Netflix韓国ドラマ「明日」第9−10話あらすじ:キム・ヒソンの前世が徐々に明かされる

2022年05月02日08時00分ドラマ
Netflixシリーズ『明日』独占配信中

SF9のロウンとキム・ヒソンが死神に扮するファンタジー「明日」(全16話)が4月1日からMBC金土ドラマとして放送されNetflixでも同日から配信中だ。気になる第9−10話のあらすじと見どころを見てみよう。
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「明日」(全16話)はあの世のエリート企業「走馬灯」危機管理チームのミスで死者でも生者でもない半人半魂になってしまった主人公ジュヌン(ロウン)が昏睡状態に陥っている間、6ヶ月限定で死神としてチーム長のク・リョン(キム・ヒソン)らと共に「人を救う死神」として自殺者を救っていくファンタジードラマだ。
【「明日」を2倍楽しむ】では、各話の詳しいあらすじや見どころ、キャストの魅力などまとめて紹介している。

■第9話「いつか 君のせいで」
ある日、普段と同じように母(ユン・ユソン)の起こされたジュヌン(ロウン)はもう少し寝ていたいと駄々をこねるが、元の生活に戻ったと思って大喜びして母に抱きつく…しかしそれは夢だった。母が経営している軽食店が臨時休業になっていて店から出てきた妹ミニョンに尋ねるが、ミニョンからはジュヌンが知らないおじさん(特別出演/クァク・ジヒャン)に見える。

自分が入院しているせいで妹が家計の為に休学していると知りショックを受けたジュヌン。更に母が体調を崩していると聞いたジュヌンは病院で昏睡状態の自分を世話する母を見て心を痛める。

そんな折に舞い込んだ次の自殺予定者アラートにはネガティブ度99%、過去最悪の数値が書かれていた。急いで現場に急行した危機管理チームの3人は道路でうずくまるミニョンを発見する。トラックにひかれそうになった妹ミニョンを助ける為に飛び出したジュヌン。道路にいた小型犬コンを助けようとしていたミニョンから犬を預かると言い出すリョン(キム・ヒソン)に驚くジュヌンとリュング(ユン・ジオン)。しかし、次の自殺予定者は小型犬コンだった。

手分けして飼い主を探す3人は訪れた動物病院でコンが老犬で余命残り僅かだという事実を知らされる。リョンに命じられて「走馬灯」本社に戻り、映像管理チームからコンの生涯を記録したハードディスクを受け取り手がかりを探していたジュヌン。映像には飼い主のキム・フン(エン/VIXX)が少年の頃からコンに愛情を注いできた様子が記録されており、最初は病気と知って犬を捨てたに違いないと憤っていたが、コンが余命を知って主人を悲しませない為に家出したのかもしれないと考えるようになる。現実では昏睡状態で、家族が金銭的にも精神的にもつらい思いをしているのに何も出来ない自分自身と重ね合わせてしまうジュヌン。

一方、飼い主のフンを見つけたリョンとリュングはコンが自殺をしようとしていた事を打ち明ける。初めは半信半疑だったが、「コンが死んだら俺は生きていけない、俺も死ぬ」と言った事を思い出して、それがコンの家出の原因だと気付いたフンは深く反省しながらも家族だから会わせて欲しいと涙する。

ジュヌンはコンの選択を尊重するべきだと主張するが、リョンは残された人が悲しむのは当然の役目で、それが過ぎてこそ恋しさに浸れる、恋しさは思い出から生まれるとコンを説得。最後に過ごせるチャンスだから笑顔でお別れの挨拶をすべきだと言って同意した様子のコンを連れてフンのもとに向かう。

勝手に居なくなったコンを叱りつけるフン。ジュヌンがコンの気持ちを代弁する。最後まで責任を持つからそばにいてくれといい、コンを抱き締めるがそこに引導管理チーム動物霊担当が現れ、今すぐコンの魂を連れて行くという。ジュヌンとリュングはあの手この手で職員を説き伏せ、1時間半の猶予を獲得した。

