韓国ドラマ「シスターズ」第12話(最終回)あらすじ:手りゅう弾を持って地下室へ乗り込むキム・ゴウン!!ウォンリョン家の末路と700億の行方

2022年10月10日10時30分ドラマ
Netflixシリーズ『シスターズ』独占配信中
画像:tvN番組サイトより

毎回奇想天外なエピソードで視聴者の心を鷲掴みにしたtvNドラマ「シスターズ」が、ついに最終回を迎えた。昨夜放送された第12話では、ファヨンの告白を受けて窮地に立たされたウォン・サンア(オム・ジウォン)が、スプリンクラーに塩酸を仕込んで無理心中を図ろうとする様子が描かれた。10月9日(日)に放送された最終回の気になるネタバレあらすじと見どころ、視聴率を紹介していこう。日本でもNetflixで独占配信中だ。



「シスターズ」 は、貧しい家庭に生まれながらも仲睦まじく生きてきた仲の良い3人の姉妹が巨大な事件に巻きこまれ、韓国で最も裕福で有力な一族に各々の方法で立ち向かっていくドラマだ。【「シスターズ」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

■キャスト
オ・インジュ役:キム・ゴウン
オ・インギョン役:ナム・ジヒョン
オ・イネ役:パク・ジフ
チェ・ドイル役:ウィ・ ハジュン
ウォン・サンア役:オム・ジウォン
パク・ジェサン役:オム・ギジュン
ハ・ジョンホ役:カン・フン
パク・ヒョリン役:ジョン・チェウン
 他

■第12話あらすじ
インジュが涙ながらの最終陳述を行うなか、法廷に現れたのはファヨンだった。証人席に座ったファヨンは、すべてはサンアに対する個人的な復讐であったとし、インジュは横領に一切加担していないと明かした。ではなぜ700億ウォン(約70億円)をインジュの口座に入金したのかと聞かれ、「誰かにお金を残すとしたら、それをあげたいと思うのはオ・インジュだけだったから」と答えるファヨン。その後、700億の横領に関しては被告のインジュがその事実を把握していなかったことが認められ、無罪判決が下される。現金20億を受け取った件については、懲役1年6か月、そして執行猶予2年が言い渡された。

拘置所を後にしたインジュを待っていたのは、ファヨン。ファヨンを見るなり、なぜ自分だったのかとやり場のない思いをぶつけるインジュ。そんなインジュに姿を消してからこれまでの出来事を、順を追って説明するファヨン。シンガポールでトラックによる追突事故に巻き込まれそうになったインジュを救ったのは、ファヨンだった。病院に運ばれたインジュに声をかけ、ハイヒールの代わりにスニーカーを置いて立ち去ったのもファヨンだという。その後、事故の影響で病院へ運ばれたファヨンは、インジュが逮捕されたという知らせを聞き、慌てて駆け付けたのだった。

その日、集まった記者の前に姿を見せたファヨンは、自分の代わりにクローゼットで首を吊って死亡したのが、2年前に自殺サイトで知り合った女性だったと明かす。そして、ファヨンは女性が死亡した日のCCTV映像を公開する。そこに映っていたのは、アパートに忍び込んだサンアがファヨンと勘違いして女性に麻酔薬を打ち、女性の身体をクローゼットに吊るす姿だった。さらに自ら開発した会計管理アプリ“未来の経理”について紹介すると、アプリを通じてウォンリョン家の裏金に関する帳簿を確認できると語るファヨン。

自分がいない間、父ギソンと地下室の青い蘭を頼むという口実でサピョンを呼び出したサンアは、ためらう様子もなく彼を殺害した。そして駆けつけたコ室長に目立つように遺体を吊るせと命じ、その場を後にするサンア。その頃、ドイルと妹イネがいる場所へ向かおうとしたインジュだったが、サンアからのメールを見て慌てて引き返す。遅れてその事実に気付いたドイルは、間もなく離陸するという乗務員の声に当惑した。飛行機を降りたインジュはロッカーに隠しておいた“何か”を取り出し、サンアのもとへ。一方、ギソンが残した回顧録を渡すと約束していたものの、連絡のつかないサピョンに会いにウォンリョン学校へ向かうインギョン。そこでインギョンは、天井から吊るされるサピョンの遺体を見て驚愕した。壁には、血で書かれた“裏切り者”の文字…。そこへサンアが送り込んだ男たちが現れると、インギョンは薬で眠らされ連れて行かれてしまう。

サンアの思惑通り、ファヨンを助けに屋敷の地下室へ現れたインジュ。その手に握られていたのは、ドイルの父ヒジェからもらった手りゅう弾だった。手りゅう弾を爆破させて皆で死ぬか、それともここを出て生きるか、インジュはサンアに選択を迫る。しかし、最初から生きてここを出るつもりなどないとサンア。事前にスプリンクラーに塩酸を仕込んでおいたサンアは、ここで苦しみながら皆で死のうと言った。

連れ去られたインギョンを追って車を走らせるジョンホ。途中でドイルに連絡を入れ、ひとまず2人はサンアの屋敷を目指す。屋敷の前でインギョンの救出に成功したドイルは、つづいてインジュがいる地下室へ急ぐ。その頃、インジュの説得もむなしく、サンアはスプリンクラーのスイッチを押した。天井から降り注ぐ塩酸に苦痛の声を上げるファヨン。その瞬間、インジュは咄嗟に床下に手りゅう弾を投げ込み、爆発の衝撃で外れた鉄製の蓋を持ってファヨンに駆け寄った。ロープを解き、ふらつくファヨンを支えて、なんとか外へ連れ出すインジュ。その後、インジュとつかみ合いになったサンアは、バランスを崩して自ら塩酸水の中へ落ちていく。

