「青天を衝け」第23話慶喜が帝に政権返上!そして篤太夫が洋装披露!第22話ネタバレあらすじと予告動画

2021年07月17日10時00分ドラマ
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江戸幕府終焉!ついに慶喜(草彅剛)が政権を帝に返上する!そしてパリの篤太夫は髷を落とし洋装に変身へ!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)7月18日(日)放送の第23話「篤太夫と最後の将軍」、前回第22話「篤太夫、パリへ」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



7月11日放送の第22話では、1867年に行われたパリ万博の様子がVFX(ヴィジュアルエフェクト)の技術により篤太夫たちがあたかも当時のパリにいるかのような臨場感あふれる映像が再現された。制作側は、当初は渡仏しての撮影を予定したそうだが、新型コロナウィルスの影響で難しい状況になった為、VFXを使ってパリ編のシーンを作り上げた。グリーンバックに囲まれた中、出演者が演技をし、CGや合成を組み合わせて華やかなパリの映像を再現。篤太夫を演じる吉沢亮は想像を広げながら思い切った芝居を披露し、初めて見るエレベーターや蒸気機関に目をキラキラさせる姿を印象強く演じた。

篤太夫たちがパリでの生活に目を丸くしている一方で、日本では目まぐるしく情勢が動いていた。慶喜は積極的に外国公使と会見を開き、幕府存続の為に奔走した。しかし薩摩がパリ万博に出品したことで、日本が連邦国と見なされてしまい、一大名としての扱いを受けた幕府はフランスからの600万ドルの借款の機会を失った。その裏で倒幕へと急速に舵を切る薩摩藩。薩摩と幕府の対立構造が今後の大政奉還、そして江戸幕府の消滅へと繋がる回となった。

そして7月18日放送の第23話では、ついに薩摩が動き出す。薩摩が岩倉具視(山内圭哉)と共に王政復古の動きを加速させる中、なんとか生き残る道を探る慶喜はついに政権を帝に返上すると宣言。江戸幕府の終焉が近づく第23話もお見逃しなく。

※大河ドラマ「青天を衝け」は東京2020オリンピックの期間中、7月25日(日)、8月1日(日)、8月8日(日)の放送を休止。第24回は8月15日に放送予定。

■アマチュア写真家・慶喜
第22話で朝議参与のメンバーたちの写真を撮影した慶喜。西洋のものに興味を持っていた慶喜は、特にカメラは政権を退いた後の余生に欠かせない趣味となっていたらしい。

明治維新後の慶喜は静岡で暮らすのだが、そこでアウトドア、狩猟、釣り、油絵、将棋など多彩な趣味に没頭する。その中でもカメラにハマり、よくカメラを携えて自転車に乗り撮影に出かけていた話が残っている。地元の人からは慶喜を愛称の「ケイキ様」「ケイキさん」と親しまれていたらしい。そして、その腕前はというと、お世辞にも上手とは言えないもので、当時の人気写真雑誌に投稿してもなかなか採用されなかった。

多くの国難を乗り越え、江戸幕府を閉じた最後の将軍・慶喜。過激な尊王攘夷の父・斉昭のもとに生まれ、その明晰な頭脳と周囲を取り込むカリスマ性を持った慶喜だったが、元々将軍職に興味はなかった。そんな彼がやむを得ず徳川宗家を背負い、そのストレス過多であっただろう時代を乗り越えた。慶喜がカメラをはじめ、趣味に没頭して人生を謳歌する姿こそ、本来彼が望んだ人生だったかもしれない。


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■前回(第22話)ネタバレあらすじ
慶応3年(1897年)、昭武(板垣李光人)ら使節団一行はパリへ向けて横浜を出発した。道中、杉浦愛蔵(志尊淳)が記録をつける一方で、篤太夫は船酔いに苦しみながらも初めての洋食を堪能した。そして篤太夫たちが乗った船は上海、香港など寄港しながらインド洋を過ぎ、スエズ運河が建設中の為、汽車に乗り換え地中海へ。そして55日目、パリに到着。滞在先のグランドホテルには日本総領事を務めるフリュリ・エラール(グレッグ・デール)と通訳のカション神父(ド・ランクザン望)が出迎えた。

