「青天を衝け」第6話は栄一が恋の胸騒ぎ!川栄李奈、上白石萌音が登場!第5話ネタバレあらすじと予告動画

2021年03月20日08時00分ドラマ
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吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)栄一(吉沢亮)に千代(橋本愛)が突然の告白!そして慶喜(草彅剛)は斉昭(竹中直人)の過激発言と、正室・美賀(川栄李奈)の気性に頭を悩ませる3月21日(日)放送の第6話「栄一、胸騒ぎ」あらすじ、3月14日(日)放送の第5話「栄一、揺れる」のネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



3月14日放送の第5話では、江戸を安政の大地震やコレラの流行など多くの災難が襲い、混迷する世の中が描かれた。異国の脅威に揺れる幕府だが、下田沖で転覆したロシア船の船員を助ける為に「このような時に異国も何もあるか!」と川路聖謨(平田満)らが救助に奔走した。

一方、そんなロシア船転覆のニュースを聞き「神風が吹いた!」と喜ぶ徳川斉昭(竹中直人)。それに対し「掛けがえのなきものを天災で失うは耐えがたきこと」と、まさに直言の臣を発揮した藤田東湖(渡辺いっけい)だが、大地震で母を助けるために命を落としてしまった。東湖の早すぎる退場にTwitterでは「この言葉を東湖に言わせるとは」「早すぎる死が悲しすぎる」と悔やむ声が多く寄せられ「藤田東湖」がトレンド入りを果たすほど高い注目を集めた。

3月21日放送の第6話では、大人になり少しづつお互いの距離を縮めてきた栄一と千代だが、千代の突然の告白で2人の恋に急展開が訪れる。大人な千代に比べて、口は達者でもおぼこな栄一の恋の行くへはどうなるのか?さらに栄一たちの道場に北辰一刀流・千葉道場で腕を磨いたという剣豪があらわれ男たちの真剣勝負が繰り広げられる。一方、江戸では東湖を失い、さらに過激な言動が増える斉昭。そして慶喜の正室・美賀君や天璋院篤君(上白石萌音)も登場!そんな中、慶喜と栄一の出会いが偶然訪れるのだが・・・。これまで平行してきた栄一と慶喜、2つの物語が交差する第6話もお楽しみに!

■斉昭の諍臣・藤田東湖
徳川斉昭の腹心として知られ、戸田忠太夫と並んで『水戸の両田』と言われた藤田東湖。儒学者でもあり水戸学藤田派の学者でもあった東湖は、本居宣長の国学を大幅に取り入れ尊王攘夷派の基盤を作ったとされ、水戸藩の思想をリードした改革派の中心人物だった。東湖の教えは吉田松陰、木戸孝允、橋本左内、山内容堂、松平春嶽など、幕末に活躍した人物たちに大きな影響を与えるほど、他藩の志士たちから仰ぎ見られる存在だった。安政元年(1854年)に東湖を訪れた西郷吉之助(隆盛)は「まるで清水を浴びたかのように自分の心に一点の曇りもなくなり、すがすがしい心持になった」と記されており、周りからも頼られていた東湖の人柄が思い浮かぶ。

多くの幕末の志士や若者たちに多大な影響を与えた東湖だが、安政2年(1855年)に起こった大地震で命を落としてしまう。この時、東湖はいったん庭に脱出するも、火の始末を心配して屋敷に戻ろうとした母を庇って、落ちてきた梁の下敷きになってしまったのだ。この時、同じく斉昭の腹心と言われた戸田も震災で亡くなっている。もし地震が起きず、東湖も戸田も健在で斉昭の海防参与を補佐していたら、歴史は変わっていたかもしれない。

■前回(第5話)ネタバレあらすじ
岡部藩の代官へ御用金を渡しに行った栄一は、その帰り道、理不尽な取り立てに承服出来ず憤慨していた。栄一の話を聞いた尾高惇忠(田辺誠一)は、正義感を持ち、この世の不正に憤る「悲憤慷慨(ひふんこうがい)」している若者が多くいると告げ、栄一にアヘン戦争について書かれた本を貸してくれた。

栄一はその本を夢中で読み、自分の国もいずれ清のようにイギリスの属国になりはしないか不安に思うのだった。しかし長七郎(満島真之介)は異国を打ち払うために自分は剣術を学ぶのだと皆の前で宣言した。稽古の帰り、仕事帰りの千代と平九郎(高木波留)と出会った栄一。そこへ姉のなか(村川絵梨)が姿を見せたがどこか様子がおかしかった。

栄一が家に帰ると、伯父の宗助(平泉成)と伯母のまさ(朝加真由美)が市郎衛門(小林薫)たちと話し込んでいた。なかの嫁ぎ先にオサキギツネが憑いているという噂を聞いた宗助たちが、なかの縁談を破断にするよう市郎衛門に話していたのだ。憑き物筋の家と血縁関係になれば、渋沢家も取り憑かれると言って宗助は断固反対の姿勢を見せた。