翌日、インギョンはウォンリョン学校に通う少女から、サピョンが渡そうとしていた回顧録を受け取る。回顧録には、ベトナム戦争へ派遣されたギソンを始めとする戦士たちが祖国に捨てられた存在であったこと、そして皆が死を覚悟したとき、密林のなかで妖艶に咲き誇る青い蘭を目にしたことが書かれていた。その後、青い蘭を韓国へ持ち帰ったギソンは情蘭会を結成し、終わりのない戦いをつづけたのだった。

少しずつ日常を取り戻すなか、インジュは予定通り海外へ発つというドイルを見送って空港へ。最後まで一緒に行かないかと誘うドイルだったが、インジュは首を振った。そんなインジュにまた会おうと告げ、出発ゲートへ向かうドイル。一方、塩酸で全身に火傷を負ったものの、幸いファヨンの命に別状はなかった。懲役12年の判決を受けたファヨンは、面会に訪れたインジュに向かって「12年なんてあっという間よ」と微笑んだ。帰宅したインジュは、郵便受けに届いた大きな封筒を手に取る。中に入っていたのは、贈与税に関する課税通知書だった。実は大おばが亡くなる前、インジュに漢江(ハンガン)が見えるマンションを贈与していたのだ。思いがけず自分名義のマンションを手に入れたインジュは、誰もいないマンションの床に座り込んで涙を流した。

一連の報道を通して、報道局から正式なスカウトを受けるインギョン。しかしインギョンはその提案を断り、ジョンホと一緒にアメリカへ行くと告げた。自らの想いを告白するインギョンにジョンホはキスをする。その後、マンションを担保にお金を借り、そのお金で税金とインギョンの留学費用を賄うつもりだと話すインジュ。そんなインジュにいっそのことマンションを売って、税金を支払った方が合理的だとインギョンは言う。しかし、インジュは生涯の夢だった自分名義のマンションをそう簡単に手放すつもりはないと反論した。

そんななか、20歳の誕生日を迎えたヒョリンは、イネと共に銀行へ。その隣には、これまで2人の海外逃亡を支えてきたドイルの姿もあった。実はヒョリン名義のペーパーカンパニーに、700億を入金していたドイル。口座を借りる代わりに700億の山分けを約束したドイルは、約束通り取り分の100億ウォン(約10億円)を受け取るのだった。その頃、突然口座に入金された100億ウォンを見て目を丸くするインギョン。そして長女インジュのもとには、300億が送金された。こうして三姉妹は貧しさと縁を切り、新たな人生をスタートさせる。



■第12話見どころ・感想
皆が平等に100億を受け取ったことで、無事ハッピーエンドを迎えた「シスターズ」。ドイルが裁判でサンア名義の口座に送金したと言っていた700億は、実はヒョリン名義の口座に送られていたという。アジトを抜け出した2人に声をかけたドイルは、海外逃亡を手伝う代わりにヒョリンの口座を貸して欲しいと頼んでいた。てっきり700億は消えてしまったとばかり思っていたため、ドイルの機転にアッと驚かされる結末となった。

気になる700億の内訳は次の通りだ。ドイル・ヒョリン・イネ・インギョンの4人がそれぞれ100億ずつ受け取り、長女のインジュは残りの300億を受け取った。ここでいう100億ウォンとは、日本円で約10億円に相当する。結果的に膨大なお金を手にし、貧しさと決別することになった三姉妹。ヒョリンに関しては両親を一度に失った形となったが、すでに両親に失望していた彼女にとっては、大きなダメージではなかったらしい。現実的には到底考えられないが、これまで奇抜な展開で何度も視聴者を驚かせてきたシスターズ“らしい”エンディングだと言えるだろう。

最終回は何といっても、主演のキム・ゴウンを始め、サンア役のオム・ジウォン、そしてファヨン役のチュ・ジャヒョンといった名女優たちが繰り広げる演技合戦がすばらしかった。とくにチュ・ジャヒョンにおいては、第1話で登場して以来これといった出演シーンはなかったものの(回想シーンを除く)、最終回で大きなインパクトを与える形となった。

また3人が一同に集まる地下室のシーンでは、サンアの母の死の真相が語られた。まだ幼かったサンアは母を“閉ざされた部屋”から出そうとしたが、母はそれを拒否。サンアの母は、夫ギソンが自らの欲望のために人々を死に追いやっていたことを知っていたのだ。そんななか、もみ合いになった拍子に母を突き飛ばしてしまったサンア。その後、サンアの母はサンアを部屋から出し、自らクローゼットで死を迎えたという。母の死を回想するサンアは、ときに幼少期に戻ったかのように屈託のない笑みを浮かべた。そうかと思えばサピョンを死に追いやったときのサンアの表情は冷たく、一切の感情が感じられなかった。たった1時間半弱のなかで様々な表情を見せたサンアは、まさに「女優」そのものだった。

全12話の放送が終わり、多くの余韻を残して幕を閉じたtvNドラマ「シスターズ」。しばらくはこの余韻から抜け出せなさそうだ。「シスターズ」はNetflixでその全貌を視聴することができる。

9月3日に第1話が視聴率全国6.395%/首都圏6.931%でスタートした本作、最終回は、全国11.105%/首都圏11.968%で自己最高を記録した。数字はニールセンコリアより。

Netflix公式ページ
tvN「작은아씨들」番組サイト
 2022年9月3日-10月9日(予定) 土・日放送・配信

kandoratop【作品詳細】【「シスターズ」を2倍楽しむ】