パリに到着した篤太夫たちは、パリ万国博覧会の見学へ向かった。蒸気機関やエレベーターなど初めて見る珍しい品々に篤太夫ら使節団たちは目を丸くして驚いた。そして、篤太夫たちは日本の展示場に向かい、数多くの品々が出品されていることに喜んだ。しかし、そこには琉球王国の出品もあり、そこには薩摩の旗が立てられていた。まるで日本に2つの国があるように見て取れる状況に焦る一行の前に、モンブラン伯爵(ジェフリー・ロウ)が現われた。

外国方は、琉球王国の出品を問題とし、組頭・田辺太一(山中聡)が薩摩と交渉をしたが、薩摩の岩下佐治右衛門(俵木藤汰)は、すべてモンブランが引き受けたことだと説明した。モンブランは、以前支援を申し出た際に断った幕府を見限り、薩摩藩の五代才助(ディーン・フジオカ)と手を組んでいた。田辺が薩摩の旗を降ろし、日の丸の下に出品するよう要請したが岩下はそれを拒否。そこでモンブランは、琉球王国ではなく「薩摩太守」という表記にし、幕府側の「大君」との差別化を提案し、田辺もこれを承諾した。

しかし、新聞には日本は国家ではなく連邦国として報じられてしまい、幕府は薩摩とモンブランにより大きなダメージを受けてしまった。その頃、使節団に同行していた英国公使館のシーボルト(アレキサンダー・サガラ)は、イギリス政府へ日本の動向を逐一報告していた。イギリスは武器の売買で薩摩と関係を深めており、幕府の動向を密かに探っていたのだった。こうした中、テュイルリー宮殿において、昭武はナポレオン3世の謁見式に参列した。これは徳川将軍の権威を世界に示す機会だった。昭武は立派に慶喜の名代をこなした。

その頃、日本では慶喜がフランス公使、レオン・ロッシュ(ディディエ・ケアロック)からアドバイスをもらいながら次々と新たな改革を打ち出していた。そして、各国の公使を招き、神戸港を開き、大坂に市場を設けることを宣言した。イギリスのハリー・パークス(イアン・ムーア)はその堂々とした慶喜の姿にこれまでの将軍とは違う雰囲気を感じていた。

すると、薩摩の島津久光(池田成志)はかつての朝議参与を京に集め、慶喜から政権を奪おうと企んだ。しかし、これからのことは自分に一任してもらいたいと強い姿勢を取る慶喜の前に久光の目論見は崩れ、薩摩はここから先、倒幕へと舵を切ることになった。

一方パリでは、使節団の滞在費用がかさみはじめ、篤太夫の頭を悩ませていた。滞在先も値切りをしてランクを下げるなど倹約に努めた。そして、忙しい合間を縫ってパリの街に見物に出かけた。そこでフランスが負傷した兵士を国の援助で治療費を負担していることを知り衝撃を受けた。

そんな中、日本にいるロッシュは、パリで将軍・慶喜が一大名にすぎないと報道された為、このままでは600万ドルの借款が取りやめになると焦っていた。そしてその不安は的中。パリにいる篤太夫たちのもとに、フランスからの借款が消滅したと知らせが入った。

■第23話「篤太夫と最後の将軍」あらすじ
フランスからの借款が消滅したと知らせを受けた篤太夫は、当面の資金繰りに奔走し、昭武は留学を続けていた。家庭教師のヴィレットの教えに従い、篤太夫たちは髷を落とし、刀も外し、洋服を着て生活を送ることになる。

その頃、日本では西郷(博多華丸)が軍備を整え、岩倉(山内圭哉)と大久保(石丸幹二)が王政復古への動きを強めていた。それを受け、慶喜は先手を打ち政権を帝に返上してしまう。一方、血洗島では篤太夫の養子になった平九郎(岡田健史)が、江戸に向かおうとしているのだった。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第23話は7月18日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/草彅剛/志尊淳/武田真治/池内万作/北大路欣也ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第23話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


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