「なぜオ・スジェなのか」第11-12話:ソ・ヒョンジンがファン・イニョプを捨てた…?10年前の事件の真相が明らかに!ネタバレと見どころ

2023年01月06日22時00分ドラマ
画像出典:SBS「왜 오수재인가」公式サイトより

1月1日(日)よりPrime Videoにて配信中の「なぜオ・スジェなのか」第11-12話では、ファン・イニョプの正体を知ったソ・ヒョンジンは、一方的に彼を突き放す。実は10年前、ソ・ヒョンジン自身も不完全燃焼で終わった裁判に後ろめたさを感じていたのだ。その背景には、当時ソ・ヒョンジンに迫られたいくつかの選択があった。

果たして10年前、ソ・ヒョンジンはどんな想いで裁判に臨んだのか。さらに謎に包まれていた事件の真相がついに明らかになる…!気になるあらすじと見どころを紹介していこう。

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「なぜオ・スジェなのか」は、成功だけを追いかけて心が空っぽになってしまった冷徹非情な弁護士オ・スジェ(ソ・ヒョンジン扮)と、そんな彼女を守るためなら何も怖くないというロースクールの学生コン・チャン(ファン・イニョプ扮)による、切なくもどこか胸がときめく物語。

■キャスト
オ・スジェ役:ソ・ヒョンジン
コン・チャン役:ファン・イニョプ
チェ・テグク役:ホ・ジュノ
チェ・ユンサン役:ペ・イニョク
チェ・ジュワン役:チ・スンヒョン
チョ・ガンジャ役:キム・ジェファ
ナ・セリョン役:ナム・ジヒョン
ナム・チュンプン役:イ・ジニョク
ペク・ジンギ役:キム・チャンワン


■第11話あらすじ
ハンス建設の埋没事故の現場で見つかった白骨体が、妹のナジョンではないかと疑うチャン。チャンがナジョンの納骨堂へ向かうと、そこにはロースクールの院長ジンギの姿が…!驚くチャンに向かって、かつて娘のウンソが事故に遭ったとき、近くのコンビニで働いていたナジョンが娘を助けてくれたと説明するジンギ。ジンギが去った後、チャンはナジョンの納骨堂に置かれたストラップを見て、見つかった白骨体はナジョンに間違いないと考える。一方、一人で納骨堂を後にしたジンギは「結局こうして会うことになったな…」と呟く。そんななか、チャンはジョガプから、スジェが屋上の物置部屋に入ったようだと聞かされる。

白骨体がナジョンであることを確認するため、父のもとへ向かったチャン。なんとかスンオクを説得してDNA検査をして欲しいと頼むチャンだったが、もう事件ともスンオクとも関わりたくないと父は言う。そしてチャンに対しても、名前を変えて生きるくらいなら過去はすべて忘れろと父。やり場のない怒りを酒で忘れようとするチャンだったが、悪酔いした挙句、男らとぶつかった拍子に喧嘩となってしまう。雨が降りしきるなか、店の前で茫然と座るチャン。そんなチャンの前に現れたスジェは、何かを言おうとするチャンを遮り、「何も聞きたくない」と一言。そしてスジェは、まるでチャンとの関係に終止符を打つかのように、傘を返して立ち去った。そんなスジェの態度から、スジェが自分の正体を知ったと察するチャン。

飲酒運転の疑いで取り調べを受けていたドンオは、飲酒ではなくパニック障害の薬の副作用ということで釈放される。事故現場で見つかった白骨体に関しても、迅速に対応するとジュンミョン。白骨体が麻袋に入っていたと聞き、ソンボムは「気味が悪い」と身震いする。その日、ハ室長はテグクに「話しておかないといけないことが…」と切り出した。ハ室長の話を聞いたテグクは激怒。そんなテグクの怒鳴り声に思わず聞き耳を立てるユンサンだったが、ジュワンに見つかってしまう。

翌日、朝早くに出かけたチャンが向かったのは、刑務所に収容中のノ・ビョンチュルの面会だった。ナジョンの遺体をどうやって遺棄したのかと聞かれ、「そのまま海に捨てた」と答えるビョンチュル。見つかった白骨体が麻袋に包まれていたことから、やはりビョンチュルは犯人ではないと確信するチャン。その頃、先日の件を謝りたいとスンオクがふたたびリーガルクリニックを訪ねてきた。チュンプンから連絡を受けて大学へ向かったチャンは、そこでスンオクと再会。人違いだったと謝るスンオクに向かって、自分がキム・ドングだと明かすチャン。そしてチャンは、自分と一緒に警察署に行ってDNA検査を受けて欲しいと頼む。しかし、娘のナジョンが今も生きていると信じるスンオクは、ふたたび発作を起こし…。

