Netflix「39歳」第5-6話あらすじ:アメリカに行かないで…チョン・ミドがソン・イェジンに本音を吐露

2022年03月05日10時10分ドラマ
Netflixシリーズ『39歳』独占配信中

Netflixで独占配信中のソン・イェジンとチョン・ミド、キム・ジヒョンが描くアラフォー女子の人生ドラマ「39歳」、第4話ではチョン・ミド演じるチャニョンに残された人生を、抗がん治療ではなく、世界で一番楽しいものにしようという彼女たちの「選択」が描かれた。気になる第5-6話あらすじと見どころを予告動画と一緒に紹介しよう。

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「39歳」は40代を目前に控えた仲良しアラフォー3人組の友情と恋愛、そして人生を深く掘り下げた現実的な恋愛ヒューマンドラマだ。
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■第5話「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」
ミジョがまだ幼く養子に貰われて間もない頃、クラシック音楽で目覚めたミジョは居間で洗濯物をたたむ養母を手伝い、会話からその曲がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だと教えてもらう。曲を聞いて「あったかい」と答えたミジョを隣に座らせて二人で微笑みながら洗濯物をたたむ。

妹が水商売をしていると知って彼女を説得しに行ったソヌ(ヨン・ウジン)だが拒絶された上に、血の繋がらない他人だと言われて深く傷ついてしまう。偶然通りの向こうからそれを見てしまったミジョ(ソン・イェジン)は翌日、医院でソヌから事情を聞いて彼を励ます。

パニック障害を患っていたミジョは担当の精神科医から「先の事よりも楽しかった日々を思い出してみるといい」と言われて高校時代にチャニョン(チョン・ミド)と初めて出会った高尺(コチョク)駅のホームのベンチに座り思い出に浸っていたが、反対ホームで同じように座っていたチャニョンと目が合う。二人で食事に向かった先で、チャニョンはミジョにアメリカに行かないで欲しいと言い、死ぬと分かって本当は不安で怖い、両親を考えると申し訳ないし、心配で悲しい、ジンソク(イ・ムセン)の事を考えると気の毒で申し訳なくて悲しい、ジュヒ(キム・ジヒョン)の事を考えると心配でもどかしくて悲しい、笑えるがミジョを考えるともう既に恋しくて悲しいと涙で気持ちを明かして二人で涙した。

その頃、ジュヒもチャニョンの為に料理が作りたいが自宅だとがんを経験した母が闘病生活を思い出してしまいそうだからと、閉店後にヒョンジュン(イ・テファン)の店の厨房を貸して欲しいと頼み込む。

同僚から妹ソウォン(アン・ソヒ)の住所を聞いたソヌは渡せていなかったプレゼントの腕時計を置いて帰るが、ソウォンは何事もなかったかのように医院を訪れてソヌとランチに向かった。何も聞かないから一緒に暮らそうというソヌに、助けてくれなくてもいいから二度とピアノを弾けと言わないで欲しいと告げ、「そのまま施設で育っていたらピアノを習うどころか拝む事すら出来なかっただろう」と言って兄を心配させた。

ある日、チャニョンの家に集まったミジョとジュヒはチャニョンの為に様々な余生プランを提案するが全て却下され、チャニョンはジュヒに彼氏が出来る事とミジョの本当の親を探し出す事が願いだと告げる。

連絡がつかないソヌを心配した父親がアメリカ・ボストンから韓国にやって来た。妹に執着するソヌを責める父だが、父がソウォンに対して心無い言葉を浴びせた事実を知ったソヌは怒りと守ってやれなかった罪悪感に悩まされる。

ミジョと楊平(ヤンピョン)にある両親の食堂に向かったチャニョンだが、両親を目の前にすると自分の病気や、ましてや余命が僅かだと伝える事が出来ず、帰り道に二人で泣き崩れる。

姉からソヌが具合が悪そうだったと聞いたミジョは電話に出ないソヌの自宅を訪ねて、彼が抱えている悩みや無力感を聞かされるが、どうしていいか分からないとうなだれるソヌの肩を叩き「父親にこれ以上妹を傷つけさせないようにあなたが妹のそばで守ってやらないと!」と力強い助言を与え、また子供をあやすように抱きしめて慰めた。そして、「次に妹に会ったら彼女だと紹介してもいいか」というソヌの言葉に遂に頷くミジョ。ミジョの提案の通り、3人で食事をする事になったものの待ち合わせていた医院のロビーにソヌの父親が現れ雰囲気が急変してしまう…。

