新容疑者が続々登場で新展開の「ある日~真実のベール」第5-6話あらすじと見どころ:生存~仮面
キム・スヒョンとチャ・スンウォン主演の社会派犯罪ドラマ「ある日〜真実のベール」(全8話予定)がAmazon Prime Videoにてプライム会員向けに独占配信中!第4話までは事件の発生から警察や検察の思惑が交錯する様子が描かれたが、今回からは遂に裁判が始まり新展開を迎える。気になる第5話と第6話のあらすじと見どころを紹介しよう。
※2021年11月27日から毎週土日に1エピソードずつ追加配信される。
「ある日~真実のベール」は、ある一夜の事件がきっかけで殺人の容疑者になってしまった大学生とそれを助ける三流弁護士が歪んだ司法制度に挑むドラマであり、2008年にイギリスのBBCで放送されたドラマ「クリミナル・ジャスティス」のリメイクでアメリカやインドでもリメイクが制作されるほどの人気を博した作品だ。
■第5話「生存」
アン・テヒ検事(キム・シンロク)との間でヒョンスが自白すれば懲役10年に減刑するという取引を交わした弁護士パク・ミギョン(ソ・ジェヒ)だったが、ヒョンス(キム・スヒョン)が土壇場で無実を主張した為、弁護から手を引き、後処理を新米弁護士ソ・スジン(イ・ソル)に任せてしまう。困ったスジンはジュンハン(チャ・スンウォン)に共同弁護を求め、陪審員制度を利用した国民参与裁判を提案する。
一方、拘置所内ではドゥシク(ヤン・ギョンウォン)からの暴行がエスカレートしていく。そんなヒョンスを拘置所のボスであるジテ(キム・ソンギュ)が助けるが見返りとしてヒョンスの肩を脱臼させて病院送りにして、結託している医師のもとから麻薬を運ぶ手伝いをさせる。
遂に始まった初公判ではヒョンスを犯人として確定させたいアン・テヒ検事と、ヒョンスの無罪を主張するスジン、ジュンハン弁護士の攻防戦が続き、ヒョンス立ち会いのもの事件現場での現場検証を行う事になってしまう…。
■見どころ
第5話では服役囚同士の暴行や麻薬の秘密取引、そして刑務官への賄賂など拘置所内での闇が大きく取り上げられた。目をつけられたヒョンスが煙草の仕入れを命じられ、ドゥシクに火のついた煙草を口の中に入れられ悶え苦しむ場面や、ターボライターで手のひらを炙られ絶叫する場面が登場し、その報復としてジテがドゥシクを暴行し腕に熱湯をかける場面や、医師のもとから麻薬を運ばせる為に、抵抗するヒョンスの肩を脱臼させる場面など過激な描写が多く登場する。
本作は全体を通してシリアスに描かれているが、第5話ではコミカルなシーンも僅かながら登場する。ミギョンがヒョンスの弁護から手を引いた事で再び担当弁護士となったジュンハンは元妻で科捜研勤務のジョンア(キム・ヨンア)に協力を求めるのだが、離婚しても夫婦間の呼び名で「ヨボ」と呼ぶ元夫に呆れながらも、会う前に化粧を直す仕草や、元夫が若い女性弁護士スジンと一緒にいるのを嫉妬する描写が見られる。また、二人は事件について話し合った後、酒を飲んで再び体の関係を持つが、ベッドの上で気まずそうにダーウィンの進化論を引用して「よく使えば大きくなり、よく使わなければ小さくなる」と弁解するジュンハンと無表情なジョンア、そしてその上に掛けられていた「ムンクの叫び」の絵画から察するに行為は失敗に終わったようで、なんともシュールだが本作の中では今のところ唯一の笑える要素と言っていいだろう。ちなみにジョンアがジュンハンに「どうしてそこまでヒョンスを守ろうとするのか」と尋ねられる場面があるが、答えは引き出せなかった。ジュンハンがヒョンスを親身に弁護する理由が第7話以降に語られるのかどうかも気になる。
■第4話「仮面」
マスコミのフラッシュを浴びながら事件現場での現場検証が始まる。寝室で自らが返り血を浴びながらグクファ(ファン・セオン)を刺し殺す姿を想像したヒョンスは発作を起こして倒れてしまうが、警察にはそれすらも演技と疑われる。
引き続き行なわれた事件の後半では事件当時、ヒョンスの飲酒検問をした警察官や、ヒョンスを署に連行した警察官、高校時代の担任教師らが証人として呼び出され、ヒョンスに不利な証言をするがスジンはその証言を覆して陪審員の心を掴んでいく。誰にも信じてもらえないヒョンスはサンボム刑事(キム・ホンパ)の証言に興奮してスジンの制止も振り切って証言台に立つが、通報すれば助かったかもしれない被害者の命よりも犯人になる事を恐れて逃亡・証拠隠滅を図った事をアン・テヒ検事に責められ何も言えなくなってしまう。
一方、ジュンハンは現場に残っていた証拠やヒョンスの証言、防犯カメラの映像から他の容疑者たちに目をつけて接近を試みる…。
■見どころ
第6話でも周りの助言や制止を振り切ってヒョンスが暴走してしまう様子が描かれた。新米弁護士スジンの活躍で担当した警察官の不手際が明らかになり、陪審員の心証をよくしたにもかかわらず、自分を犯人だと決めつけるサンボム刑事の言葉に興奮して声を荒げてしまい、スジンが制止しているにも関わらず、自ら火の中に飛び込んでしまう。事ある毎に見せる彼の「鈍臭さ」や「馬鹿正直さ」が視聴者にもどかしさを与えるが、知らず知らずの内に作品にのめり込んでしまう。キム・スヒョンは過去にも「プロデューサー」や「サイコだけど大丈夫」でも似たような性格の人物を演じており、視聴者にもどかしさを与える演技では右に出る者はいないのではないだろうか。
更に物語の展開も第6話で大きく動いた。新たに3人の容疑者が登場する。被害者グクファの元ルームメイトで共に麻薬を使用していたヒョジョン(ナ・ウンセム)。2人の友人で麻薬を売っていた男ギジョン(イ・プンウン)。この3人の間には男女関係のもつれがあったようだ。そして、グクファの行く先々で防犯カメラに写っていた元宅配業者で性犯罪前科者のチョルホ(ファン・サンギョン)。どの人物も今のところ事件当時のアリバイは明かされておらず、殺人の動機があってもおかしくはなさそうだ。
第6話の最後、刺されて倒れているグクファの指がかすかに動く場面がある。という事はヒョンスは本当にグクファを見殺しにしてしまったのだろうか。残り2話で事件がどのような展開を迎えるのかに注目したい。
■キャスト
キム・ヒョンス役:キム・スヒョン
シン・ジュンハン役:チャ・スンウォン
ト・ジテ役:キム・ソンギュ
アン・テヒ役:キム・シンロク
パク・ミギョン役:ソ・ジェヒ
ソ・スジン役:イ・ソル
パク・ドゥシン役:ヤン・ギョンウォン
パク・サンボム役:キム・ホンパ
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