「青天を衝け」第7話、次期将軍争い激化!栄一は思いを胸に青天を衝く!第6話ネタバレあらすじと予告動画

2021年03月27日08時00分ドラマ
©NHK

吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)千代(橋本愛)を巡って栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)が取っ組み合い?!そして老中・阿部(大谷亮平)を失い幕府が混乱する中、次期将軍争いが激化する3月28日(日)放送の第7話「青天の栄一」あらすじ、3月21日(日)放送の第6話「栄一、胸騒ぎ」のネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



3月21日放送の第6話では、尊王攘夷の気運が高まり、田舎の若者たちも「自分たちも何かできるはず」と志を高く持つようになる中、千代から突然告白されて胸をぐるぐるさせる栄一。一方、江戸では慶喜(草彅剛)が迎えた美賀君(川栄李奈)や薩摩の篤君(上白石萌音)が加わり、さらに賑やかさと華やかさを増した。アメリカ代表ハリスの登場で開国へと舵を切る幕府だが、政治の要を担っていた老中・阿部正弘が倒れてしまい日本の行く末が危ぶまれた。

そんな中、紺屋回りの栄一が遭遇したのはなんと未来の君主、徳川慶喜。栄一の人生を変える人物との運命的な出会いに「慶喜と栄一がやっと出会った!」「すごい出会い方に思わず笑った」と多くの視聴者に衝撃を与え、固まる栄一と無駄に色っぽい慶喜のコントラストが話題を誘った。

そして3月28日放送の第7話では、奇しくも栄一と慶喜に人生の決断の時が迫る。幕府では慶喜を巻き込んで次期将軍争いが激化。天下が大いに荒れようとしているその頃、栄一は千代への思いを募らせる。そして己の進むべき道を見つけ、思いを込めた拳を青天に衝きつける!

■竜馬も腕を磨いた“北辰一刀流千葉道場”
「北辰一刀流」「千葉道場」と言えば幕末好きならば胸を熱くするキラーワードではないだろうか。第6話で血洗島に道場破りにやってきた板谷駿谷演じる真田範之助は、北辰一刀流千葉道場で腕を磨いた強者として登場した。北辰一刀流と言えば、多くの門人を輩出した名門。その中には坂本龍馬や清河八郎、山岡鉄舟、新選組では藤堂平助、山南慶助、伊東甲子太郎や吉村貫一郎など、後に幕末の志士と呼ばれる名前が連なる。

道場にも様々な流派が存在し、栄一の時代には、幕末江戸三大道場と呼ばれた士学館(鏡新明智流)、玄武館(北辰一刀流)、練兵館(神道無念流)があった。その中で千葉道場は、玄武館を開いた千葉周作の弟・定吉により開かれ、桶町(現在の東京都中央区)にあったことから桶町千葉道場と呼ばれていた。千葉道場では隣接する塾で儒学を学ぶ者も多く、そこからドラマで登場した真田のように攘夷論が交わされていたと想像される。

そして渋沢栄一もまた、史実では江戸へ遊学し千葉道場で腕を磨いた。そこで尊王攘夷の思想に目覚め、尊攘派の志士として活動を始めることになる。ところで栄一を演じる吉沢亮は剣道2段の有段者。その腕前はテレビでも披露しているが、今後大河でもその姿を見られる日が来ることを楽しみに待ちたい。

■前回(第6話)ネタバレあらすじ
徳川家康(北大路欣也)の11番目の息子、徳川頼房は家康から7歳で水戸25万石を与えられた。水戸家は皇室を大事にし、頼房の息子、光圀も天皇を敬っていた。そして、この“尊王”の思想は全国に広まり、水戸学後期の政治家であり学者であった藤田東湖は「孝を東照公 忠を天祖」と記している。東湖は斉昭の精神的支えであり、慶喜も東湖から多くのことを学んだが、東湖は残念なことに安政の大地震で亡くなった。東湖の死は武蔵国にも届き、東湖を師と仰ぐ尾高惇忠(田辺誠一)らに大きな衝撃を与えた。

その頃、栄一や喜作ら若者は百姓でも何かできるかもしれないと志を高く持ち、武芸に励んでいた。心は勇んでも剣術では長七郎(満島真之介)に勝てる者はおらず、栄一は体中に痣を作りながらしごかれていた。千代の前では強がる栄一だが、戦を好む武士よりも農家の青年らしい朗らかな栄一に心惹かれる千代は、「千代はそんな栄一さんをお慕いしている」と口走ってしまった。突然の千代の告白に驚いた栄一は、血が体中を駆け巡るのを感じ胸をぐるぐるさせていた。

