最終回視聴率14.8%!「鎌倉殿の13人」”義時”小栗旬の衝撃のラストに視聴者涙!第48話ネタバレ

2022年12月19日12時19分ドラマ
©NHK

小栗旬、小池栄子が見せた対峙シーン「最高の終わり方」に視聴者から称賛の声!12月18日にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)最終回となる第48話「報いの時」ネタバレを紹介。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



脚本・三谷幸喜と主演・小栗旬がタッグを組み、毎回驚きと感動を視聴者に届けてきた「鎌倉殿の13人」。初回放送の視聴率は17.3%を記録し、全話の期間平均は12.7%、12月18日に迎えた最終回・第48話は15分拡大で放送され、視聴率は14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。全48話のうち、42回がTwitter世界トレンド1位を獲得するなど、1年を通して注目を集め、「大河史上最高傑作」と高い評価を受けてきた。

そんな「鎌倉殿の13人」最終回は、冒頭に来年の大河ドラマで主演を演じる松本潤が徳川家康役でサプライズ出演し、視聴者を驚かせる演出でスタート。反目する北条義時追討を命じる後鳥羽上皇と対決する「承久の乱」が描かれた。戦に勝利し、後鳥羽上皇を流罪にした後、体調を崩した義時。「報いの時」というサブタイトルにもあるように義時の最期に期待と緊張が集中した。頼朝が築き上げた鎌倉を守ろうとする中で、多くの仲間を手にかけてきた義時だが、そんな彼に待ち受けていた最期は、悪行の結果として身に受けるものとも、救いにも感じられるものだった。

妻のえ(菊地凛子)に毒を盛られ、その毒を調達したのが盟友・三浦義村(山本耕史)だと知らされた時にはすでに毒は体を蝕み、死が近づく義時。さらに、頼家を殺し、まだ後鳥羽上皇の復活を阻止するため人を殺めようとする義時の姿を見た政子に薬を捨てられてしまう。これ以上、義時を苦しませないようにしたのか、頼家を殺された恨みからなのか、政子によって命を絶たれることとなった義時の最期は、至極の姉弟愛で幕を閉じた。ラスト13分の小栗旬と小池栄子の対峙シーンは圧巻で、暗転した中、政子のすすり泣く声だけが響く余韻に視聴者たちからは「至高の最後!義時も政子もお疲れ様!」「涙が止まらない。こんな終わり方があるなんて・・・」と称賛の声が集まった。

■三谷幸喜が描き切ったホームドラマ
野心とは無縁だった伊豆の豪族の次男坊が、頼朝と出会ったことで最高権力まで上りつめる姿を描いた「鎌倉殿の13人」。史実というネタバレがあるにも関わらず巧みな脚本と演出で予測不可能なストーリー展開に毎回ドキドキ、わくわくした人も多いのでは。一見、荒々しい武士たちのパワーゲームのようなストーリーだが、北条ファミリーを中心に、殺伐とした中にもアットホーム感、家族だからこその許しや残酷さが描かれ、視聴者の心を掴んで離さなかった。

三谷幸喜が脚本を手掛け、2010年にフジテレビで放送されたスペシャルドラマ「わが家の歴史」のテーマは「家族」。主人公の名を“政子”し、「平凡な一家の長女・政子が権力者に嫁いだことで家族全体が時代の大きなうねりに飲み込まれていく」という北条家をモチーフにした物語を書き上げた。それから12年、「わが家の歴史」に高倉健役で登場した小栗旬を主役に据え、政子を小池栄子が演じる家族の物語「鎌倉殿の13人」が誕生。1年間、北条家と共に走りぬいた視聴者の記憶に刻まれる名作となったに違いない。

■前回(第48話)ネタバレあらすじ
後鳥羽上皇(尾上松也)は義時追討の院宣を下し挙兵したことを受け、政子は徹底抗戦の構えを見せる。鎌倉の作戦は、相手を迎え撃つのではなく、攻め込むというもの。義時自ら出陣しようとするが、周囲に止められ、総大将は泰時(坂口健太郎)が務めることになる。のえは夫が朝敵となり鎌倉が京へ攻め入ることを知らされていなかったことへの怒りを義時にぶつける一方、三浦義村は義時を失脚させるため、泰時の首を土産に京へ上るつもりでいた。