一方、埋没事故で犠牲になった被害者たちの弔問へ訪れるスジェ。すると、スジェに気付いた遺族たちは今すぐ出て行けとけしかける。スジェを守ろうと間に入るユンサンだったが、遺族に向かって声を上げるユンサンにスジェは激怒。そこへ、今度はソンボムが現れる。ソンボムを見るなり、同じく事故で息子が意識不明の重体となってしまったスジェの友人がその顔に殴りかかった。葬儀場が大騒ぎになるなか、スジェは黙ってその場を後にする。しばらくして、先ほどの一件のおかげで世論がハンス建設に対して同情的になったと気をよくしたソンボムに向かって、被害者に最大限の補償をすべきだと助言するスジェ。その後、スジェは示談金3億ウォン(約3千万円)という破格の数字が記載された同意書を持って、友人のもとへ向かった。

病院を出たスジェを待っていたのは、テグク。するとテグクは、ハンスバイオの売却をさっさと終わらせ、ジュワンと結婚しろという。これには思わず耳を疑うスジェ。一方、白骨体がナジョンかどうか確かめたいチャンは、スンオクの家から持ち出した髪の毛を持って警察署へ向かうが、取り合ってもらえない。「ヨンピョン地区の白骨体は俺の妹だ!」そう叫ぶチャンの姿を、別件で署に来ていたユンサンとミリムが目撃する。ミリムからその話を聞いたスジェは、チャンを呼び出す。わざと心ない言葉でチャンを突き放したスジェは、「10年前のあの事件は、私にとっても忘れたい出来事だ」と告げる。

その後、一人になったスジェは改めて10年前の事件を振り返った。当時、凶器とされた包丁からはキム・ドングの他、別の二種類の指紋が見つかったという。一つは警察の指紋だったが、もう一つの指紋の正体は明かされないまま。しかし、裁判ではキム・ドングの指紋が見つかったことが動かぬ証拠だとし、他の指紋については触れられなかった。さらに最後までキム・ドングの無罪を主張しようとしたスジェだったが、ジンギは「本当に価値があるのか?」と事件から手を引くよう促した。結局、自らの無力さを知るスジェはそれ以上の弁論を諦めてしまうのだった。当時を振り返ったスジェは、「私がキム・ドングを捨てた…」と嗚咽する。

■第12話あらすじ
時は流れ、約束通りテグクが立ち上げたローファームで働くこととなったスジェ。真犯人が捕まったことで無罪が明らかとなったキム・ドングのニュースを見たとき、スジェは正直安堵したという。ノ・ビョンチュルを犯人に仕立て上げたのは、他でもないテグクの指示を受けたジュンミョンだった。当時、事件の担当検事だったジュンミョンは、別件で捕まったビョンチュルを脅して真犯人の濡れ衣を着せたのだ。同じ頃、出所の知らせに喜んでいたチャンは、刑務所内で所長が何者かから金を受け取る場面を目撃していた。

キム・ドングの事件を調べていたユンサンは、兄ジュワンを飲みに誘う。そして、なぜ裁判に大敗したスジェが父のもとへ来れたのかと疑問を口にするユンサン。するとジュワンは、テグクがジンギを使ってスジェに圧力をかけたと明かす。スジェが圧力に負けてチャンを捨てたと知ったユンサンは、なんとしてもこの事実をチャンに思い知らせようと考え…。その頃、ナジョンが働いていたコンビニの前でジンギと顔を合わせるチャン。するとチャンは、自分をロースクールへ導いたのが他でもないジンギだったと気付く。そして、「君はノ・ビョンチュルが本当に犯人だと思うか?」とジンギ。

院長のジンギが何か事件の真相を知っているのではないかと考えたチャンは、スジェを訪ねる。スジェにジンギの件を伝えようとするも、スジェは聞く耳を持とうとしない。さらに自分を「キム・ドング」と呼ぶスジェに、胸を痛めるチャン。リモデリングが終わり、スジェはかつて父が建てたビルへ引っ越す。スジェを心配して家にやってきたジュニとミリムは、ホワイトボードに貼られたキム・ドング事件の資料を見て驚く。そこに書かれた「チョン・ナジョン」という名前を見て、どこかで聞き覚えがあると話すジュニ。実は事故で運ばれたウンソを担当したのが、当時レジデントのジュニだった。運ばれてきたウンソは、ナジョンのコンビニの制服を羽織っていたという。

スンオクを連れて警察署へ向かったミリムは、白骨体とのDNA検査を依頼する。一方、SPパートナーズがハンスバイオの買収を決めると、ドンオは皆にシャンパンを注ぐ。するとドンオのもとへ、セピルが送ったプレゼントが届く。それは大きな額に入った一枚の写真だった。写真を目にしたスジェは、それがジンギの部屋に飾られていたものと同じだと気付く。さらにジュニから病院に運ばれたウンソに性被害の痕跡が見られたと聞いたスジェは、言葉を失う。真相を聞き出そうとするも、「今日はここまでにしましょう」と席を立つセピル。