一方、江戸では慶喜の婚姻の準備が進められていた。慶喜の嫁に迎えられた美賀君は公家今出川家の出で、病に伏せった慶喜の婚約者の代わりとして急遽一ツ橋に嫁いできたのだった。美賀君と初めて顔を合わせた慶喜は、挨拶を簡単に済ませてその場から立ち去ってしまった。その頃、江戸の薩摩藩邸では地震で嫁入りが遅れた篤君が到着した。将軍・家定の正室として迎えられた篤は、松平慶永(要潤)らから次期将軍となる慶喜を支えるように告げられた。こうして、福井藩橋本左内(小池徹平)などが平岡円四郎(堤真一)に慶喜の人物像を聞きに来るなど、幕府内でも慶喜の将軍擁立の動きが活発化する中、慶喜の正室・美賀は慶喜が仲良くしている徳信院(美村里江)にやきもちを焼いていた。

そして、幕府にも困ったことが起こる。港を開いた下田にアメリカ合衆国の代表としてハリスが来日し、今度は貿易を求めてきた。川路聖謨(平田満)などは、アメリカとの通商は日本にも利益があると主張し、老中・阿部正弘に進言した。阿部からその話を聞いた斉昭(竹中直人)は激怒し、朝廷に異国が開国を迫っていることを勝手に報告したのだった。暴走する斉昭を案じた慶喜と兄の慶篤(中島歩)は隠居することを進めるが、斉昭は断固反対の姿勢を示すのだった。

一方、血洗島に道場破りが現れた。北辰一刀流門人・真田範之助と名乗る男は、武者修行の帰りに尾高の名を聞きつけてやってきた。栄一や喜作が相手をするも歯が立たず、ついに長七郎が真田と手合わせすることになった。そして長七郎は真田を下し、その夜は尾高の家で真田を交えての宴会となった。酒を酌み交わしながら、男たちは昨今江戸で流行っている尊王攘夷の思想など時代の情勢について熱く語った。そんな中、栄一は千代に会うと鼓動が脈打ち普通にはしていられないほどの動悸に戸惑っていた。

年が明けた安政4年(1857年)、正月の祝いの席で慶喜は斉昭と共に京都へ向かって手を合わせた。これは、天皇家を重んじる水戸家の教えであり、斉昭はこれを忠実に守っていた。そんな斉昭も年を取り、体の不調を訴えるようになった。慶喜は阿部正弘に斉昭が辞職を申し出たら承諾してもらいたいと告げると、逆に阿部からは次期将軍にならないかと打診されてしまった。しかし、慶喜は将軍になる気持ちにはならなかった。

その頃、血洗島の長七郎は真田の勧めで武者修行のため江戸へ行くことが決まった。栄一は自分も江戸へ行ってみたいと思いながら、母・ゑい(和久井映見)に見送られて紺屋巡りへ出発した。すると、ちょうど喜作と長七郎が話しているところへ出くわした。喜作は長七郎に、江戸から帰ってきたら勝負をして欲しいと申し出た。強くなった長七郎に勝って、千代を嫁にもらうという喜作の言葉を聞いて、栄一は驚いてその場に立ち尽くしてしまった。

喜作の話が頭から離れない栄一だったが、紺屋巡りの道中、武家の集団と遭遇する。用を足す栄一の傍で同じく用を足すその人物こそ、遠乗りに武蔵国を訪れていた慶喜だった。一方、江戸ではハリスの出府を認めた幕府が開国に向けて動き出している中、老中・阿部正弘が倒れてしまうのだった。

■第7話「青天の栄一」あらすじ
政治の要であった老中・阿部正弘が亡くなり、幕府は大混乱に陥る。そんな中、慶喜を次期将軍に推す声が高まってくるのだが・・・。一方、血洗島では、長七郎が真田に勧められて武者修行のため、江戸へ留学することになる。栄一は千代に告白されてからというものぎくしゃくした関係のままであったが、喜作が千代を嫁に望んでいることを知り動揺する。尾高惇忠と藍売りに出かけた栄一は、漢詩を詠みながら山道を歩く中で、自分の真の思いに気づき、そびえたつ山頂で拳を突き上げ、その信念を胸に誓う!

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第7話は3月28日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/高良健吾/草彅剛/堤真一/要潤/岸谷五朗/竹中直人/平泉成/北大路欣也ほか番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第7話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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