NHK「上陽賦~運命の王妃~」第11話あらすじと見どころ:王ケンの勇気と待ちわびた英雄|全43話

2022年11月05日10時25分ドラマ
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ついにケン寧王との攻城戦が始まる!一方、父・謝淵の死に嘆く謝宛如は、蘇錦児を使って王ケン殺害を目論む!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で11月6日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第11話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や放送にあわせて各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。放送後、調整します。本作は架空の時代設定だが、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。

■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第11話:王ケンの勇気と待ちわびた英雄
ケン寧王軍の攻撃に備え、王ケンの作戦通りに牟連が城壁に寧朔軍がいるように見せかけているが、長くは騙せない。懐恩は、水路を使って逃げるよう王ケンに勧めるが、「大王の后だからこそ、最後まで大王の兵士と共にあるべき」と暉州にとどまると言う。城内では食料も残り少なくなるが、「食糧がある限り民を飢えさせない」と飢える民たちに食糧をふるまう。城外では、攻城の準備を着々と進めており、持ちこたえられるのは2日。

そんな中、第3皇子・子澹(したん)が王ケンの前に現れる。「城外には反乱軍がおり、暉州は危険だ。何もかも捨てて一緒に逃げよう」と誘う子澹に、「民を捨てて逃げることはできない」と拒否し、「子澹が約束を破った日から何もかも変わったと」、冷たく突き放す。子澹は約束を破っていない。王ケンが待たなかったのだと、あの日拾ったかんざしを差し出す。一瞬動揺する王ケンだが、「すでに蕭キと心を合わせ、身も心も豫章王妃になった。2人の関係は終わった」と告げるが、それが自分のために冷淡にしていると思い込む子澹は、王ケンを抱きしめる。すると王ケンは子澹を民の前に連れ出し、「暉州を守るために王子が駆け付けてくれた」と発表し、民が歓喜の声を上げる。

その時、大軍を従えたケン寧王が南門前に集結。いざ、攻撃を仕掛けようとしたとき王ケンが単身馬に乗って城門の外に出てケン寧王と向き合う。何とか時間稼ぎをしようとした王儇は、いきり立つケン寧王に「民を避難させたいので攻撃を一日遅らせてほしい。だめなら私を踏みつけておいきなさい」と頼む。王ケンの気迫に王ケンが譲歩し、王ケンは民を避難させ、食事を与え、けが人の手当てをする。そして兵士たちに共に暉州を守ろうと鼓舞する。

一方皇都。王藺は星雲道士に、皇帝の丹薬に仕込む毒の量を増やして3か月以内に死ぬように手配させ、薜道安(せつどうあん)は丹薬を皇帝に飲ませたふりをしてごまかす。その頃、到着が遅れる王ケンの身を馬瑾若が案じていた。

翌朝、ケン寧王が大軍を率いて攻撃を開始する。城を守る守備兵たちの必死の抗戦でどうにか持ちこたえ、ケン寧王はいったん退却を命じるが、夜襲を仕掛けてくる。ついに城門が破られるが、宋懐恩(そうかいおん)率いる寧朔軍の活躍でどうにか城門を守ることができる。だが抵抗もここまで。夜が明けると、手薄になった別の城門が破られてしまう。王ケンは龐癸(ほうき)に民たちを安全な場所に退避させるよう指示する。この期に及んでも一緒に逃げようという子澹に、皇子として民を守る義務がある身の上で逃げることばかり考えるのは卑怯もの呼ばわりし、蕭キにひかれたのは「国を守るために死力を尽くして戦っているから」と引導を渡す。

必死の抗戦をする懐恩たちは急にケン寧王の軍がひるんだのに驚く。なんと南門の外には蕭キ率いる寧朔軍が到着していた。一気に形勢逆転、ケン寧王は退却に追い込まれる。

その後、子澹もけが人を運ぶなど協力するなか、王ケンたちが退避した屋敷にもケン寧王の兵たちが襲いかかる。蕭キの足かせにはならないと、王ケンが覚悟を決めたその時、門の外の敵兵が静かになる。恐る恐る開いた門の外には、待ちわびた蕭綦の姿があった。王ケンは夫の元に駆け寄り、蕭キは愛しい妻を抱き留める。

その夜、勝利の宴が開かれる。部下たちは次々と王ケンの勇気と知略を褒め称え、蕭キは兵士たちを褒め称え、皆は美酒に酔いしれる。そこに酔った子澹がやってきて蕭キに絡む。

皆が勝利の宴で酔いしれる中、龐癸(ほうき)が驚くべき報告を王ケンにする。巡回の際に捕えた蕭キの側近の兵が持っていた密書には王氏の紋章があり、暉州戦について詳細に書いてあった。このことかあら父・王藺が蕭キを信じておらず、間者を置いていたことを知る王ケンは、将来父と夫が敵対することになったとき、自分はどちらを選ぶのか自問する。

■見どころ
中国ドラマの魅力はその規模の大きさにもあるが、暉州の城門の前に並んだケン寧王率いる大軍の迫力がすごい。第10話では、ケン寧を率いる大軍の前に単身向き合う王ケンの勇気が城を守る兵士たちを奮い立たせた。大胆な行動の一方で、民たちを避難させて食事を与え、けが人の手当ても率先してする王ケンの気遣いも見て取れた。そんな王ケンにただただ逃げようと迫る子澹の駄目っぷりが際立ったのも今話。蕭キが現れたことでその駄目っぷりが余計目立ったものの、王ケンにとっては、この迷惑な来訪が王ケンに過去との決別を決定づけた。

敵軍が攻城の戦いでは梯子を使って門を超えようとしたり、城壁から石を投げたり、丸太の先がとがった攻城兵器「破城槌(はじょうつい)または攻城槌(こうじょうつい)」での攻撃は時代劇ならでは手に汗握る激戦が見られる。

兵士たちをねぎらう蕭キに、胡光烈や懐恩たちは王ケンの勇気ある行動に感嘆し、一番の殊勲者だと褒めちぎる。王ケンの手を取り「私の妻は、諸葛亮だったのか」とまんざらでもない様子。せっかく再会できた王ケンと蕭キが、またもや離れ離れに…。
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