神木隆之介、木村昴、ファーストサマーウイカ、上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督登壇『100日間生きたワニ』イベントレポート
昨年社会現象を巻き起こした4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化した『100日間生きたワニ』の7月9日(金)の公開に先駆け、主人公のワニを演じた神木隆之介、親友モグラ役の木村昴、モグラと共にリサイクル屋でアルバイトをしているイヌ役のファーストサマーウイカ、そして監督・脚本を共同で務めた上田慎⼀郎監督、ふくだみゆき監督がヒット祈願イベントに登壇した!予告動画は映画公式サイトで公開中だ。
イベントでは、ワニの親友ネズミ役を演じた中村倫也もVTRで出演。神社と会場を中継でつないでの“オンライン”ヒット祈願の他、今月29日に誕生日を迎える木村昴へのバースデーサプライズを行った。
◆日時︓6月20日(日) 11:30~12:10
◆会場︓スペースFS汐留 (港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
◆登壇者︓神木隆之介、木村昴、ファーストサマーウイカ、上田慎⼀郎監督、ふくだみゆき監督
登壇者が⼀⾔ずつ挨拶をしイベントが始まろうとしたところ、突如ワニの親友ネズミ役を演じた中村倫也がVTRでスクリーンに登場。⽣中継かと思いきや「⾏きたかったけど⾊々と都合がつかなくて。。はい、そうなんです。」と噛み合わない様⼦。そして「ちょっと電波が悪くなったので…カット︕」と映像が途切れ、登壇者から「急に出たな〜」「こういう感じなんですね」「(司会の)荘⼝さん全部VTR観てるでしょ」と次々にツッコミが。和気藹々とした和やかなスタートとなった。
完成した映画の⼿応えを聞かれた監督は、「我が⼦なので信じてはいるんですが、実際に声が届くまでドキドキでした」(上⽥)「私たち⾃⾝も初めての体制、作り⽅も独特だったので楽しくもあり⼤変でもありました。いつ完成したか⾔えないくらいギリギリまで粘りました」(ふくだ)とコメント。これに対しウイカより「1番⼤変だった事は︖」と聞かれ、上⽥監督は「声を録った後に”間”を再調整するという⼀般的なアニメではあり得ないことをした」と制作秘話を明かした。
話題は原作「100⽇後に死ぬワニ」の話に。「TVの特集などで知って、途中から気になって追いかけていました」(神⽊)、「途中から読んでいたんですが、Twitterトレンド⼤賞の司会をしていた時に、その年最もリツイートされたのが「100⽇後に死ぬワニ」の最終回だったというのを知って、1話から読み始めました(⽊村)、「結構早い段階で読み始めました」
(ウイカ)とそれぞれ原作のファンであった事を話し、上⽥監督が、「2⽇⽬から読み初めて30⽇⽬から企画書を書いた。最初は⼈間に置き換えて実写化しようと思って企画書を出した」というエピソードを語るとキャスト陣は驚きの反応を⾒せた。
また、完成した作品について、神⽊は「4コマのキャラクターたちが動いてる姿が可愛くて愛おしかったです。その中に込められているメッセージがすごく刺さりました。終わった後にすぐに感想が出てこなかった」とコメント。神⽊は⼀緒に試写を観ていた⽊村が涙を滲ませていたと指摘。共演者との試写で強がって涙を堪えていたという⽊村は。「語弊を恐れずに⾔うと、できれば1⼈で観たかったです。1⼈で観てたら終わった後トイレで爆泣きしていた」と明かした。⼭⽥裕貴演じる映画オリジナルキャラクターのカエルに「くらった」というウイカは、「⾝に覚えがあるような。あ〜わかる〜という共感する部分があって、まさかこんなやられかたをするとは思わなかった。⼀⾒ほのぼのストーリーに⾒えるが全然そんな事なくて、すごく鈍い感じでエグられました」とコメントし、笑いをさそった。そしてまたVTRで登場した中村も、「すごく⾝近な気分になりました。思ったよりもグッと来る瞬間が多かったです。エンディングの最後まで⾊んな想いが続く作品になってるんじゃないかな」とモニター越しにコメントを寄せた。
そしてアフレコについて話題が移ると、「倫くん(中村)と昴くん(⽊村)と⼀緒の楽しい現場で幼馴染感を出せました」と収録を振り返った神⽊。1⽇⽬は神⽊演じるワニがいるシーン、2⽇⽬はワニがいなくなった後のシーンを収録したという⽊村は、「アフレコスタジオもワニが居なくなった切ない空気があった」とコメント。ウイカは「(⽊村が)もう既に録り終わったところも⼀緒にもう⼀度やってくれて、⽊村さんがコーチングしてくれました」と収録エピソードを明かした。
