「青天を衝け」第30話、西郷の再登場で揺れる日本と暗躍する栄一!第29話ネタバレあらすじと予告動画
ついに西郷隆盛(博多華丸)が動く!廃藩置県に向けて一波乱が起こる日本。密命を受けた暗躍する栄一(吉沢亮)に、父・市郎右衛門(小林薫)危篤の知らせが届く!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)10月10日(日)放送の第30話「渋沢栄一の父」、前回第29話「栄一、改正する」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。
新政府編がスタートし、栄一や杉浦譲(志尊淳)ら元幕臣が徳川の意地を見せ、次々と改革を進めた10月3日放送の第29話。彼らの起用に不服を漏らす役人たちの中で、栄一役の吉沢亮は「直参なめんなよ」という気概で臆することなく新政府の面々と堂々と渡り合う清々しい姿を披露した。また、出世した息子との距離に悩みすぎて敬語を使う市郎右衛門と、それに戸惑う栄一夫婦のやり取りが笑いを誘い、「とっさま、敬語なんか使うから内容入ってこないよ!」「お父さん楽しい人だな。」と渋沢家族の団欒に視聴者もほっこりした様子を見せた。
その一方で、栄一たちは郵便事業、養蚕事業、鉄道事業と国に大切な制度を立案、実現していった。困難と向き合いながら何もないところから作り上げる難しさと、それが実現した時の達成感。まさに大人の青春をぎゅっと詰め込んだ熱い回となった。
そして10月10日に放送される第30話では、そんな栄一が大阪の造幣局に出張し、改めてディーン・フジオカ演じる五代友厚と出会う。商業に魂を燃やす五代とそれに共感する栄一の男の友情が描かれる予定だ。また、栄一たちが新時代を築き上げようとする一方で西郷隆盛が「戦が足りない」と声を上げ、物語は廃藩置県へと展開を見せる。そして朗らかだった父・市郎右衛門にもついに最期の時が訪れるのだが・・・。見どころ満載の第30話も是非お見逃しなく!
■「雷親父」と呼ばれた井上磬
大隈重信の後を引き継ぎ福士誠治演じる井上磬が大蔵省大輔として登場した第29話。思わず栄一の口から「クセが強い」と言わせた井上は、攘夷派から開国派に移行した元長州藩士だ。渡英した経験を持つ井上は、下関戦争で長州が敗戦すると、英国公使との調停にあたり、維新後は大蔵省に入省した。
その後、政治家、実業家として功績を残した井上だが、短気なことからあだ名は「雷親父」と呼ばれていた。すぐに人を怒鳴りつける井上だったが、栄一のことは一目置いており、絶大な信頼を寄せていたという。その為、栄一がそばにいると癇癪を起すことがないので栄一は「避雷針」と呼ばれていたらしい。ドラマも新政府編になり、会話のテンポも上がる中、そんな「雷親父」と「避雷針」コンビが今後どんな活躍を見せるか楽しみにしたい。
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★
■前回(第29話)ネタバレあらすじ
大蔵省に連れてこられた栄一は、大隈重信(大倉孝二)を説き伏せ、伊藤博文(山崎育三郎)と共に“改正掛”を設立。省の垣根を超えて国の政策を整えることとなり、栄一は改正掛を取り仕切ることになった。幕臣である栄一がまとめ役になり、不満の声が一部から上がるが、やることが山積みの栄一にとって気にしている場合ではなかった。静岡から呼び寄せた杉浦譲、前島密(三浦誠己)、赤松則良(上村海成る)も加わり、さっそく改正掛の会議が開かれた。
栄一は皆に広く意見を求め、改正掛では「飛脚」「戸籍」「養産」「電信」「鉄道」など活発な議論が交わされた。その一方、会議の後、玉乃世履(高木渉)をはじめ、元幕臣を新政府に入れることをよく思わない者たちが大隈に異を唱えていた。しかし栄一はそれもお構いなしに改革を進めるのだった。
こうして多忙を極める栄一は、東京に居を構え、静岡から千代(橋本愛)とうた(山﨑千聖)を呼び寄せ、改正掛では皆のアイディアを立案、実行していった。さらに養蚕業も任されることになった栄一は、杉浦と共に工場設立に向けて動き出した。そんな矢先、怒った大久保利通(石丸幹二)が改正掛に乗り込んできて、大隈に元幕臣を新政府に入れ、さらに改革を進めて出過ぎたことをするなと忠告した。それに負けじと栄一も、新政府に資金がなく、財政を整えることが肝要だと言い返すのだった。
明治3年(1870年)、春になり、市郎右衛門とゑい(和久井映見)が栄一の家を訪れた。市郎右衛門は栄一が出世したことを喜ぶ一方、千代を「奥様」と呼ぶなど言葉も態度も変えて接するので栄一も千代も困り果てた。しかし市郎右衛門は、ずっと命の心配をしていた栄一が立派な仕事に就いたことを誇らしく思い、良い気分でゑいと共に夜道を歩いて帰っていった。
そんなある日、栄一は前島から新たな飛脚便の立案と共に、その余り金で鉄道線路の拡張する提案を受けた。さっそく飛脚事業の建議書が政府の閣議にかけられた。渋る岩倉具視(山内圭哉)を大隈が熱意で説き伏せ、飛脚事業は進められることになった。前島は飛脚を改め「郵便」とし「日本の郵便の父になる」と栄一たちの前で宣言した。しかしその数日後、前島は鉄道借款の処理の為イギリスに渡ることになり、郵便事業は杉浦が任されることになった。
栄一と杉浦が郵便事業のことを勧める中、大隈が民部省から追い出され、栄一たちは後ろ盾を失ってしまった。そんな途方に暮れる栄一の前に、東京に立ち寄った惇忠(田辺誠一)がやって来た。新政府に弟・平九郎(岡田健史)を殺された惇忠は、栄一が新政府に来て養蚕業を手伝って欲しいとお願いしても首を立てに振ることはなかった。ある日、改正掛に栄一の新たな上司、井上磬(福士誠治)が加わった。一方で岩倉は大久保に鹿児島から出てこない西郷の出仕を求めていた。
そして年が明けた明治4年(1871年)、ついに郵便事業が開始された。手紙が届いたことに杉浦と栄一をはじめ改正掛のメンバーは喜んだ。それまで栄一たちの登用を快く思っていなかった玉乃も彼らの気概と行動力を認めざるを得ず、これまでの非礼を詫び、今後は協力していくことを誓った。さらに惇忠も改正掛の養蚕事業に加わることになり、富岡製糸場顧問となるポール・ブリュナと共に事業を進めることになった。その頃、静岡では慶喜が栄一からの手紙を微笑みながら読むのだった。
■第30話「渋沢栄一の父」あらすじ
大阪の造幣局に出張した先で、栄一は五代友厚(ディーン・フジオカ)と出会う。栄一はこれまでの恨み言を五代にぶつけるが、カンパニーを立ち上げて日本の商業を発展させたいという五代の熱い思いに共感する。
一方、新政府の首脳会議では、西郷隆盛が“まだ戦が足らん”と声を上げる。井上磬は、この言葉を「廃藩置県を断行せよ」という意味ととり、栄一たちに極秘任務を託す。廃藩まで残された時間はわずかに4日・・・。そんな中、栄一は父・市郎右衛門の危篤の知らせを受け、急いで帰郷することになる。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」第30話は10月10日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/橋本愛/田辺誠一/志尊淳/山崎育三郎/大倉孝二/草彅剛/小林薫ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第30話予告動画が番組公式サイトで公開されている。
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