【最終回15分拡大】「青天を衝け」第41話走り続けた栄一の見納め!第40話ネタバレあらすじと予告動画
ついに最終回!幕末から昭和まで駆け抜けた渋沢栄一(吉沢亮)の物語が終幕!最期に訴える栄一の言葉に注目!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)12月26日(日)放送の最終回・第41話「青春はつづく」を15分拡大で放送!前回第40話「栄一、海を越えて」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。
12月19日放送の第40話では実業家を引退した栄一が日本を飛び出しアメリカを縦断、民間外交に力を注ぐ姿が描かれた。そして、念願だった慶喜(草彅剛)の伝記が完成。死に際がわからなかったと話す慶喜だが、第1話の栄一と慶喜の対面シーンからさかのぼるオーバーラップと共に、ここまで生きて「楽しかった」と栄一に語り掛ける姿は視聴者の感動を呼んだ。そして慶喜を演じた草彅剛は晴れやかな笑顔で「快なり!」とひとこと告げ、生き抜いた者が一番カッコいいと思わせる姿で慶喜の最期を締めくくった。
一方、物語は日本の近代史に突入。軍国主義に傾倒する日本が、日露戦争を経て第一次世界大戦に参戦。引き際を見失った大隈重信(大倉孝二)は80歳になっても総理大臣として日本のトップに座り続け、日本の難しい外交の舵取りを担い「大正になっても一人、未だ維新の尻ぬぐいをしちょる!」と本音をぶちまけた。伊藤博文(山崎育三郎)、喜作(高良健吾)、井上磬(福士誠治)など栄一の旧友たちが次々とこの世を去る中、反戦の栄一と領土拡大を唱える大隈の激論は終盤に来て大きな見応えを見せた。
そして最終回となる12月26日の第41話は15分拡大で放送!廃嫡となった篤二(泉澤祐希)のかわりに跡継ぎとなった渋沢敬三(笠松将)が銀行員として実業家の一歩を踏み出す中、老年を迎えた栄一は再び渡米、移民問題や軍縮会議に参加するなど精力的に動き続ける。そして物語は大正12年(1923年)の関東大震災を経て、昭和へ突入、満州事変と移り変わっていく。幕末から昭和にかけて駆け抜けた渋沢栄一の物語を最後まで楽しみたい。
■民間外交に尽力した渋沢栄一
明治42年、70歳の古稀に達した渋沢栄一は実業界を引退した。そしてその年、渡米実業団を組織し、3カ月をかけてアメリカを横断。貿易摩擦の解消や排日運動に対する日本人の理解を深めてもらう為に尽力していた。そして、アメリカ人にもっと日本のことを知ってもらおうとアメリカ報道機関へ日本のニュースを伝える通信社の設立を提案し、それで設立されたのが国際通信社、現在の時事通信社、共同通信社の起源となっている。
生きているうちに4回の渡米を繰り返した渋沢栄一は、日本にいても海外から政治家や実業家が来日すれば飛鳥山邸に招き、国際交流、民間外交に力を入れていたという。飛行機がない時代、飛鳥山には約1000人の外国人が訪れたというから驚きだ。日本の経済発展の為に多くの会社の設立に協力した渋沢栄一だが、日本親善の為に命を燃やし、日米関係を良好にするために奔走した姿も忘れられない一面となっている。
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■前回(第40話)ネタバレあらすじ
日本が帝国主義に傾く中、実業家を引退した栄一は兼子(大島優子)と共に渡米し60の都市を巡る民間外交を開始した。実業家、大学教授、新聞記者らからなる渡米実業団のメンバーは各地で工場、エネルギー施設、農業、大学、福祉施設などを訪ね、栄一たちは多忙な日々を送っていた。
この頃、日本人移民の多い西海岸では排日運動が盛んになっており、移民に対する差別問題で日本に友好的な姿勢をとるウィリアム・タフト大統領に会うことも栄一にとって旅の目的の一つだった。しかしタフト大統領は移民問題解決と共に、商いの戦争という意味合いで「ピースフルウォー」を挑むと明言し栄一を困惑させた。
そんな中、カリフォルニアに向かう栄一のもとに伊藤博文がハルビンで暗殺されたと知らせが届いた。西海岸は排日運動が盛んな上、伊藤博文暗殺を受け栄一の身も危険とされ、栄一は商工会議所でのスピーチを取りやめるかの選択を迫られた。しかし栄一は演説を断行。日本人は敵ではなく友好な関係を築きたいのだと訴え、サンフランシスコのアメリカ人たちを感動させた。こうして栄一たちの三か月にわたる旅が終了した。
明治43年(1910年)、慶喜の伝記編纂が進む中、渋沢家に事件が起こった。篤二が妻子を置いて芸者・玉蝶と出奔したのだった。これを受け栄一は篤二を廃嫡し、篤二の持つ土地と株を没収、その名義を篤二の妻・敦子(藤松祥子)に変更することを家族の前で発表した。冷たい態度を取る栄一だったが、その一方で篤二を思いやれなかった自分を悔いていた。その後、明治天皇が崩御し年号が改められた。そして大正元年(1912年)、喜作は74歳の生涯を終えた。
それから栄一は慶喜の伝記を完成させた。慶喜は、これまでいつが死に際だったのかと考えて来た気持ちを打ち明けた。しかし今となっては生きていてよかった。話ができてよかったと自分の人生を振り返り「楽しかったな」と微笑んだ。そして栄一に「共にいてくれて感謝している」と告げ「快なり!」と晴れやかな笑顔を見せるのだった。こうして徳川慶喜は77歳の天寿を全うしたのだった。
一方、中国で辛亥革命を起こし、新政府を樹立した孫文が栄一を訪ねてきた。袁世凱や西欧諸国に対抗する為に、中国経済の発展とその支援を栄一に頼って来たのだった。栄一は経済人になるのであれば支援をすると明言するが、その後、孫文は内紛に巻き込まれてしまい栄一との約束を果たせなかった。
さらに国際情勢は悪化、ヨーロッパでは第一次世界大戦が始まった。総理大臣の大隈重信と外務大臣・加藤高明は栄一たち経済人に戦争に参戦するよう協力を求めた。しかし栄一は、これまで経済が戦争する度に打撃を受けてきたと強く抗議し、その場からつまみ出されてしまった。それから日本は日英同盟に基づき、ドイツに宣戦布告、第一次世界大戦に参加することになった。その頃、病に倒れていた井上馨は享年80歳でその生涯の幕を閉じた。一方、篤二を廃嫡した栄一は、敬三に手をついて跡継ぎになって欲しいと頭を下げるのだった。
■第41話「青春はつづく」
栄一は老年になっても精力的に民間外交に力を入れ、ワシントンの軍縮会議に合わせ再び渡米し、移民問題など悪化した日本関係の改善に尽力する。一方、栄一の後を継ぐ決心をした孫の敬三は、銀行員となり、経験を積むために渡英する。そんな中、関東大震災が発生。周囲の心配をはねのけ救援の最前線に立った栄一は、内外の実業家に寄付を呼びかけ資金を集める。
また、中国の水害に対しても、自宅からラジオを通じて募金への協力を呼び掛けるが、そんな時に満州事変が勃発。救援物資は受け取りを拒否されてしまう。それでも栄一は、諦めずに病床から自分の思いを伝え続けようとするのだった。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」第41話は12月26日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/大島優子/泉澤祐希/笠松将/山崎育三郎/大倉孝二/草彅剛ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第41話予告動画が番組公式サイトで公開されている。
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