韓国ドラマ「シュルプ」第6話:キム・ヘスvs姑キム・ヘスク全面戦争開始!大君たちの冷水わちゃわちゃシーンが話題に
キム・ヘス主演で、朝鮮時代の教育ママの奮闘を描いたコメディ時代劇「シュルプ」(全16話)前回は、ファリョンの願い届かず、最愛の息子である世子がこの世を去る悲しい展開で幕を閉じた。気になる第6話のあらすじと見どころを確認してみよう。
※視聴率は11.3%(ニールセンコリア、全国調べ)
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「シュルプ」は、トラブルメーカーの息子たちと、王座を狙うライバルの策略…さまざまな問題に振り回されながら、未来の朝鮮王を育て上げるために日々奮闘する王妃の姿を描く。【「シュルプ」を2倍楽しむ】で各話のネタバレあらすじと見どころ、キャストなどまとめている。
■第6話あらすじと豆知識
愛する我が子を失い、暗い部屋で1人、呆然とするファリョン(キム・ヘス)。王(チェ・ウォニョン)はそんな妻の様子を気にかけ、毎晩中宮殿を訪れるが、最後に息子と過ごす時間を奪った後ろめたさからか、妻と向き合う事が出来ない。
その頃、捕らえられたクォン医官(キム・ジェボム)は、世子の吐血の責任を問われ、ファリョンを毒殺の黒幕に仕立て上げようとする領議政(キム・ウィソン)から激しい拷問を受けていた。
※領議政(ヨンウィジョン):宮中の大臣達を取り仕切る、現在の国務大臣に該当する最高役職。
一方、王の間では新たな世子の冊立を求める声が高まり、11人いる王子の中から択賢で選ぶべきという声と、嫡流であるファリョンの4人の息子から選ぶべきだという意見が対立していた。領議政は王も嫡流ではない事に触れ、更に世子の死が毒殺の疑いがあるとほのめかす。これを聞いた王は怒り、世子の死因が明らかになるまで新たな世子の座は空けておくと宣言する。※択賢(テクヒョン):王子の中から最も賢明な後継者を選ぶ事。
その裏で、大妃(キム・ヘスク)はファリョンの子らを除いた王子達を集めていた。世子亡き今、国法では世子の長男である元孫が王位を継ぐのが妥当だが、まだ幼い元孫に代わり、我が子が王位に就くチャンスがあると期待を抱く側室達。王の間で起こった論争の噂を聞いたファリョンも嫡流である4人の我が子を差し置いて択賢が論議されている事に憤りを覚えるが、大妃と領議政の策略だと知り頭を悩ませる。
領議政は世子が廃位されては元孫の即位が難しくなる事を危惧したファリョンが我が子を毒殺したというシナリオを立てて噂を流す。悲しみを堪えて毅然と歩くファリョンの姿は宮中の人間の間では冷徹に映ってしまい、噂は瞬く間に広まっていく。
大君らを集めたファリョンは世子と同等の教育を受けるよう告げる。元孫が王位を継ぐものだと悠長に構えていた大君達は驚き、自分達に世子になる資質がなければどうなるのか尋ねる。世子が亡き今、好き気ままには生きられないと不本意な言葉を口にし、息子の手を握りしめる。
世子の死後、ろくに食事も摂らずに部屋にこもっていた次男ソンナム大君(ムン・サンミン)のもとを訪ねたファリョン。ソンナム大君は王宮から出してほしいと母に願い出る。かつて兄弟で一人だけ王宮の外で育てられたソンナム大君を、母と兄弟のもとに連れ戻したのは世子だった。死んだ世子だったらソンナム大君に何を望むのかしっかり考えるべきだと諭し、去っていくファリョン。
そして、彼女の前に世子嬪(ハン・ドンヒ)が助けを求めてやってくる。尚宮達が元孫の食事に毒を盛ったせいで、元孫が下痢と嘔吐をし始めたというのだ。第二子出産後すぐに夫を失った世子嬪の被害妄想だと主張する尚宮の言葉に怒ったファリョンは、調査をすると言い放ち、世子嬪とその子供らを中宮殿に連れて帰る。
※世子嬪(セジャビン):世子の妃。皇太子妃に該当する。
王の前に現れたファリョンは、世子嬪を守って欲しいと頼み込む。王もまた世子嬪から頼まれ、極秘で事情を探っているところだった。王は毒殺の噂を信じるかどうかファリョンに尋ねるが、「守れなかったのであれば辛すぎる」と言って、噂が本当では無い事を願うファリョン。彼女は、世子の体調を悪化させた原因かもしれない自分を恨んでいないか尋ね、王を驚かせる。既に一番辛い報いを受けているのはファリョンだと言って理解を示す王に、もう夜、様子を見に来たりせず、体を大切にしてほしいと言って去っていく。
産まれたばかりの孫娘をあやしながら、世子との最後の約束を思い出すファリョン。ある日、庭で遊ぶ元孫に対して過保護に振る舞う世子嬪の姿に気づく。更に、調査の結果、元孫を殺そうとする動きは見られなかったという。