承久3年(1221年)5月22日、義時から戦の全権を託された泰時は、自分を入れてわずか18人の兵を率い出陣していった。その途中で、北条を助けるために御家人が集まり、兵の数は19万人にも膨れ上がった。後鳥羽上皇の側近、藤原秀康が率いた1万の官軍は京に入れないよう宇治川で衝突するが、兵力が上回る鎌倉側が有利に立った。鎌倉側の勝利が近づく中、義村は弟の胤義を通じて上皇自ら戦の先頭に立ってもらおうとするが、上皇は御所を離れようとはしなかった。その間にも戸板でいかだを作り進軍した泰時は勝利を収め、京へ入った。

義時は勝利の報告に安堵する一方、朝廷の面々を裁く立場に立たされる。結局、後鳥羽上皇は隠岐島へ流罪となり、死ぬまでそこを動くことはなかった。京から戻って来た泰時が上皇を島流しにしたことで大悪人となったことを危惧するが、義時は悪いのは自分だけで泰時たちは悪くないといってとりなした。時房らとそんな話をしていた矢先、義時はめまいがして倒れてしまう。大事に至らなかったが、のえが薬草を煎じた薬をすすめるので渋々飲んだ。

一方、東国の御家人に西国の所領が与えられることになり、東西の習慣の違いから西側諸国から不満が持ち上がる。一部から天皇を担いで鎌倉を倒そうとする動きが問題視される中、義時は幼い帝の命を奪おうとする。しかし泰時は東も西も関係なく、公平な決まりが必要と考え、武士が守るべきルール「御成敗式目」を作成した。義時は、運慶(相島一之)に作らされた仏像が醜いものだったので怒って下がらせた。そして邪気に満ちた仏像を斬ろうとした瞬間、再びめまいが義時を襲う。医者から原因は「アサの毒」だと言われた義時は、毒を盛ったのはのえしかいないと考えた。

妻に毒を盛られたことを世間に知られると体裁が悪いからと、義時は離縁はせずのえを屋敷から追い出した。のえは去り際、毒を調達したのが義時の盟友、三浦義村だったことを言い残した。義時の体調が落ち着いた頃、義村が訪ねてきた。“のえが体に効くという薬を酒で割ったものがうまい”と言って毒入りの酒を勧める義時。追い詰められた義村は酒を飲みほし、義時に対する思いのたけを打ち明けた。子供の頃はのろまだった義時が、今や執権となり自分よりも出世したことを妬んでいた義村だが、義時が飲ませたのが普通の酒であることを知って安心した。義時は、これからも泰時を支えて欲しいと頼み、命を救われた義村は、今後も北条のために尽くすと約束してくれた。

やがて、義時の病状がさらに悪化し、政子が見舞にやって来た。昔を振り返りながら、義時が手をかけた人々を振り返る中で、思わず病で死んだはずの頼家の名前を口にし、政子を驚かせる。政子からせがまれ、頼家の最期を語った義時は、薬を取って欲しいと政子に頼んだ。しかし、義時が上皇の復活を阻止しようとしていることを知った政子は、手にした薬を床に捨ててしまう。絶望しながらも義時は床に落ちた薬を這いつくばって飲もうとするが、政子はそれを着物で拭い、賢い泰時に未来を託そうと諭した。義時は死に際、頼朝から受け継いだ小さな観音様を泰時に渡して欲しいと政子に託し、静かに目を閉じた。「ご苦労さまでした。小四郎」とすすり泣く政子に看取られ義時は息を引き取った。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」2022年1月9日~12月18日(日)。総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/瀬戸康史/尾上松也/山本耕史/菊地凛子/小池栄子ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

【大河ドラマ】【「鎌倉殿の13人」関連記事】

【2022年秋ドラマ一覧】