残された時間でかつて散歩した道を歩き、お気に入りの場所で過ごすコンとフン。次に会った時は寂しい思いをさせないというフンの言葉を聞いて幸せそうに目を閉じるコン。

事件は解決し、コンのその後をミニョンに報告したジュヌン。自分が目を覚ましたら家族は幸せになれるだろうかと問うジュヌンにそれは自分次第だという会長。ジュヌンはふとリョンとリュングが「走馬灯」で働く目的が気になる。その頃、リョンは生前の記憶の中に出て来たジュンギル(イ・スヒョク)の事を思い出して深刻な顔を浮かべ、リュングは街で身重の女性を見つめて涙を流していた…。


■第9話見どころ
物語も残り半分となった第9話では今までのシリアスな展開とは一味違う、ペットと飼い主の心温まるストーリーとなった。物語は死期が近づき、主人を悲しませたくないという犬の目線から描かれ、映像もまた犬の目を通して見る世界が映し出さるなど、他には類を見ないユニークな演出・カメラワークが目立つ。愛犬と飼い主の別れの瞬間を描いた今回、エピローグではフンが寿命を全うして「走馬灯」を訪れ、コンと再会する50年後まで描かれ、ペットを飼った事がある人であれば涙なしでは観られないエピソードだったのではないかと思うが、反面、病気や老衰を理由にペットが捨てられる現実の社会問題も風刺されていてとても斬新なストーリーでVIXXのリードボーカルでフン役を演じたエンの演技も涙を誘った。

一方、リョンとジョンギルには生前繋がりがあった事が明らかになったり、妊婦を見つめて涙するリュングの姿が描かれたりと「走馬灯」の人物の隠された過去についても徐々に明らかになり、興味を掻き立てている。

■第10話「息」
生前にジュンギルと関わりがあったリョン。本人にはその事実を隠しながらも、ジュンギルの悪夢に自分が登場した事を会長に問いただすが会長は望むような答えを口にせず、彼の愛する人を殺したから恐れているのかと逆に問う…。

今回の自殺予定者は2名、双子の兄妹だというリョン。リュングを先に調査に向かわせたリョンを不思議に思うジュヌンにリョンは今回の事件はリュングにとって敏感にならざるを得ない事件なのでサポートするようにと告げる。

自殺予定者の一人であるユニ(イ・ジウォン)は性的暴行事件の被害者で犯人の医大生ナミル(キム・ジュンギョン)は執行猶予付きの軽罰でこれまで通り悠々と暮らしている。生前のリュングの母親もリュングが幼い頃に性的暴行を受けて自ら命を絶っていた。

検事としてユニの前に現れたリョンだが、ユニは人生に絶望し、これ以上世間に知れ渡る事を恐れて控訴を望まないと言ってリョンを拒絶した。一方、一人で事件のデモ活動をしている兄ユンジェ(コン・ジェヒョン)のもとを訪れたジュヌンとリュングは彼が事件の夜、飲み屋で鉢合わせした妹の頼みを無視して一人で家に帰した事を後悔していると知る。

事件の夜、夜道でユニを脅して無理矢理連れ去り性的暴行を加えた加害者ナミル。しかし、裁判ではユニの証言は信じてもらえず、抵抗せず逃げなかったと言われ、ネットでも派手な服装で酒を飲んでひとりで夜道を歩いていたからだと叩かれていた。彼女は絶望から手首を切って病院に入院していたのだった。悪夢にうなされてパニックを起こすユニを励ますリョン。

一方、ユンジェは加害者ナミルが控訴までの間、実質的には無罪の状態で、親の金で大学の近くの高級マンションに引っ越してジムやカフェに通い、酒を飲んで出前も取って悠々自適に暮らしていると悔しがる。

一度はリョンの説得に心が動きかけたユニだが、事件の動画で兄がデモ活動をしていると知って病院を飛び出し、家に居た兄に向かって私の事を宣伝するつもりか、加害者と同じぐらいあんたも最低だ、死ねばいいと怒りをぶつけ、それを聞いたユンジェは飛び出してしまう。

