韓国ドラマ「緑豆の花」第19話あらすじと見どころ:チョン・ボンジュン欺瞞作戦、参禮の挙兵!
イガン、復帰初の仕事はジャインを守るはずだったが…農民たちによる反乱の渦中で、運命が変わってしまった異母兄弟(チョ・ジョンソク×ユン・シユン)の過酷な運命を描く本格時代劇「緑豆の花」(全24話版)の第19話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。
「緑豆の花」は1894年、世界の歴史をも揺るがした東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。
※ここで紹介する内容は、あくまでもドラマを楽しむためものです。皆さんが知る歴史認識と異なる部分もあることをご理解の上お読みください。
■キャスト⇒抑えておくべき13人
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ
■第19話:欺瞞作戦と参禮挙兵 ※豆知識
チョン・ボンジュンから、ソン・ジャイン客主を守り、大都所と連絡を密にするよう命令を受けたイガンは浮かれた気分で旅閣に向かう。
その頃、ジャインの前に現れたのはイヒョンとホンガだった。イヒョンはジャインに部屋を貸してほしいと頼む。状況を察したチェ行首は慌ててイガンを出迎え、イヒョンが天佑俠の頭領として旅閣に来たことを話す。短髪に洋装のイヒョンを見たイガンはいきなり平手打ちをする。そしてイガンは破門されたままの体で、ジャインに仕事をくれと頼む。するとイヒョンは全州にいる間の護衛をイガンに頼む。
大都所ではチョン・ボンジュンが監察使キム・ハクジンに、羅州牧使ミンの行き過ぎた行動を報告し、安心して挙兵するために、ミンの罷免と羅州の兵の解散令を下してほしいと頼み、キム・ハクジンは了承する。
イヒョンがイガンを護衛に大都所にやってきて、チョン・ボンジュンに面会を求める。天佑侠の鬼と名乗り、恥を知れと言うチョン・ボンジュンに、兄を追い出した将軍も恥を知るようにと言い返す。イヒョンは、日本公使・井上馨の意志を伝えに来たと言い、『日本政府に協力すれば、大都所と執綱所の統治を実質的に保証する』と記した密書を渡す。挙兵の心配をしているのかと問われたイヒョンは、それを疑ったがその気配がないのに拍子抜けしたと答える。「売国奴になった気分は?」と聞かれたイヒョンは、朝鮮を文明国にする期待で浮かれていると答え、チョン・ボンジュンは、朝鮮と呼ばれた新しい日本の領土だろうと、日本の野心を言い当てる。日本が外国に負けて文明国になったように朝鮮もそうできると反論するイヒョン。
2人の話が終わるのを待つ間、イガンは挙兵がバレたら自分がイヒョンを殺すと決心する。イヒョンは、さらに挙兵の動きを確かめると、イガンを連れて村の様子を探る。だが、村は平和で挙兵の動きは全くない。その時、羅州牧使が罷免の掲示を見て、イヒョンはチョン・ボンジュンに追い風が吹いたと感じる。
©SBS / 小間使いナム・ソバン(チョン・サンチョル)一方、古阜では草鞋(わらじ)売りをするイファ夫婦が市場から追い出される。チェ氏は嘆く娘婿にペク・カのせいで仕返しされていると呟き、ペク・カは草鞋作りを辞めろと言い出す。すると、ユウォルは働くことの大切さを教えた上で、小間使いのナムと一緒に草鞋売りの見本を見せる。しばらくそばで見ていたチェ氏が、昔取った杵柄で見事に客あしらいをして草鞋を売りさばく。しかも売れ残った分もある人物がまとめて買い取ってくれる。
その頃、チョン・ボンジュンは挙兵の準備を着々と進めていた。漢陽まで行くための十分な草鞋は市場で買い集め、ジャインは開港場で軍糧米と一緒に弾薬の運搬の手はずを整える。
イガンは、明日漢陽に帰るというイヒョンに、罪のないミョンシムが、お前が殺した義兵たちの供養をしているのに、お前には罪悪感がないのかと確かめる。記憶にないとうそぶくイヒョンに、奴婢文書を母に焼却させたことで許すが、今後鬼として目の前に現れたら殺すと、警告する。
全州旅閣に戻ったイヒョンは、ホンガから市場に草鞋が一足もないと聞き、不思議に思う。洋装の男が鬼として東学から恨みを買っているイヒョンだと知ったボンギルは、娘に累が及ぶのを恐れ、早々に発つよう促す。草鞋が気になるイヒョンは、軍商となったときに一番最初に準備するモノは何かと尋ねる。都接長としてボンギルは刀と飯と答えるが、「草鞋が売れるのでは?」と問い返したイヒョンに、巨商になれると、目の付けどころを誉め、飯の次に売れるのが草鞋だと答える。
