「ポッサム‐運命を盗む」(原題)チョン・イルはなぜクォン・ユリを布で包んだのか?時代背景①朝鮮時代の寡婦(考)

2021年09月07日15時11分ドラマ
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いよいよ今週末9月10日(金)よりKNTVにて日本初放送されるチョン・イルとクォン・ユリ(少女時代)共演の「ポッサム‐運命を盗む(原題)」、今回はドラマの時代背景から“ポッサム”と“寡婦”について考えてみた。番組公式サイトで予告動画が公開中だ。

スペシャルサイトではドラマの見どころやハイライト映像など公開されており、KNTVの公式LINEではドラマのビハインド映像が日本語字幕付きで配信中だ。こちらは9月9日(木)午後11時59分までなのでお見逃しなく。



ポッサム「ポッサム‐運命を盗む(原題)」朝鮮王朝第15代王・光海君の時代が舞台。寡婦を連れ去り再婚させる風習“ポッサム”をテーマに、男やもめと後家になった王女が、王宮に潜む陰謀を明らかにするため、夫婦を偽り共に生活するロマンス時代劇。

「ヘチ 王座への道」で美しくカリスマあふれる演技で視聴者を魅了したチョン・イルが、本作では男やもめのバウ(チョン・イル)役で初の父親を演じ、新たな姿を披露する。一方、ヒロインを務めたクォン・ユリ(少女時代)は本作が時代劇初挑戦だが、気品あふれる美しさと芯の強さを感じさせる姿が高評価を得ている。

■連れ去り婚“ポッサム”が誕生した背景
孔子の教えを核とした儒教を国の基本理念としていた朝鮮時代では序列や形式が厳しく、女性には貞節と従順を求め、生命を犠牲にして節操を守った姿を理想としていた。
ポッサムそして「生涯亡き夫を命懸けで慕い、さらにはその夫の後を追って死を選ぶ女性」を“烈女”と呼んで称賛し、烈女を出した家や村の入り口に「烈女門」を建てたり、米や布などさまざまな物品を褒賞として与え、子孫にまで税金を免除したり。そして再婚が法的に禁じられた。そこで寡婦を布で包み(包む=ポッサム)、連れ去る体にすることで再婚を可能にしたのだ。

■ポッサムや寡婦を描いたドラマは?
“ポッサム=包む”と聞けば、キムチや蒸した豚肉を包んで食べるご馳走を連想する方も多いだろうが、“ポッサム”がエピソードの一つとして登場している作品もある。その一つが、「テバク~運命の瞬間(とき)~」だ。主人公(チャン・グンソク)の養父マングム(イム・ヒョンシク)は、絶世の美女をポッサムして結婚したという設定になっている(第1話より)。
また、“寡婦”が劇中の重要なキーになる作品も少なくない。チャン・ドンユン×キム・ソヨン主演の「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」は、駆け落ちした寡婦を助けるためにチャン・ドンユンが女装し、前半の舞台となる寡婦村では、烈女を拒否した女性たちが大勢暮らしている。
また、キム・スヒョン×チョン・ジヒョン主演の「星から来たあなた」では、400年前に地上に降り立ったキム・スヒョンが助けたのは、『烈女伝』を読まされ死を強要された幼くして寡婦になった少女だった。
※『烈女伝』とは、夫や婚約者の訃報を知り、死をもって殉じようとしたという女性の理想を集めた、中国に古くから伝わる教訓書。
※寡婦については「ノクドゥ伝」と「星から来たあなた」の2つの共通点でも詳しく解説している。


果たして「ポッサム‐運命を盗む」(原題)では、チョン・イルがどんな作戦でクォン・ユリをポッサムするのか?気になる第1話はKNTVで9月10日(金)午後8時より2話連続で放送される。

【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころやキャストの紹介、時代背景、放送にあわせて各話のあらすじと見どころも紹介するので視聴の参考にどうぞ。

KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」
 2021年9月10日スタート 金20:00-22:30 2話連続、日本初放送(全20話)
 (再放送)木11:30-14:00
KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」スペシャルサイト



■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

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kandoratop【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】