イベント中盤ではLINE LIVEで⽣中継を⾒ている視聴者から質問も募集。選ばれた「キャスティングの理由は︖ 」という質問を聞かれた 上⽥監督、ふくだ監督は、ワニ役の神⽊を「ピュアさ。失った時の喪失感。ザ主⼈公という感じ」、ネズミ役の中村を「ニュートラルでフラットな印象。神⽊さんと実際に仲が良い⼈にやってもらいたかった」、モグラ役の⽊村を「華のある声質で3⼈のバランスを考えると良かった。いい意味で3枚⽬」、センパイ役の新⽊を「親しみやすさと⾼嶺の花感が同時にあって初恋のお姉さんというイメージ」、イヌ役のウイカを「合コンとか飲み会にいて欲しい。いい意味でおせっかいで姉御肌」、カエル役の⼭⽥を「普段はクールなイメージだけど、バラエティに出演してちょっと空回ってる感じを⾒てカエルじゃん︕と思った」など次々にキャスト陣の印象やキャスティング理由が⾶び出し盛り上がった。
また、「幼馴染役を演じたみなさんは元々お知り合いででしたか︖」という質問では、神⽊と⽊村の16年来の繋がりが明らかに。当時⼩6だった神⽊は⽊村(当時中3)と映画「ドラえもん」で共演していて、唯⼀歳が近かったことから「隆ちゃん」「昴くん」と現場で呼び合う間柄だったという。しかし16年ぶりの対⾯という事もあり、アフレコ時に緊張して神⽊の楽屋を訪れたという⽊村は、「ういっす、昴くん久しぶりー︕」という神⽊の当時のテンションと全く変わらない神⽊のコミュニケーション⼒に驚いた事を明かした。それに対して⽊村が当時のテンションで来てくれるのかと思っていたという神⽊は、「あ、神⽊さん。お久しぶりです。よろしくお願いします」と⽊村のよそよそしい挨拶を真似して会場を沸かせた。⽊村⽈く、その後「16年という時間は隆ちゃんの⼀⾔で⼀瞬でアップデートした」という。
そしてイベント終盤では茨城県の吉⽥神社と中継を繋いで”オンラインヒット祈願”を実施。無事に祈願を終えイベント終了の雰囲気が漂ったところでバースデー⾳楽と共にワニたちのキャラクターが装飾された「100ワニ」バースデーケーキが登場し、今⽉29⽇に31歳の誕⽣⽇を迎える⽊村昴をサプライズでお祝い。⽊村は 「嬉しー︕光栄でございます。ちょっとほんとにビックリしちゃった。この皆さんと迎えられて嬉しい。公開⽇までこのハッピーパワーを持続させ、観てくれた皆さんが今の僕と同じくらいハッピーになれるように努めていきたい。⽣まれてきて良かったです︕ 」と喜びを語った。
最後に中村も再びVTRで登場し、「⽊村昴さんの声の表現、僕も欲しいと思っています」と⽊村を持ち上げる締めの⼀⾔。ウイカ、⽊村、神⽊も、それぞれ「今⽇のイベントと同じようにほのぼのとした和やかな世界観もありますし、⽇常の忘れてしまった気持ちを思い出させてくれる映画でもあります。原作ファンの⽅もまた違った気持ちで楽しんで頂けると思います」(ウイカ)、「声優をやってる⾃分から⾔えることは、本作はアニメーション映画ですが、声のお芝居や吹き込まれているものは実写のそれと同じだと思います。アニメーション映画として⾒ると実写映画の感覚を受けますし、実写映画だと思って観に来ても良いと思います」(⽊村)、「『当たり前な事って当たり前じゃないんだよ』って⾔葉にすると実感がないですよね。でもこの映画は改めてその⾔葉を『確かにな』と思わせてくれる映画だったので、この映画を観て、今居る⼈だったり些細な⽇常を愛おしく過ごせたよって⾔ってくれる⼈がいたら嬉しいなと思ってます」(神⽊)とコメント。
ふくだ監督と上⽥監督は、「この映画は世界を救う様な派⼿な映画じゃないんですが、きっと誰かの世界を救う映画になってると思います。ワニくんの世界とみなさんの世界はきっとどこかで繋がってると思います。ぜひご家族やお友達と観て⾊んな感想を⾔い合って頂きたいです」(ふくだ)、「この映画は僕らが多くを語らないようにしている映画です。皆さんが語ってくれて初めて完成するので、ぜひ映画を観てみなさんに語っていただきたいと思います」(上⽥)とメッセージを送りイベントを締めくくった。
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◇『100⽇間⽣きたワニ』公式サイト