11月5日より試合が始まったフィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦「イタリア大会」のフリー演技が6日（現地時間）実施され、男子シングルのSPで7位に甘んじていた鍵山優真が大逆転で金メダルを獲得した！友野一希は6位をキープ！女子シングルではスケートカナダに続き三原舞依が4位！オペラの本場で「トスカ」を滑った宮原知子は5位！11月7日にテレビ朝日にてダイジェストが放送される！ライブ配信はテレ朝動画にて！関連動画はテレビ朝日フィギュアスケート公式Twitterにて公開されている。



6カ国を転戦するGPシリーズの成績上位6名のみが「GPファイナル」に進出し世界一の座を争うグランプリシリーズの第3戦、イタリア大会が現地時間11月5日から開催され、2日目はすべての競技のフリーが実施された。男子シングルのショートプログラムで7位と出遅れてしまいパニックに陥ったと話した鍵山優真が大逆転の勝利をあげ、見事1位となった。ショートプログラムではコンビネーションジャンプができず、80.53点となってしまっていて、その後もショックを引きずっていたという。しかし、フリーの公式練習からようやく気持ちが吹っ切れたと話し、無心の滑りで表彰台の真ん中を手に入れた。「グラディエーター」の曲で、冒頭の4回転サルコウを成功させると、その後のジャンプもすべて決めて合計4回転を3つ、コレオシーケンスも美しい滑りを見せて、見事に197.49点をマークして、合計278.02点で勝利した。友野一希も冒頭から4回転を3つ決め、完璧な演技かと思われたが、後半のジャンプにミスがでてしまい点数を伸ばしきれなかった。

男子シングルの2位にはロシアのミハイル・コリヤダSP４位から順位をあげてメダルを取った。ロシアは女子が注目されがちだが、コリヤダも意地を見せ、メダル獲得となった。3位の地元のダニエル・グラッスルが大歓声を浴びて気持ち良く滑り、4回転3つを含んだジャンプもほぼミスなく決めた。SPトップだった中国のボーヤンジンはジャンプでことごとく氷に嫌われるかのようにうまくいかず、7位に順位を落とした。

女子シングルは三原舞依がスケートカナダにつづいて4位に入った。ジャンプは予定していた構成通り見事に決め、加点を増やした。スピンステップもレベル4を取り、2年ぶりの国際大会に大きな爪痕を残した。「まさに妖精」と言われる評価を得る三原のファンは目の肥えたヨーロッパの人にも多く、公式練習前にファンのサインに応じる姿が報道され、その姿勢すら「人柄が現れている」と評判になっている。

スケートアメリカで7位だった宮原知子は苦手なジャンプも大きなミスなくまとめた。もともとスケーティングやスピン、ステップでは高評価の宮原がオペラの本場イタリアで「トスカ」を滑り、観客を魅了した。グランプリファイナル進出は難しいが、本人満足の出来となった。

女子シングル1位には4回転フリップを決めたアンナ・シェルバコワがショート3位から逆転した。他のジャンプもミスなく、スピンステップの取りこぼしもなしという完璧な演技だった。マイア・フロミフは2位をキープした。ここのところの国際大会はロシア勢が１，２，３フィニッシュを決め、メダルを独占してきたが、なんと3位にベルギーのルナ・ヘンドリックスが入り、ロシアの牙城を崩した。4回転、トリプルアクセルはないもののジャンプをすべて決めて迫力満点の演技だった。

地上波ではテレビ朝日で７日深夜にダイジェストが放送される。また、テレ朝動画では有料でのライブ配信を実施している。詳細はテレビ朝日フィギュアグランプリシリーズ特設サイトにて。

■グランプリ第3戦・イタリア大会　地上波放送スケジュール
11月7日　深夜1:55～　男女フリー

◇テレビ朝日フィギュアグランプリシリーズ特設サイト
◇テレビ朝日フィギュアスケート公式Twitter
◇国際スケート連盟公式YouTubeチャンネル　Skating ISU