その日、ノ・ビョンチュルが死亡したとのニュースが舞い込む。ノ・ビョンチュルの死は自殺と報じられた。そんななか、法務部長官の誘いを承諾したジンギ。ジンギを訪ねたチャンは、ノ・ビョンチュルは自殺ではないと話す。自分を犯人に仕立て、さらにノ・ビョンチュルを殺した犯人を知っているのだろうと尋ねるチャンに、証拠がないとジンギは答えた。そして、壁に貼られた写真が他でもないナジョンが働くコンビニの前で撮られた物だと気付いたチャンは、「もしかして、僕が犯人でないことを最初から知っていたんですか?」と聞く。チャンが考えた通り、ジンギは最初から真犯人が誰かを知っていた。だが当時はそれを証明する力がなく、力をつける為に今までじっと耐えてきたと明かす。すまないと謝るジンギだったが、チャンは憤りを隠せなかった。

大学で授業を行うスジェの前に、突然ジュンミョンが現れる。ユンサンがジュンミョンを呼んだと聞き、スジェはすぐにその狙いに気付いた。ユンサンは皆の前でキム・ドング事件について言及することで、チャンがスジェに捨てられたことをわからせようと考えたのだ。話し合いのなかで、当時のスジェの準備に手抜きがあったのではと指摘するユンサン。するとチャンは、「答える価値はない。最善を尽くしても負けるのが裁判だ」とそれを遮った。授業の後、スジェはジンギのもとへ。

ジンギに連れられてスジェがやってきたのは、ウンソのいる療養所だった。10年前、ウンソは友人らとクラブへ行っていたという。そこでジュワンを始めとする三人衆に目をつけられたウンソは、酒に薬を盛られて家に連れ込まれてしまう。なんとか逃げ出したウンソは、近くのコンビニで働くナジョンに助けを求めた。しかし、そこへジュワンらが駆け付けると、逃げようとしたウンソはその場で車にひかれてしまった。さらにその一部始終を目撃していたナジョン…。すべてを知りながらも、最後まで口をつぐんでいたジンギに怒りをあらわにするスジェ。そんなスジェに向かって、すべては自分が頼んだことだとセピルはいう。

その日の夜、チャンはユンサンに昼間の件を問いつめた。そんなチャンに、「お前はスジェさんを騙して、スジェさんはお前を捨てたんだ」とユンサン。2人の会話は、ユンサンの携帯を通じてスジェにも届いていた。スジェが当時、詐欺罪で捕まった家族を助ける為に裁判を放棄したと聞かされたチャンは、「関係ない。オ教授が俺を捨てて家族を救ったとしても、それが正しかったんだ。世間の皆が俺を犯人だと決めつけ、父親でさえ俺の言葉を信じようとしなかった。それでもオ教授だけは最後まで俺を信じてくれた」と語る。電話ごしにチャンの言葉を聞いたスジェの目からは、涙が溢れ出す…。

■見どころ・感想
どんなに突き放されても、最後までスジェに対する想いを貫くチャン。チャンの言葉に涙するスジェの姿に、思わず胸がアツくなる。チャンがキム・ドングだと知ったスジェは、チャンに対してまるで憎悪心でも抱いているかのように接した。正直なぜスジェがそこまでチャンに冷たく当たるのか理解できなかったが、第11話のラストでその真相が明らかとなった。スジェ自身もまた、当時の自分に後ろめたさを感じていたのだ。

まだ駆け出しの新人弁護士だったスジェは、必死にドングの無罪を証明しようとした。しかし、次から次へと出てくるのはドングが犯人だという証拠の数々。まるで誰かが、ドングを犯人に仕立て上げるかのように…。さらに詐欺罪で捕まった家族を釈放してやると言われ、泣く泣く裁判を放棄したスジェ。それにしても、自分の娘が被害に遭ったというのに、真相を解き明かすわけでもなく、ただ“その時”を狙うジンギには正直ガッカリだ。ジンギもジンギなりに葛藤はあっただろうが、これによって無実の罪に問われたチャンからしてみれば、やるせないだろう。同じくスジェにとっても、決して許せない出来事となった。

第12話でついに明かされた10年前の事件の真相。ナジョンの死にウンソの事件が関係していたとは、驚きだった。登場人物がそれぞれ何らかの形で事件に関連しているのが、見どころの一つだ。今回はレジデントとして救命に勤務していたジュニが、ナジョンとウンソの秘密を暴くキーパーソンとなった。果たして真実を知ったスジェは、どんな行動に出るのか。そしてチャンとの復縁はあるのか。クライマックスに向けて、ますます目が離せない。

ソ・ヒョンジン主演の「なぜオ・スジェなのか」は、Prime Videoにて絶賛配信中だ。
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