韓国ドラマ「緑豆の花」第9話あらすじと見どころ:東学軍、初の敗戦!ユン・シユン“鬼”になる!

2022年08月02日21時00分ドラマ
©SBS / 画像:SBS番組サイトより

19世紀後半、世界の歴史をも揺るがした朝鮮で起きた農民たちによる反乱の渦中で、運命が変わってしまった異母兄弟(チョ・ジョンソク×ユン・シユン)の過酷な運命を描く本格時代劇「緑豆の花」(全24話)の第9話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。

「緑豆の花」は1894年、東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。



■キャスト抑えておくべき13人
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ

■第9話:鬼とペク隊長 ※豆知識
イヒョンの策略で共に郷兵を率いて参戦する羽目になったファン進士。新しい官奴として働くホンガを見て、イヒョンを徴兵させたのが自分だと知ったうえで、戦場に送って復讐しようとしていると確信する。ミョンシムもこれを察して、兄を許してほしいと頼みに行くが、イヒョンに冷たくあしらわれる。

一方、東学軍によって解散させられた全州の任房。行商人たちにも行商人の身分証明書を焼き払い故郷に戻るよう指示する。イガンはジャインを訪ねるが、明かりを消してイガンを避ける。イガンは暗闇の部屋に向かって心配するなと告げる。

緑豆の花©SBS /ジャインとイガン全州全羅監営は湖南南倡義大将所となる。駐屯する東学軍をイガンの母ユウォルは歓待するが、明日は忠清道に向かい、その地で戦う義兵たちと合流して漢陽に向かうと聞く。ジャインを見かけたイガンは都接長も無事に逃げたので心配するなと元気づけるが、閉ざされた全州任房を見つめ、ここが私の故郷と寂しそうにつぶやく。ジャインを遊びに誘って楽しいひと時を過ごす。ジャインはなぜ自分に優しくするのかと訊ね、イガンが答えようとしたとき、京軍による砲弾が撃ち込まれる。
※倡義(チャニ)軍:農民軍、義兵軍。中核になったのがチョン・ボンジュン率いる東学軍。

京軍を指揮するのは、王妃への忠誠心が高いと重用されている両湖招討使ホン・ゲフン(ユン・ソヒョン)。ファン進士は郷兵を連れて完山で布陣する京軍に合流する。東学軍も反撃を開始。単身敵陣に近づいたイヒョンは、長銃を扱う僧侶ヘスンを狙う。手柄を立てたイヒョンを気に入ったホン招討使は、イヒョンを弾除けにはできないと自分の下に置くという。郷兵を“弾除け”呼ばわりしたことに憤るファン進士を、ここは戦場だと黙らせる。

京軍の作戦は各地で蜂起している義兵軍たちを個別に壊滅させるために、東学軍を足止めする作戦。要所を固められている東学軍は身動きできない。招討使の命令を受けたイヒョンは、深夜東学軍の灯りを頼りに次々と兵士たちを狙撃する。反撃する様子もその力もない東軍兵を残酷に銃殺するイヒョンの冷酷さに驚き、自分から離れて隙をついて狙撃するつもりかというファン進士に、誤射で味方を打つこともあるとふてぶてしく答えるイヒョン。日本で人殺しを学んだのかとイヒョンを責める弾進士に、戦場に名分のある殺人などない。名分が戦争を引き起こしたと言い返すイヒョン。

予告なく襲ってくる京軍の射撃手を東学軍の皆は“鬼”と呼んで怖れる。そんな中、仲間たちからジャインのことをからかわれたイガンは、片想いだからそっとしておいてほしいと頼み、生還の保証のない自分が手を出してはいけない人だと話す。その頃、ジャインも禁教であるキリシタンの集会でイガンを守ってくださいと神に祈っていた。

明け方、チョン・ボンジュンは別動隊の隊長チェ・ギョンソン接主を呼び寄せ、朝霧に紛れて攻撃するよう指示する。だがその作戦はホン招討使に読まれていた。戦闘が始まればすぐにチョン・ボンジュンを狙えとイヒョンに命じていた。

作戦通りに東学軍が先攻し、京軍の弾除けとして潜んでいたファン進士ら郷兵が迎え討つ。脚を負傷し生き残るために必死の形相で敵兵を殴り殺すファン進士。単独行動が許されているイヒョンは、朝霧に紛れてファン進士に銃口を定めるが、なかなか引き金が引けない。その時、ファン進士がかつての友であるチョン・ボンジュンに刀を突き付けられる。ボンジュンが刀を振り上げたその時、イヒョンが狙ったのはチョン・ボンジュンだった。足を狙撃されたチョン・ボンジュンをイガンたちが助け東学軍が引き上げる。