■第5話見どころ
第5話では冒頭から涙腺を崩壊させるシーンが登場する。第1話でも登場したミジョとチャニョンが初めて出会った高尺(コチョク)駅。出会った頃の思い出に浸っていたミジョが向かい側のホームに居たチャニョンと目が合うシーンではセリフこそ無いものの、彼女たちの絆の強さや互いを慈しむような空気感が伝わる美しいシーンだ。続く食堂のシーンではチャニョンが迫りくる死への恐怖や不安を語り、ミジョに対して既に恋しくて悲しいと告げてミジョが涙を堪えるシーンは涙なしでは観られない。実家に行ったものの両親に病気や余命の事を打ち明ける事が出来なかった帰り道で、「せめてもう一人子供を産んでくれていれば」「私が死んだら両親の葬儀は誰がやるのか?法事は?」「両親の顔を見たら実感が湧いてきてしまった」と涙するシーンは親が高齢を迎える彼女たちの世代ゆえの親を心配する気持ちが反映されていてこちらも涙を誘うシーンだ。

このドラマの魅力は思い切り泣けるシーンがあるのと同じぐらい笑えたり、幸せを貰えるシーンが登場する事だ。これまでミジョを支えてきたソヌが妹の事で悲しみに暮れ進むべき道が分からなくなった時、そばに居たミジョはただ寄り添って一緒に悩み悲しんであげるのではなく、思い切り肩を叩いて「どうしたらいいかって妹を守りなさいよ!」と背中を押してあげる姉御肌と、前に進もうとするソヌを優しく包んであげる母性を見せた。そしてこれまでチャニョンの件で先延ばしにしてきたソヌの告白に初めて頷き口づけを交わすシーンは視聴者を幸せな気持ちにしてくれる。

ミジョはソヌの背中を押す中で、自身も養子であるという不安から心を開けずに2回養子縁組を解消されていた事を明かし、今の家族とも1ヶ月ぐらい打ち解ける事が出来ず、初めて話したきっかけはラフマニノフの曲が流れる居間で母と洗濯物を畳んでいて温かい気持ちになり、安心して暮らしていけると思ったと明かした。まさに第5話の冒頭のシーンの事だ。これを観てから是非第5話の冒頭をもう一度観てもらうとまた違った印象を受けるに違いない。

余談だが、第5話のサブタイトルにもなり作中でも度々登場するラフマニノフというのはロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの事でピアノ協奏曲は批評家からの酷評や私生活の問題でうつ病や自信喪失に陥っていた彼が苦境を克服して発表し出世作となった作品だ。そういった点では自身の生い立ちへの不安や劣等感と向き合い、乗り越えようとしてきたミジョの感情とシンクロする部分があるのかも知れない。



■第6話「信念」
突然のソヌの父の来訪に気まずい会食をする事になったミジョ、ソヌ、ソウォン。養護施設育ちという生い立ちを見下すような発言をする父にこらえきれないミジョは自身も養護施設で育ったが、愛情をたくさん注いでもらったとソウォンを擁護する。

チャニョンで地球上で一番楽しい余生を過ごして欲しいと言ったものの泣いてばかりでどうしたらいいのか分からないミジョとジュヒ。悲しそうな顔をしていたミジョを見かけたソヌは折り紙や塗り絵をプレゼントしてミジョを気分転換させようと元気づけた。

ある日、仕事で迷惑な客と遭遇したジュヒは酒とつまみを買い込んでヒョンジュンの店を訪ねた。ちょうどホテルで働いていた時の同僚から戻ってこいと言われて揺れ動いていたヒョンジュンはジュヒに過去にチャンスを掴む機会はあったが不幸な気持ちのまま働きたくなかったから辞めたと明かす。そして直後にジュヒは別の迷惑客とトラブルを起こし、相手の非常識さを叱る代償として10年以上勤めたデパートを突然退職した。ソヌの誘いでキャンプに向かっていたミジョは知らせを聞いて驚き、ソヌの心遣いでキャンプを中止してソウルに戻る事に。チャニョンの家に向かったミジョとジュヒだがそこにはチャニョンと暮らすと言って荷物ごとやってきたジンソクと、娘の様子を心配したチャニョンの母親が来ていた。チャニョンの母は娘に彼氏が居た事に大喜びし、ソヌもミジョが車に忘れた携帯電話を届けに来る事になっていたが、ベルが鳴ってミジョが出てみるとそこに立っていたのはジンソクの妻ソンジュだった…。