毒殺を立証しようと企む領議政の魔の手はシン尚宮(パク・ジュンミョン)にまで及んでいた。拘束され自白を求められるシン尚宮。ただちに乗り込んだファリョンは許可無しに尚宮を拷問にかけた事を責める。領議政もまたファリョンを直接尋問すると返し、対立を深める。領議政が択賢の名分を作る為に自分を引きずりおろそうとしている事に気づいたファリョン。外部から持ち込んだ民間療法を施していた事が明るみになればファリョンが毒殺したという疑いはより深まってしまう。ファリョンらの会話を偶然聞いてしまい、驚くテ昭容(キム・ガウン)。何事も無かったかのように装い、ファリョンに差し入れをしたテ昭容は、次の世子が誰になるのかと好奇心を示すが、ファリョンはポゴム君(キム・ミンギ)が世子になれば、親子揃って危険に晒される可能性もあると言って警告する。
一方、高貴な家柄から王家に嫁いだ揀択後宮達も、ファリョンが毒殺の容疑をかけられるのを面白おかしく噂していたが、ファン貴人(オク・チャヨン)だけは険しい顔をしていた。その夜、父である領議政を訪ねたファン貴人はただちにクォン医官の拷問を止めるよう求める。彼女はクォン医官を利用して、世子の薬に微量の毒を混ぜていたのだった。娘が世子を殺したかも知れないと知り動揺する領議政。
捕らわれていたクォン医官が突然苦しみ出し、牢獄から出された。彼はファリョンのもとに呼ばれ、最後に世子の薬を煎じた時に不審な点は無かったか尋ねられる。
クォン医官を口封じに殺そうと計画する領議政を止めるファン貴人。ある夜、彼女の脈を測りに来たクォン医官は、意味深な表情で彼女を見つめる。そしてファリョンの前では世子の死因は間違いなく血虛厥だったと断言する。
世子の死は王子達が学ぶ宗学館にも暗い影を落とし、横柄な態度で振る舞うウィソン君(カン・チャニ)の怒りを買ったポゴム君は斬りつけられそうになったところをソンナム大君に止められる。ファリョンが世子を毒殺したと吹聴するウィソン君に怒りを押さえきれないソンナム大君だが、通りがかった師匠に止められ、罰を受ける事に。
その頃、薬房でソンナム大君を助けたのに、借金を踏み倒されたチョンハ(オ・イェジュ)は彼の人相書を書かせ、ソンナム大君への興味を更に強めていた。
部屋に戻ってきた大君らを待っていたファリョン。彼らを鍛え上げる為に準備をしていたという。大君達の悪い予感は的中し、冷水で満たされた浴槽に入れられてしまう。喧嘩をして遅れて戻ってきたソンナム大君も母の命令には逆らえず、冷水に凍える羽目に。
大君達が勉学や修練に励む姿を微笑ましく思いながらも、王妃だけに伝わる世子の教育法を実践し、我が子を守ろうとするファリョン。世子は生まれながら選ばれるものではなく、作られるものだと語る。
その頃、ウィソン君のせいで危険な目に遭ったポゴム君は、択賢に夢を抱く母テ昭容の姿に苛立ち、ウィソン君につけられた傷を見せると、母親が身分が低いせいで自分は世子にはなれないのだから、自分の為に何もするなと声を荒げる。身分の事を言われてショックを受けたテ昭容は躍起になり、かえってポゴム君を世子にしようと燃え始める。
ある女官から、ファリョンが廃妃ユン氏(ソ・イスク)と密会していると聞いて顔色を変える大妃。正妃だったユン氏の影に隠れ、何事にも力及ばなかったかつての苦い記憶を思い起こす。王のもとに向かった大妃は世子を冊立し、ファリョンを罰するよう求める。
テ昭容は兵曹判書の屋敷を訪ねると、強引にポゴム君の後ろ盾になるよう求め、もしもポゴム君が世子に冊立された場合、兵曹判書は一番後ろの列に並ばせると脅しをかける。陪童に選ばえたポゴム君が世子に冊立される可能性は非常に現実味を帯びていた為、兵曹判書は後ろ盾になる事を約束。その見返りとしてテ昭容は中宮殿で聞いた秘密を密告する。
こうして、兵曹判書を通じてファリョンが世子に民間療法を施していた事を知った領議政は、クォン医官の同僚を尋ねると、思惑通りの証言を引き出そうとクォン医官について尋問を始め、特に怪しい点は無かったという宮女をその場で殺させた。
クォン医官の鞠問が開かれると聞いて、不安がよぎるファリョン。王と大妃も集まる中、領議政の尋問に対して、クォン医官が宮中のものではない薬草を使っていたと証言する宮女。外部から持ち込まれた薬草が世子の死因であり、薬草を持ち込んだ人物が世子を殺した犯人だと訴える領議政。ソンナム大君が持ち帰ったという事実を何としてでも隠し通さなければならないファリョンはクォン医官が口を割ってしまわないかと心穏やかではない。