静寂が戻る中、ファン進士の命を助けたイヒョンは、進士が自分に何をしたのか思い知ったかと訊ねる。答えの代わりに、千載一遇の機会をなぜ逃したのかと問う進士に、怯える進士の表情のためと答えるイヒョン。

全州全羅監営に戻ったイガンはジャインに大量の薬をもらう。イガンの身が心配でならないジャインは取り乱す彼を落ち着かせ、抱きしめ、生きて帰ってくれたことに感謝し、死なないでと約束を迫るが、イガンは、明日を知れない義兵の自分を好きになるなと、ジャインを引き離して立ち去る。

監営は負傷兵にあふれていた。自らも銃傷を追ったチョン・ボンジュンは、負傷兵の多さ以上に、初めての敗戦で兵士たちの士気が下がるのを心配する。そこに羅州牧使ミンの挙兵の知らせが入り、まさに東学軍にとって泣きっ面に蜂状態。ミンが北上して京軍と合流すればますます東学軍は不利になる。そこで羅州鎮圧に向かうことに。

チェ・ギョンソンはイガンたち別動隊を集め、羅州鎮圧に向かうチョン・ボンジュンの補佐を任せ自分に代わってイガンを隊長に命じる。イガンが別動隊の隊長になったことをボンゲがユウォルに伝え、差し入れに来ていたジャインも耳にする。

チョン・ボンジュンに呼ばれたイガンは慶基殿へ。別動隊の隊長は死を覚悟の大役。チョン・ボンジュンは、祝いの言葉を言わないと言いながらも、ここが朝鮮王室の心臓ともいえる場所。蜂起を覚悟したときに、これだけは必ずここで書こうと決めていたと朝鮮の民に願いである『弊政改革案』を見せ、今日1日だけで500名が亡くなったと悲しむ。そしてチェ接主がイガンを隊長に推薦したとき、内心嬉しかったと明かし、大任に自信のないイガンに、兵士は敵と戦うが総帥は自分とも戦う。“あれ”に戦い勝ったイガンなら務めを果たせると激励し、イガンは義兵にしてくれたことに感謝する。
キョンギジョン太祖・李成桂の御真  konestより※慶基殿(キョンギジョン):朝鮮王朝を建国した太祖・李成桂(イ・ソンゲ)を描いた肖像画(御真:オジン)を奉安するため、1410年に創建された。国の「史跡 第339号」および「全羅北道有形文化財 第2号」にも指定されている歴史ある建造物で、1597年、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に消失した後、1614年に改築された。
※弊政改革案(ペジョンケヒョッカン):農民軍が要求した12箇条の改革案。


そんな中、『チョン・ボンジュンを殺害した者には王から郡守の役職を下賜される』というお触れ書が貼り出される。ジャインは初の敗戦で士気が落ちる東学軍の分裂を狙った両班たちの仕業だと察する。

旅閣に戻ったジャインはこの貼り紙でますますイガンに危険が及ぶと心配する。その時、チェ行首がやってきて、ジャインを都接長の元へ案内する。久々に父に再会したジャインは、チェ行首に持ち出させた金の使い道を尋ねる。都接長は城内に残っている剣契を使ってチョン・ボンジュンに報復していると気づく。
※剣契(コムゲ):朝鮮後期の暴力団組織。

その頃、東学軍では一瞬でも火がつくと人を銃殺するイヒョンを鬼と呼んで恐れていた。イガンが止めるのもきかず、キム接長は怖がることはないと打火をさせて煙草を吸おうとする。打火が灯った瞬間、鬼の銃が火を噴き仲間が射殺される。イガンの作戦で鬼の居場所を特定し、ボドゥリが鬼の腕を撃ち抜く。



■見どころ
銭投げやブランコ。2人の様子を見たボドゥリは不機嫌になる。暗闇の中、仲間たち相手に恋心を吐露したイガンの言葉を寂しそうに聞くボドゥリ。また一つせつない恋が動き出す。

今回は、慶基殿でのチョン・ボンジュンとイガンのツーショットに注目。ここでの会話から、ボンジュンが5話でイガンの東学軍入りを許さなかったのは、イガン自ら“あれ”に戦い勝つ力がつくのを待っていたのだろう。そして5話後半の白山での捨て身の大活躍の理由を「“あれ”が犯した罪は“イガン”償わないと」のイガンの言葉で人としての成長を信じたのだろう。ボンジュンや仲間からの信頼がこのまま続けばいいのだが…。

SBS「녹두꽃」番組サイト
 2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
公式サイト
 DVD-BOX1~3 発売中
予告編

kandoratop【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】