「エルピス」配信NG?“五輪招致”“原発汚水”“阿部元首相”マスコミvsマスコミの攻めすぎ脚本に注目集まる!第2話ネタバレと第3話あらすじと予告

2022年11月01日11時22分ドラマ
@カンテレ、フジテレビ

10月31日、月10「 エルピス―希望、あるいは災い― 」(フジテレビ、月曜夜10時)第2話は長澤まさみがナレーションを担い、繊細な演技とストイックな美しさが視聴者を魅了した。11月7日に放送される第3話で“拓朗”眞栄田郷敦がまさかのファインプレー!?予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「エルピス―希望、あるいは災い―」は、スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが、死刑が確定犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく社会派エンターテイメント。若手ディレクター・岸本拓朗役で眞栄田郷敦、報道局のエース記者・斎藤正一役で鈴木亮平が共演する。

10月31日に放送された第2話では、長澤まさみがナレーションを担当し、前回まったく描かれなかった恵那の心情を中心にストーリーが展開していった。恵那は自分がダメになってしまったのは、路上キス報道があったからでも、降板されたからでもなく、それ以前からだと自己分析する。斎藤との恋愛も逃げでしかなく、狂った考えだった語り自分を律する。斎藤を送りだした直後、全てを諦めたかに見える無機質な恵那が、ふと斎藤への恋心をのぞかせる所作は美しく、視聴者はドキリとさせられた。

そんな中、報道と再度向き合うことを決意した恵那は「自分があたかも真実のように伝えたことに本当の真実がどれほどあったのかと思うと、苦しくて、苦しくて息が詰まりそう」だったのだと、これまで苦しんできた胸の内を吐露する。

そして、「私には今、罰があたっているんだと思います」と語った直後、場面が切り替わり、2010年から2016年までに恵那が報道した、東京オリンピック招致と原発問題、安倍晋三元首相の「福島第一原発の汚染水の状況はコントロールされており、五輪に決してダメージは与えない」という演説、にこやかに五輪招致と復興を祝う福島の子供たちとの映像などが淡々と流された。

この展開にTwitterでは「原発・オリンピック批判をド直球で流した!」「カンテレ、攻め過ぎ」、「マスコミによるマスコミへの苦言。カンテレの本気を感じる」、「これは企画が何年も通らなかったわけだ。納得」とメッセージ性の強さに驚きのコメントが相次いだ。また、配信版は放送本編と異なる映像が使われると事前に予告されていたため、放送直後から、Tverでどの部分がカットされたかを確認する視聴者も多く、「#エルピス」は世界トレンド3位になる盛り上がりを見せた。

一方、無数の穴や切り傷がついた手のひらが、拓朗に迫ってくるフラッシュバックに、同級生から残酷ないじめを受ける少年とその少年の遺影が写されたことで、拓朗が加害者の自分に苦悩していることが描かれた。視聴者からは「怖すぎる」「恐怖映像だよ…」「拓朗が関わったいじめの被害者が自殺したということ?」「いじめを助けられなかったってこと?」と不穏な映像におびえる声がよせられた。

次週11月7日に放送される第3話で、死刑囚3人の死刑が執行されたことを知った恵那は、一刻も早く松本の無実を証明しなければと焦る。一気にドラマは緊張感あふれる展開に…。

■前回:第2話ネタバレあらすじ
2018年7月。死刑囚の松本良夫(片岡正二郎)が食事中、行方不明になっていた女子中学生の遺体が、神奈川県八頭尾山の山中で発見されたというニュースが放送される。恵那(長澤まさみ)は、番組で過去の事件を調査報道したいと考える。しかし、チーフプロデューサーの村井(岡部たかし)に取り合ってもらえるわけもなく、ひとまず独りで事件を洗いなおすことに。一方、今後は関わらないといったはずの拓朗(眞栄田郷敦)はもの言いたげに恵那を見つめていた。