※鞠問(クンムン):罪を問いただす事。
領議政の矛先はファリョンに向き始める。王に対して、世子を殺す動機があるのは領議政だと言って陰謀を訴えるファリョン。大妃がそんなファリョンを諌めるが、「世子が毒殺されたのは初めてではない」とほのめかし、緊張が走る。王は鞠問の延期を命じる。脅しをかける大妃にも「我が子を失って恐いものはない」と返すファリョンだが、大妃に廃妃ユン氏との密会を知られたと分かるや否や表情が凍りつく。
もはや外部の薬草を使った事実を隠す事は重要ではなくなった。しかし中宮殿に戻ったファリョンは、世子が残した元孫の前ではとにかく笑顔を絶やず愛情を注ぐ事を誓っていた。元孫の食事が運ばれてきて、世子嬪が不安を浮かべる中、祖母であるファリョンがじきじきに毒味をして元孫に食事を与える。絵を描いていた元孫を愛おしそうに見つめるファリョンだが、絵から保母尚宮が元孫に密かに鍼術を施していた事が露呈。更に銀の匙が変色を始め、食事に毒が盛られていた事を知ったファリョンは元孫が食べた物を吐き出させようと慌てて抱きかかえるのだが…。
■見どころ
世子がこの世を去り、泣き崩れるファリョンの姿が印象的だったショッキングな展開から、いよいよ新たな世子選びを巡って宮中のあらゆる人物の思惑や陰謀が急速に展開し始めた。これに伴い、新たに本性を見せ始めた3人の人物に注目したい。
まずは、かつてファリョンに仕え、今でも慕っているテ昭容だ。明るく朗らかな性格で好感が持てるキャラクターだったのだが、愛する息子から自分の家柄のせいで世子になれないと言われた事に傷つき、豹変した彼女はポゴム君を世子にする為にファリョンの秘密を密告してしまう。
続いて、視聴者が予測していなかった展開をもたらしたのがファン貴人だ。彼女が密かに世子の薬に毒を混ぜていたという予想外の展開に驚いた視聴者も多い事だろう。彼女曰く、殺すほどの毒ではなかったとの事だが、真相は果たして…?
そして、ファン貴人と共に世子に毒を盛っているような場面が描かれたのが、ファリョンに忠誠を見せ、献身的に世子の治療にあたってきたクォン医官だ。ファン貴人の脈を測りに来たクォン医官が、ファン貴人の腕を握りしめる場面が意味深に描かれ、二人がただならぬ関係である可能性が浮上した。いずれにしてもこの二人が世子の死に関与している可能性は高く、今後の展開に注目したい。
今回、大妃がまだ揀択後宮だった頃のエピソードも登場したほか、終盤でファリョンを脅すシーンでは、鬼姑を通り越してホラー作品を観ているかのようなキム・ヘスクの怪演に鳥肌が立つ。
不穏な展開が目立つ一方で、兄弟が母の特訓を受ける姿は微笑ましく、中でも鍛え抜かれた体の4兄弟が冷水の中で身を寄せ合う姿は、ファンにとっては眼福シーンとも言えるだろう。
これまでのエピソードに比べると、ファリョンの母心は控えめに描かれたものの、印象的だったのは終盤の元孫と接するシーンだ。このシーンからは、世子が残した初孫を慈しむ彼女の祖母としての愛情が感じ取れるほか、産後すぐに夫を失い、疑心暗鬼になっている世子嬪に過去の自分を重ね合わせ、とにかく笑顔を絶やさず支えようとするよき姑としての姿が感じられる。しかし、世子の快復や息子たちとの団欒の直後に世子が吐血した第4話同様、今回も元孫が密かに命を狙われ、食事に毒を盛られた事に気づいたファリョンが食事を吐き出させようとするショッキングな展開で幕を閉じた。
果たして、ファリョンは世子との約束通り、残された息子達や、彼が残した家族を守り通す事が出来るのだろうか?次の放送が早くも待ち遠しい。
子供の将来や社会的ステータスを巡ったママ同士のドロドロとした競争といった現代のトピックを朝鮮時代に移植し、王位を賭けた教育奮闘記を描いたユニークなtvN土日ドラマ「シュルプ」はNetflixで独占配信中だ。
■スタッフ
演出:キム・ヒョンシク
脚本家 :パク・バラ
原題:슈룹(シュルプ)
■キャスト
イム・ファリョン役:キム・ヘス
大妃役:キム・ヘスク
朝鮮王イ・ホ役:チェ・ウォニョン
ソンナム大君役:ムン・サンミン
世子役:ペ・イニョク
ムアン大君役:ユン・サンヒョン
ケソン大君役:ユ・ソンホ
イリョン大君役:パク・ハジュン
ファン貴人役:オク・チャヨン
コ貴人役:ウ・ジョンウォン
テ昭容役:キム・ガウン
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