その頃から、明るかったなかから笑顔がなくなり、口数が減っていった。その様子を見たまさは、なかに憑き物がついたのだと言って祟りを追い払う拝み屋を呼んだ方が良いと言い出した。元気のないなかを心配した市右衛門は、栄一に後をつけさせた。「姉さま」と呼ぶ栄一を素通りしていくなかは、そのまま滝つぼの方へ歩いて行き、水の中に入って行くなか。焦った栄一がなかを引き止めると、なかは目を赤く腫らして泣いていた。その後、なかの縁談は破談となった。

その頃、江戸では黒船の来航と共に多くの疫病が流行、様々な迷信が流行るようになった。幕府はアメリカに次いでイギリスとも条約を結び、次はロシアと和親を結ぼうとしていた。尊王攘夷派の斉昭は阿部正弘(大谷亮平)に向かって「安易に外敵を入れれば清国のように隷属国となる」と強く主張した。過剰な抗議を続ける斉昭と、異国との戦は避けたい阿部が激しい言い争いになったところへ、東湖が割って入り何とかその場は納まった。

するとそこへ、下田で大地震が発生し、下田沖に停泊していたロシア船が津波で転覆したと知らせが入った。その知らせを聞いた斉昭は「下田に神風が吹いた」と喜んだ。船員は全員皆殺しだと言う斉昭を、阿部と東湖で必死になだめるのだった。その頃、下田ではロシア使節団を担当していた川路聖謨の指示でロシア船員の救助活動が行われていた。

多忙を極める東湖が自宅に帰ると、慶喜が待っていて「異国のことについて知りたい」と言ってきた。慶喜は西洋兵術を学びたかったが、異国嫌いの父の反感を買わないか気にしていた。しかし東湖は、斉昭も西洋から多くを学んだ。斉昭は異国嫌いではなく、国を守りたい気持ちが強いだけだと言って慶喜を安心させた。

一方、血洗島では、栄一が稽古を休んで、なかを見張っていた。途中、偶然一緒になった千代から、なかが落ち込んでいるのは見合い相手と心通じるものがあったのだと言われ、栄一は強気な姉がここまで落ち込むとは、恋心は恐ろしいと思うのだった。すると千代は「強く見える者ほど弱き者です」と言って、人が一面ではないと栄一に告げるのだった。

ある日、落ち込むなかを見かねた市右衛門は、気晴らしになかを藍玉の集金回りに誘い、2人は出かけて行った。次の日、市郎衛門の留守をいいことに、まさが修験者たちを連れて来て中の家をお祓いしてもらおうと言い出した。村人も栄一の家に集まり、修験者たちによる祈祷が始まった。

そして神の言葉を話す”口寄せ”からは、「およそ60年前に無縁仏がいて、この家を祟っている」ので、祠をたてるようお告げがあり、ゑい(和久井映見)もすっかり神のお告げと信じ込んでしまった。しかし栄一が供養を理由に無縁仏が出た年号を尋ねると、”口寄せ”は間違った年号を答え、彼らの嘘が明るみになった。さらに栄一が詰め寄ると、偽物の修験者たちは逃げるようにして帰って行った。その一部始終を市郎衛門と見ていたなかは、すっかり元気を取り戻したのだった。

その年の秋、大地震が江戸を襲った。1855年、安政江戸地震。父と母の安否を確認する為、急ぎ水戸藩邸を訪れた慶喜と平岡円四郎(堤真一)は、屋敷のひどい有様に驚愕する。必死で父と母を呼ぶ慶喜の前に、寝間着姿の斉昭があらわれた。斉昭は姿の見えない東湖を探していたが、その時、東湖の息子・小四郎(藤原季節)の悲痛の叫びが聞こえてきた。斉昭がそこへ行ってみると、血だらけになり、すでに息絶えた東湖の姿があった。

■第6話「栄一、胸騒ぎ」あらすじ
長七郎や喜作(高良健吾)と共に剣術の稽古に励む栄一は、「百姓だって何かできるはずだ」と思い始める。そんな時、栄一は千代から突然思いを告げられ、胸がぐるぐるしてしまう。さらに、道場破りの真田範之助(橋本駿谷)が栄一らの道場へやってきて来るのだが・・・。

一方、東湖を失った斉昭はさらに言動が過激さを増し、慶喜らに引退を勧められるが、「慶喜が将軍になるなら引退する」と言って引退を拒否。他にも慶喜は正室に迎えた美賀(川栄李奈)の気性に頭を悩ませることになる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第6話は3月21日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/高良健吾/草彅剛/堤真一/要潤/岸谷五朗/竹中直人/平泉成/北大路欣也ほか番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第6話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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