■第6話見どころ
ソヌの父親の登場と気まずい会食に背筋が凍りついた視聴者が多かったのではないだろうか。配慮に欠けるソヌの父がミジョの毒舌の餌食になればいいという期待を作者は裏切らなかった。完全勝利とはいかなかったがウィットに富んだ言葉で見事にソヌの父がソウォンに愛情を注いでこなかった事を責め、ばつの悪い顔をさせたシーンは拍手したくなるほどのサイダー(観ていてスカッとするシーンの事)だった。続くシーンでもショックを受けて飛び出したソウォンを追いかけて「ついカッとなって雰囲気を壊してごめん、施設育ちの悪口は我慢ならなかった」と言い、同席して雰囲気を壊した事を謝るソウォンに「同席したのはあの父親でしょ、あなたは悪くない」と腕を組むミジョの姿はかっこいいそのもの。「中途半端な食事だったからご飯食べに行こう、焼酎を飲めばもたれないわよ、ビールでも消化剤になるわ」といたずらに笑うミジョは可愛らしくも姉御肌炸裂で観ていて気持ちがいいシーンだった。頼もしそうな表情で微笑むソウォンの表情も印象的だった。

ソヌがミジョの為に折り紙や塗り絵を買ってきて渡すシーンが登場する第6話は精神的に疲弊していたミジョを支えてきた彼の紳士的な魅力がたっぷり詰まった回でもあった。どちらかというと勝ち気なミジョに押されがちだが常にミジョを想い、ここぞという時に的確な助言を与えたり励ましたりして自然とミジョを笑顔にしてくれる優しさだけでなく、出会って間もないミジョに自分の気持ちをアピールしたり、ユーモア溢れるジョークでミジョを和ませる可愛らしさも持つソヌはまさに成熟した男性の理想像にふさわしい。

これまではどこか頼りなくおっとりとしていたジュヒもヒョンジュンとの関係が近づいていく中で迷惑な客にしっかりとした態度で立ち向かい、長年勤めた百貨店を辞める姿が描かれ、百貨店を出てきた時の清々しさと不安が混じった表情が印象的だった。テンポ良い大人の恋愛を展開するミジョとソヌとは対称的に、ゆっくりとヒョンジュンとの関係を深めていく初々しい彼女の恋愛模様にも注目だ。

これまでも主人公3人の絆の深さは作品の軸として描かれてきたが第5−6話では更に彼女たちの演技にリアリティが生まれたように感じる。作中の言葉を引用すると「キム・ソヌ画伯が描いてくださった」ミジョの自画像に大爆笑するチャニョンや、3人でチャニョンの家に泊まった夜、ジュヒが借りた寝間着の丈が短い事を爆笑する姿、チャニョンのお尻を枕にくつろぐミジョに頭が重いと怒り「中身が詰まっているからだ」「ただの石頭だ」と言い争う姿、三人で川の字になって寝る姿は微笑ましく、年を重ねても高校時代から変わらぬ友情をリアルに描いていて視聴者を幸せな気持ちで包んでくれた。一部シーンは下の画像でも観る事ができる。


ドラマの折り返し地点となる第6話では初回以降しばらく触れられていなかったミジョの実の親についても触れられ、それぞれの恋愛関係やソヌの兄妹関係、チャニョンの残された人生、両親、ジンソクの家庭などまだまだ気になる見どころが目白押しだ。

40歳を手前に等身大の彼女たちが女同士の友情や大人の恋愛を描く「39歳」はJTBC水木ドラマとして放送され毎週Netflixでも新エピソードが独占配信されている。

■スタッフ
演出:キム・サンホ
脚本:ユ・ヨンア
原題:서른, 아홉

■キャスト
チャ・ミジョ役:ソン・イェジン
チョン・チャニョン役:チョン・ミド
チャン・ジュヒ役:キム・ジヒョン
キム・ソヌ役:ヨン・ウジン
キム・ジンソク役:イ・ムセン
パク・ヒョンジュン役:イ・テファン

■放送予定
放送開始:2022年2月16日〜
エピソード数:全12話

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