「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が面白い!自閉スペクトラム症の弁護士パク・ウンビンが第1話から大活躍、あらすじと見どころ
パク・ウンビンが自閉スペクトラム症を持つ弁護士を演じる法廷ヒューマンドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が6月29日(水)から水木ドラマとしてENAチャンネルで放送を開始、同時にNetflixでも配信開始した。気になる第1話あらすじと見どころを見てみよう。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(全16話予定)はIQ164の天才的な頭脳を持った自閉スペクトラム症を負うウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が大手法律事務所で新入弁護士として様々な事件を通して成長していく物語だ。
公式YouTubeで公開されている予告映像を観ていただくと作品の内容やキャラクターの魅力が伝わるはずだ。
■作品の見どころ
パク・ウンビンが自閉スペクトラム症の主人公を演じるという事で話題になったドラマがいよいよ幕を開けた。障害を持った主人公は「サイコだけど大丈夫」でも登場したが、彼女のように自閉スペクトラム症を持っている主人公が主軸に、その特徴や個性にフォーカスした作品としては本作以外にも、チュウォンが自閉症を抱える医師役で主演した「グッド・ドクター」がある。こうした作品は切り口が斬新である反面、非常に扱いづらいセンシティブなトピックである事もまた事実だ。彼らが持つ個性を脚色し過ぎても、当たり障りなく描き過ぎても、世間から「偏見」として捉えられてしまう危険を孕んでいるからだ。これは脚本だけでなく、役者の演技にも同じ事が言える。
彼女と同じような特性を持つ人々が社会で活躍するにはまだまだ課題が多い現実に対して、ヨンウが大型法律事務所に弁護士として就職し、周囲も比較的早い段階で彼女を認め始める、という本作の展開は、社会が目指すべき理想像とも言えて、感じる事は人それぞれだと思うが、主役を務めるパク・ウンビンの演技からは、自閉スペクトラム症についてかなり分析や研究を行った事が窺える。家具の微細な位置や食べ物の盛り付けなど細かい点に執着する点や、音に敏感で人との接触に不慣れ、相手の言葉を反復したり、目を見るのが苦手な点など、自閉スペクトラム症の特性と言われる点を指先まで意識して演じている点に驚かされる。
カン・テオが演じるジュノは、同じ法律事務所で訴訟に関する業務を補助し、温かみのある外見と優しい性格で人気職員。ヨンウがクジラを好きなのを知ってか知らずか、クジラの話をし始めたり、回転扉に戸惑うヨンウに一歩踏み出す秘訣を教えたりと、息もピッタリでヨンウが一番初めに心を開きそうな人物だ。
彼に想いを寄せる同僚スヨンは、ヨンウのロースクール時代の同期で、彼女の才能を妬んでいる描写もあり、ヨンウ・ジュノ・スヨンの三角関係をはじめとした人間関係も見どころになりそうだ。新米弁護士としてまだ緊張が隠しきれないヨンウが人との出会いや経験を通してどう奮闘し、成長していくのかも目が離せないポイントのひとつ。
映像については、他の作品に比べて派手なCGや演出があるわけではないが、地下鉄や飲食店など素朴なソウルの日常風景が描かれ、ヨンウが好きなクジラが、彼女の乗る地下鉄に並んで空を泳ぐなど幻想的なシーンに、どこか安心してしまう。事件や法廷での緊迫した展開だけでなく、人と人とのつながりや温かみを感じる事が出来る作品になりそうだ。
■第1話あらすじ
2000年11月、ヨンウを男手ひとつで育てていた父グァンホ(チョン・ベス)は、5歳になっても言葉を発しないヨンウを連れて病院を訪れるが、そこで「自閉スペクトラム症」と診断され言葉を失う。その帰り道、家の前で大家から「妻と浮気している」と誤解され、殴られる父の姿を見てパニックを起こしたヨンウは、傷害罪の罰則を読み上げ、周囲を驚かせる。彼女は父が持っていた刑法を丸暗記していたのだった。