南昌。何日も絶食して座り込みをしていたソン・ファジュンがついにキム・ゲナムの心を動かす。別動隊も北接の義兵たちを引き連れ全州に戻ってくる。開港場での交渉に成功して戻ってきたジャインに、イガンは誤解していたことを謝る。イガンの脚を思いっきり蹴って2人は仲直り。すべてが順調に進んでいたが…。
イヒョンは、戦争で大窯代わりに使う牛革がどこにもないのを確認し、チョン・ボンジュンが密かに挙兵の準備をしていることを確信する。ミンが罷免されたので監察使も一味で、その他の勢力も合流しているかもしれないと危機感を募らせる。
執綱所を守る義軍に追われて旅閣に逃げ戻ったイヒョンは、チェ行首にチョン・ボンジュンが挙兵の準備をしていると明かす。チェ行首はイヒョンとホンガを物置に匿い、鍵をかけて閉じ込める。そしてジャインとイガンに知らせる。
イヒョンたちを閉じ込めた物置は草鞋の保管場所だったことで、イヒョンはジャインが義兵に物資を流そうとしていたことに気づく。イガンがイヒョンを始末しようと立ち上がったとき、銃声が聞こえ、イヒョンが逃げる。ジャインの小銃を手にイヒョンを追いかけるイガンとチェ行首。イガンがイヒョンを追い詰め銃口を向けるが、ためらいがでた一瞬、ホンガがイガンを気絶させ2人を逃がしてしまう。ジャインがチョン・ボンジュンの挙兵に協力してると知り、愕然とする父ボンギル。
このことはすぐに大都所にも報告され、チョン・ボンジュンは全ての城門を閉ざして、総力を挙げてイヒョンを探し出すよう指示する。そしてイガンを正式に復職させ『日本と戦い、国を守る覚悟がある者は全羅道と忠清道の境、参禮(サムレ)に集まれ』と布告文を発表する。
※実在の東学軍も、1894年9月下旬、日本と開化を退ける「斥倭斥化」ために東学軍の指導部が立ち上がり、20万の農民軍が忠清道論山に集まり、漢城府へ進撃するための拠点として忠清道公州へ向けて北上した。
古阜でもユウォルが陣頭指揮を執って義兵を募り、その勇ましい姿をチェ氏もイファも惚れ惚れと見惚れる。パク郡守はファン進士にチョン・ボンジュンが国王の密旨をもらったという噂を伝え、両班も立ち上がると決意するファン進士。そして一人残るミョンシムに、身の危険を感じたら執綱所に行けと話す。あれほど目の敵にした執綱所を頼る自分自身を情けなく、恥じ入る。
挙兵の知らせは国王、高宗の耳にも届く。だがいまだに閔妃は東匪の要求を気にし、彼らの目的が日本を排斥することだけと知り驚く。その頃、挙兵に気づかなかったことで公使・井上馨から叱責を受けた武田は、チョン・ボンジュンに拘ったイヒョンの言葉を思い出す。
©SBS全州ではイヒョンを探すことはできず、ジャインはこれまで集めた物資を参禮に送るよう指示する。イガンは、参禮に出発する前にジャインと二人の不思議な縁について話す。そして参禮で会ったらこれからは同じ道を歩こうと想いを告白し、右手に手袋をはめてお互いに違うと思った世界が一つかもしれない、参禮で会いましょうというジャインを強く抱きしめ口づけする。
その夜、ジャインとチェ行首はボンギルを説得できないまま開港場へ向かう。ところがその直後にイヒョンが押し入り、チョン・ボンジュンを裏切り、物資を元に戻せばソン客主のことを伏せるとボンギルを脅す。
■見どころ
19話は、チョン・ボンジュンが欺瞞策で挙兵を勧めるところから、イヒョンに見破られたことでいよいよ全軍出征するまでが描かれた。
イガンの破門を解かなかったことで、一旦はイヒョンに疑われずに済んだが、草鞋をきっかけにイヒョンに挙兵が気づかれてしまう。バレたらイヒョンを殺すと決意していたイガンだが、やはり心優しい彼に弟は殺せなかった。
ハラハラドキドキの展開の中で、イガンがジャインに謝る場面は、まるで長年連れ添った夫婦のケンカの後の仲直りのよう。また、出征前日のイガンとジャインのツーショットでは素敵な会話が聞ける。「別の世界を探すと離れたのに、漢陽で会って、全州でもあって、参禮でも会う。」そして死ぬのは怖いというジャインに「参禮出会ったらそれからはずっと一緒に行こう。他の道にそれず、一人で怯えるな。ひとりで死ぬな」イガンの告白だ。これに対するジャインの言葉も素敵だ。「挙兵に賛同して不思議な気持ちになった。一緒に進めないと思っていたのに、いつの間にか自分の運命を任せていた。お互いに違うと信じた世界ももしかしたら1つかもしれない。参禮出会いましょう」…残り5話、遠回りした2人はそれずに同じ道を歩くことができるのか?
◇SBS「녹두꽃」番組サイト
2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
◇公式サイト
DVD-BOX1~3 発売中
◇予告編
【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】