アラートに表示されるネガティブ度が上昇し、それぞれユニとユンジェのもとに向かった危機管理チームだが彼らを見つけられない。家に向かうとユニがカッターを手にして手首を切ろうとしていた。彼女は「夜に出歩くからだ」「今更言ってもしょうがない」と家族からも味方してもらえず、一番近い存在だった兄からも味方してもらえなかった事が一番つらかったと涙し、リョンの説得でユニは生きる希望を取り戻すが、ユニの言葉に傷ついたユンジェの居場所は掴めていない。二人が向かったのは加害者ナミルのマンションだった。

特殊能力を使ってナミルの部屋に入ったリュングは反省のかけらもないナミルを殴りつけ、そこにユンジェもやって来る。リュングに置いていかれたジュヌンが部屋に到着した時にはリュングがナミルを殴りつけていた。仲裁を阻むユンジェにジュヌンは復讐ではなくそばにいて「生きていてくれてありがとう」と伝えるべきではないかと諭す。

ナミルを殺しかねないリュングをジュヌンが説得しているところにリョンも登場し、リュングの頬を叩いて正気に戻す。殴られてもなお反省の色を見せないナミルの股間に強い蹴りを入れるリョン。

その後、検事として法廷に立ったリョンは派手な服装で酒に酔い、一人で夜道を歩いていたからと言って加害者を正当化する理由にはならない、性的暴行は魂の殺人だと訴え、韓国人の平均寿命83.3歳からユニの年齢23歳分を引いて、関連動画138本、書き込み9826回をそれぞれ1年に換算して1万24年求刑すると言い、傍聴席から拍手が起きる。ユンジェと共に裁判を見守っていたユニにも笑顔が戻り、裁判が終わり兄妹はお互い責めた事を謝り、堂々と生きていこうと励まし合う。

15年の懲役を求刑され、護送中にも悪態を吐くナミルだが、護送車両の前に突然、謎の人影が現れる。職員が周囲を探しに出払っている間にナミルの前に現れたのはジュンギルだった。もともと10分後に心臓麻痺でこの世を去る予定になっているナミルに罰として死因を変えると宣言したジュンギル。次の瞬間、車両は炎に包まれた…。

■第10話見どころ
前回の心温まるエピソードから再び「性的暴行事件」というセンシティブなトピックを切り口に描かれた第10話では「走馬灯」3人組のコミカルなやり取りも抑えられ、跡を絶たない「性的暴行」、そして「派手な服装で夜道を歩いていた被害者にも非がある」などネットの書き込みが飛び交い、加害者の罪の重さが軽視されてしまう社会を風刺したシリアスな内容になっている。

毎回、本編終了後にコミカルな要素を盛り込んだエピローグが挿入されてきた本作だが、第10話では初めてエピローグが登場せず、その代わりにリュングの生前の回想シーンが描かれた。「リュング」という名前が犬みたいだといじめられて泣いて帰ってきた幼きリュングに「隆求(高いところで多くを求める」と理由を説明した母。リュングはそんな母を誇らしく思っていたが、ある雨の日、母は首をつって自ら命を絶っていた…という悲痛な回想だが、次回の予告によると、リュングの生前のストーリーが第11話にも深く結びついているようだ。

リュングやリョンの生前の回想で登場するのはいずれも李氏朝鮮時代のエピソードなので次週はより時代劇に近いテイストになりそうな予感がする。リュングが「走馬灯」で働く目的が次週明かされるのかどうかに注目したい。

「明日」は2022年4月1日から金土ドラマとしてMBCで21時50分から放送され、毎週土曜日と日曜日に新しいエピソードがNetflixで配信される予定だ。

■スタッフ
演出:キム・テユン、ソン・チウク
脚本:パク・ラン、パク・ジャギョン、キム・ユジン
原題:내일

■キャスト
ク・リョン役:キム・ヒソン
チェ・ジュヌン役:ロウン(SF9)
パク・ジュンギル役:イ・スヒョク
イム・リュング役:ユン・ジオン
オクファン役:キム・ヘスク
チャン・ジェヒ役:キム・ヌリ
チョン・スイン役:ムン・ソユン
ほか

■配信予定
配信開始:2022年4月1日
エピソード数;全16話

予告動画(Youtube)
MBC番組公式ページ
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