22年後、クジラと法を愛する彼女は、純粋さを残したまま成長。ソウル大を首席で卒業し、国内初の自閉スペクトラム症の弁護士となり、大型ローファーム「ハンバダ法律事務所」への初出勤の日を迎えるが、満員電車を何とか乗り切った彼女を待っていた最後の難関はビルの回転扉だった。
偶然通りがかったジュノ(カン・テオ)の手助けで事務所を訪れたヨンウを見て、驚いたのはシニア弁護士のミョンソク(カン・ギヨン)だった。たどたどしい自己紹介をするヨンウが、法廷で戦えるのか不安を感じ、もどかしさを感じたミョンソクは、彼女を雇ったハン代表(ペク・ジウォン)に苦言を呈し、最初の仕事で様子を見ると告げる。
ヨンウが最初に任されたのは老夫婦間の傷害事件だ。認知症を患う夫ギュシク(イ・ドギョン)の行き過ぎた暴言に腹を立てた妻ヨンナン(カン・エシム)がアイロンで殴り、夫が脳出血で運ばれるという事件で、妻は殺人未遂で起訴されている状態。この老夫婦は、22年前、ヨンウが法の道を進むきっかけを作った大家だった。
ヨンウのぎこちない態度に初めは不安を抱いていたヨンナンだが、ヨンウに気づくと再会を喜ぶ。この事件は、長年夫に尽くしながらも暴言を吐かれて衝動に駆られたヨンナンを情状酌量して、何もしなくても執行猶予付き有罪となる見込みだった。その為、新人のヨンウに事件を任せたミョンソクだが、依頼人を守る為に刑法ではなく民法の観点から、無罪を主張すべきだというヨンウの洞察力に、彼女の実力を認め始める。
ジュノに付き添われ、ヨンウは硬膜下血腫で入院している被害者ギュシクの面会に向かうが、暴言を吐かれてパニックを起こしてしまう。法廷での弁護に向けて唯一の友人トングラミ(チュ・ヒョニョン)から威厳のある弁護士に見られる為の特訓を受けたヨンウ。しかし、裁判当日になると、緊張からうまく弁護が出来ず、検察の優勢を許してしまう。
続く裁判では、ミョンソクの指示通りに、夫ギュシクを証人として召喚して、彼の暴言がどの程度ひどいのかを法廷で実証する事に成功するが、ヨンウに対して腹を立てたギュシクは法廷から病院に向かう途中、脳出血が悪化して帰らぬ人となってしまう。ヨンナンの罪が殺人未遂から殺人に切り替えられてしまう中、自責の念に駆られるヨンウ。元気づけようとするジュノの言葉に閃いたヨンウは、ギュシクの硬膜下血腫が凶器のアイロンによるものではなく、高齢と認知症によるものだった可能性に気づき、外傷も少なかった事から、ヨンナンの殺人容疑は無罪、傷害についても執行猶予が言い渡された。
ヨンウに感謝して抱きしめるヨンナン。ヨンウはぎこちなく彼女の気持ちに応え、周囲もそんな二人の様子を笑顔で見守る。
現在はキムパプ(海苔巻)屋を営む父グァンホは、突然訪ねてきたハン代表に驚く…。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は2022年6月29日(月)からENAチャンネルで放送されNetflixでも6月29日から配信中だ。
■スタッフ
演出:ユ・インシク
脚本:ムン・ジウォン
原題:이상한 변호사 우영우(イサンハン ビョノサ ウ・ヨンウ)
■キャスト
ウ・ヨンウ役:パク・ウンビン
イ・ジュノ役:カン・テオ
チョン・ミョンソク役:カン・ギヨン
クォン・ミヌ役:チュ・ジョンヒョク
チェ・スヨン役:ハ・ユンギョン
トングラミ役:チュ・ヒョニョン
ハン・ソニョン役:ペク・ジウォン
テ・スミ役:チンギョン
ウ・グァンホ役:チョン・ベス
キム・ミンシク役:イム・ソンジェ
ほか
■放送予定
配信開始:2022年6月29日〜
エピソード数:全16話予定
◇Youtube
【作品詳細】【「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を2倍楽しむ】