当時14歳で、逮捕当日松本の家で保護されたチェリー(三浦透子)が書きためた裁判記録をもとに、松本が殺人を犯したとされる日の足取りを確認すると検察側のある主張に違和感を覚える。三件目の犯行が行われた2006年11月18日。チェリーはその日14歳の誕生日で、午後7時頃、松本がカレーを作り、ケーキを用意してくれていたと証言。しかし、検察側は松本が仕事上がりの5時から7時までの間に買い物と殺害、料理を行ったとしていた。

恵那が、担当弁護士の木村卓(六角精児)を訪ねると、「あんたらマスコミが松本をロリコンとか、インチキ報道をしたから冤罪捜査を生んだんです」と、マスコミが松本を「ロリコン」と報道したところから、捜査の流れが一転したと非難する。恵那は木村弁護士に松本への手紙を託す。

一度は事件から手を引いた拓朗だったが、国家権力と戦う覚悟はないが、恵那の力にはなりたいといい、2人で事件を負うことになった。恵那と拓朗は犯行当日の松本に行動を再現してみるが、検察の主張には無理があることが判明する。八頭尾山から全力で自転車を走らせるとケーキはぐちゃぐちゃになってしまうのだ。

そんな中、松本死刑囚から手紙の返信が届く。松本は警察に三日三晩責め続けられたあげく「もう許してください」と謝ったことが、事件を認めたとされてしまったこと。そして、自分はけっして殺人犯ではないことを切々と訴えていた。

当時の取材ノートを見直したという斎藤(鈴木亮平)が恵那に連絡をしてくる。事件発生当時、被害者が長髪の20代くらいの男性と仲良さげに歩いていたという証言があり、ある段階までは警察もその男を追っていたという。

目撃証言を木村弁護士に見せると、真犯人が現れれば逆転無罪になると太鼓判をおされる。木村弁護士は、松本のように家族がなく大きな声を上げられない人間は、大きな権力(マスコミや警察)に簡単に潰されてしまうと嘆く。恵那は木村に自分の想いを打ち明ける。ニュースキャスターをしていたとき、自分が告げたことに、真実がどれだけあったのか…だから、今の自分には罰が当たっているのではないかと。

八頭尾山の山中を取材していた拓朗は、何者かの視線を感じて身構える。翌日、恵那にそれが真犯人ではないかと話しているところに、「死刑囚3人の死刑を執行」と速報がはいり…。

■次回:第3話あらすじ
恵那は、一刻も早く死刑囚・松本の無実を証明しなければと焦る。そんななか、弁護士の木村弁護士から新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)を紹介され、新聞社が保有する当時の事件資を手に入れることができた。まゆみは政治部の記者だが、一連の殺人事件の現場となった八頭尾山に思い入れがあり、事件について個人的に調べていたのだ。まゆみは、真犯人の犯行による可能性に行きついたと言い、恵那と拓朗にとって強力な助っ人となる。

勢いづいた恵那は、資料をもとに12年前に事件の捜査に関わった八飛署の刑事・平川勉と会う。しかし、平川は、すでに最高裁で判決が下りていることを理由にし、松本は犯人だと言い張る。実際に取り調べを行った刑事は退職し所在不明。恵那と拓朗は足踏み状態に。ところが2週間後、拓朗が思わぬ方法で刑事の居場所を突き止めた。恵那は松本の自供を引き出したとされる山下守元警部にインタビューを強行。恵那の核心をつく質問に、歯切れの悪い返答をする山下。恵那は、山下が関わった取り調べに、ある疑念を抱く。恵那と拓朗が撮影した映像を編集していると、斎藤が編集室のドア越しにふたりの様子をうかがっていた。

カンテレ、フジテレビ 新月10ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」は10月24日夜10時スタート。出演:長澤まさみ、眞栄田郷敦、鈴木亮平、三浦透子、三浦貴大、近藤公園、池津祥子、梶原善、岡部たかし、筒井真理子ほか。番組公式Twitterアカウントは「@elpis_ktv」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

カンテレ、フジテレビ「エルピス―希望、あるいは災い―」番組公式サイト

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