第1章 「花より男子」とは?|台湾・日本・韓国の「花より男子」を比べて見た
※韓国版「花より男子」が誕生したことで「台湾版、日本版、韓国版」をまとめた特集。(2009年12月)
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◆ナンバーワン&オンリーワン
「花より男子」は、集英社『マーガレット』で1992年から2004年まで連載された神尾葉子の少女漫画。単行本は全37巻、完全版全20巻が発売されており、第41回(平成7年度)の小学館漫画賞を受賞。アニメ化もされ一大ブームを巻き起こし、世界各国で翻訳もされている。何しろ「花より男子」は、2007年8月時点で累計6000万部近くも売り上げたという噂だ。恐るべし「花より男子」!少女漫画としては、現時点では文句なしの日本一のヒット作と言っていいだろう。
「花より男子」の強さは、連載当時読者だったティーンエイジャーが、大人になっても変わらず熱烈な「花男」ファンだというところだ。確か数年前、「大人の女性が選ぶ少女漫画ランキング」で、あの「キャンディ・キャンディ」や「ガラスの仮面」などを抑えて堂々の1位となっていたのを、何かのテレビ番組で見た。
これには、2003年から相次いで実写化されたドラマも大いに貢献したはず。今、漫画を夢中になって読んでいる現役少女も、りぼん・なかよし・マーガレット・mimi・少女フレンド…と聞くだけで胸キュンの大人な少女も、台湾・日本・韓国の花男ボーイたちにゾッコンのマダムも、皆が花男にハマった!!
ところで、「花より男子」は、「花より団子」から来ているのは皆さんのご存知の通り。もし、初耳の方は、どうぞドラマの不思議の「花より男子」タイトルの本当の意味は?でご確認いただきたい。
◆ストーリー
では、「花より男子」のストーリーを紹介しよう。
主人公はあまり裕福とはいえないごく庶民的(漫画では一般ピープルと読んでいる)で雑草のような女の子。ドラマは、牧野つくしの愛と根性の物語を描いている。
ブルジョワだけが通う英徳学園高校に、親の勧めで入学してしまったつくし。
親の多額の寄付に物を言わせて、学園を我が物にする4人組みや、彼らの言いなりになる教師や生徒たちに違和感を持ちながらも、とりあえず平凡な高校生活を送ろうとしていたつくしだったが、学園を牛耳る花の4人組=F4(道明寺司、花沢類、西門総二郎、美作あきら)に絡まれている遠藤真木子をかばったばかりに、赤札を貼られ、学校中からいじめを受けることになってしまう。しかし、勇敢な少女・つくしは、持ち前の強い正義感でF4の根性を叩きなおすべく立ち上がるのだ…が、物語はお決まりのパターン、いやいや、予想外の展開に。
なんと、F4のリーダー・道明寺司がつくしに恋してしまうのだ。しかし、つくしはF4の花沢類が気になる。この三角関係だけでもややこしいところ、一般ピープルのつくしを決して認めようとしない司ママ・楓や、類の憧れの女性、藤堂静の登場で、物語はまるでスパゲティーの麺のようにこんがらがっていく・・・。
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