー一家と一緒に、ギルバートに手紙を出すアンもついていくことに。一方、ここでの暮らしが気に入ったダンロップは、ウィリアム・バリーが立て替える検査料の1700ドルを山分けして別れようと持ち掛けるが、ネイトは拒否する。ジェイが下宿人に怯え、マリラも彼らに不信感を抱いているのを知り、マシューは下宿人に出て行ってもらうことに決め、マリラが二人に一両日中に出て行ってほしいと告げる。

馬車の中で、金の採掘事業について質問するアンに機嫌よく答えるウィリアム・バリー。一行はジェセフィンの屋敷に到着し、アンは執事のローリングスに手紙がギルバートに届くように手配してほしいと頼む。そんな中バリー夫妻は険悪な様子。二人が部屋を出た後、ジョセフィンはアンとダイアナに、かつて他の土地でも金の採掘事業に浮かれた町があったが、結局から騒ぎ終わり、「アイランド・アナウンサー」という記事で大きく取り上げたと教える。不安を覚えたアンたちは、翌日街に出た折にバリー夫人の目を盗んで、記事の執筆者マルコム・フロストに会う。マルコムの話を聞きながら、ネイトに関して漠然と感じていた不信感が確信へと変わっていくアン。マルコムはそんなアンに「自分を信じて、直感を研ぎ澄ませ」と1冊のノートをくれる。ダイアナは母親に金の採掘事業が詐欺だと説明しようとするが、怒るバリー夫人は聞く耳を持たない。

バリー一家と共にアンが帰って来る。バリーがネイトに保証金を手渡すのを見たアンは、急いでマリラに詐欺だと話す。ネイトたちがアンとマリラを縛って逃げ、異変に気づいたマシューが助けを呼びに行く。その頃、仕事帰りのジェイがネイトたちと遭遇し、2人が街で自分を襲った暴漢だと気づく。ダンロップは奪った銃をネイトに向けて脅すが、結局井戸に突き落とされ、ネイトは一人逃走する。大金は奪われたがアヴォンリーに再び平穏が訪れる。その頃、船の上でアンからの手紙を受け取ったギルバートは…。

アンが手紙を書くための紙を持って行ったことに憤怒するネイト。たかが紙2枚になぜ?ジョセフィン邸でアンの手紙をバリーが「金の証明書」と勘違いする。なぜ?ヒントはアンがネイトの部屋で見たニューヨーク市のスタンプ。

ところで、シャーロットタウンのにぎわう街のショーウィンドウでアンが見たのは2つの宝もの。果たしてそれは何なのか?

ネイトに怯えていたジェイだったが、詐欺師たちに立ち向かった勇気をアンに称えられたジェイの晴れやかな顔が可愛い。マルコムにもらったノートを大切にするアンを見て「嫌なことは早く忘れなさい」というマリラ。「嫌な経験からも学べることはあるはず」と答えるアン。ちくりと皮肉を言いながらも「でも、そういう考えは正しい」あっさりアンの言葉を認めるマリラが、人として丸くなったもんだ。


アンという名の■第4話「叶えられぬ希望の痛ましい焦り」
自分たちの下宿人が詐欺行為を働いたことに責任を感じるマリラは、町の人たちへの配慮から息をひそめるように暮していた。リンド夫人はそんなマリラを慰める。

アンは毎日ギルバートからの手紙を待ちわびるが、届くのはマシュー宛の手紙ばかり。一向に返事を書こうとしないマシュー。こっそりジェニーからの手紙を読んだアンは、リンド夫人からマシューの兄マイケルが亡くなったために、マシューが一家を支えるために学校を辞めたと聞き、二人の“橋渡し”をしようと、マシューの代わりに手紙を書くことに。頻繁に手紙が来ることを不思議に思うマシューは、ジェニーの手紙の内容からアンが返事を書いていたことに気づく。「アンのした行為は間違っている。人にはそれぞれの考えがある」と悲し気にアンに注意するマシュー。大好きなマシューを傷つけ、嫌われたとショックで泣くアン。

一方、バリー家では大金を失い、ダイアナを花嫁学校に行かせられなくなり、バリー夫人が子供たちに女性のたしなみを厳しく教える。その後もバリー夫人のイライラはおさまらず、子供たちにも八つ当たり。怯える子供たちを見た夫人は夫と話し合う。夫人は、何もかも一人で抱え込む夫の態度に腹を立てていたのだ。対等な伴侶として生きていきたかったのだ。お互いの本心を吐露した夫婦は仲直りし、家族で楽しいひと時を過ごす。

一方、トリニダードの港に立ち寄ったギルバートとバッシュは、売春宿から追い出された妊婦と出会う。2人は産気づいた彼女のお産を手伝い、無事に赤ん坊を取り上げる。

マシューはジェニーに会いに行き、手紙はアンが書いたものだと説明する。ジェニーの気持ちに応えながらも、今はアンの傍にいてやりたいと本心を話す。帰って来たマシューを出迎えるアン。「愛する人と一緒にいてほしくて…」と謝るアンにとマシューは。

両親が仲直りしてまたアンと遊べることを報告に来たダイアナに、アンは行商人からもらった壊れたハートのロケットペンダントを片方ずつ持つことにする。

なぜマシューは返事を書かないのか?そんなマシューに恋談義をするアン。昔も今も恋にオクテのマシューがアンからのロマンスの質問にどう答えるのか、お聴き逃しなく。

アンという名の少女2一方バリー家夫妻の冷戦に子供たちが傷つく。やんちゃなミニ・メイのためにも、母親の期待を一身に背負うおしとやかで優等生のダイアナ。ダイアナはこのまま親の敷いたレールを歩くのか?これまでのように子供らしい遊びができないと、アンとダイアナが嘆くシーン。そこに来合わせたコールに「大人の男のたしなみ」について質問した時、コールが意味深な言葉を発する。はたして市の意味は?

そして今回、ギルバートが自分の将来を考え始めるきっかけとなる事態に遭遇。破水がはじまり錯乱状態の妊婦ルース。いくら牛のお産の経験があるとはいえ、ギルバートの勇気はすごい。それを冷静に手伝うバッシュもまたお見事。もっとも一番のお手柄はこんな環境下で出産したルースだ。

それにしても、マシューになり切ったアンがジェニーにいったいどんな恋文を送ったのか?その手紙がアンの思いやりからのものだとジェニーも理解してくれたようだ。今回、「愛する人と一緒にいてほしくて…」と謝るアンにマシューはどう答えるのか?シーズン2もまたマシューに泣かされる。


※「アンという名の少女」シーズン1~3はNetflixにて全話独占配信中だ

■キャスト(声のキャスト)
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート:R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
コール・マッケンジー:コーリー・グルーター・アンドリュー( 須藤翔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)

■原作・制作
原題:Anne with an “E”
制作:2018年 カナダ

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