【最終回ネタバレ】視聴率10.2%「警視庁アウトサイダー」まさかのシン・犯人に驚愕!斎藤工と片岡愛之助の“正義”が敗れた!

2023年03月03日11時09分ドラマ
(C)テレビ朝日

3月2日(木)テレビ朝日「警視庁アウトサイダー」最終回の第9話が放送され、濱田岳の10年越しの悲願が成就、しかしアウトサイダートリオは解散に…。阿部薫(アバレブラック)が恐竜カレーと対面、最後まで手抜きなしの特撮ネタにファンが湧いた。関連動画が番組公式サイトで公開、TELASAで全話配信されている。

「警視庁アウトサイダー」は、警察組織の中で異質な存在“アウトサイダー”である元マル暴刑事・架川英児(西島秀俊)、秘密を抱えたエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、新米女刑事・水木直央(上白石萌歌)が持ちつ持たれつ難事件に挑み、それぞれの正義を見出していく超異色の刑事ドラマだ。



気になる平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)は、初回から10.7%、9.1%、9.6%、9.9%、8.5%、8.9%、9.1%、9.4%、と順調に推移しは最終回は世帯10.2%を記録、初回以来となる2桁の好記録でフィニッシュとなった。

3月2日に放送された最終回の第9話では、アウトサイダートリオが追っていた10年前の殺人犯の正体が明かされ、“想像していたのとは違う結末”に、視聴者から「真犯人そっち!?」「まさかのそちらが犯人さん?」「違うんだろうとは思っていたけど…」と驚きの声が上がった。

ドラマ当初から十数か所も執拗に刺されたことから恨みや嫉妬による殺人で、女性かもしれないと語られており、不可解な自殺未遂やドラマを通じて重要な役割を担っていたボールペンの存在などから、彼女が犯人ではないかという予想は出来たのだが、小山内を犯人だと思い込んでいたトリオにとっては意外な結末となった。

そして、“日本の未来”という正義を掲げて、自分勝手な不正義を行なってきた有働と小山内は、無実の罪に問われて人生を狂わされた親子とその周囲の人々(歌川チカのみならず、後に2人も命を落としている)、そして、罪を償えず長く不幸のままでいた響子を前にして、ついに自分たちの“正義”に未来がないと認めることとなった。

事件は無事解決し、蓮見の念願も叶うことに。これで万事解決…のはずなのだが、残念なことに、蓮見は“なりすまし”の罪から逃れることができない。いくつもの難事件を解決してきたパーフェクトなトリオ刑事は解散。シーズン2の望みもない。惜しい…。

貼り紙の小ネタも回収され、最終回にも特撮ヒーローが登場。手嶋の手先役で、阿部薫(アバレブラック)が登場し、恐竜カレーに驚く様子、そし仮面ライダージャンヌの変身ポーズをする井本彩花(ジャンヌ)と対決させる『アバレンジャー』本編の再現ネタや、『シャリバン』に絡んだ伊賀伝法律事務所の弁護士・赤石谷正夫(せきいしやせいお)が登場するなど、特撮ネタも最後まで手抜きがなくファンを湧かせ「さすがテレ朝ドラマ」との呼び声が高い。

■最終回 ネタバレあらすじ
桜町中央署刑事・架川英児(西島秀俊)が殺人未遂容疑で指名手配されてしまった。逃亡中の架川の行方を蓮見光輔(濱田岳)ら捜査一課の刑事たちもも追うよう命じられる。そして、父・有働弘樹(片岡愛之助)への思いから、蓮見の協力要請を断った水木直央(上白石萌歌)は、自分の判断は正しかったのか揺れ動き続けていた。

その直後、なじみの居酒屋“龍宮城”に身を潜めていた架川の前に、手嶋(浅野ゆう子)の手下たちが現れた。とまどいながらも手下たちに連れられ手嶋の邸宅を訪れるとそこに蓮見の姿があった。蓮見は手嶋に架川をかくまうように頼んだのだ。

そんな中、響子(青山倫子)は小山内(斎藤工)に「あなたを守るためなら…」と10年前の事件のことを語っていた。そして有働は、蓮見が梶間優人の息子だったことを小山内に告げ、これ以上犠牲者を出したくないと言う小山内に「君はみんなに生かされているんだ」と、自分たちの正義を貫くよう諭した。そして、明日にも蓮見を架川と共謀した罪で指名手配すると告げる。

小山内はその足で蓮見の住まいを訪ねてきた。そして、これまでのことを全て忘れるなら、架川の指名手配を解除し、羽村琢己(福士誠治)の拘束も解き、折原大吾を犯人に仕立てて、梶間優人を釈放すると交換条件を出してくる。蓮見は「嘘で固めた先に何がある!」と小山内に言い返すが、明日の12時に蓮見も指名手配されることを告げ、それまでに答えを出すようにと告げた。

蓮見が、手嶋の元に身を潜めている架川に会いに行くと、そこにはもう事件には関わらないと言っていた水木の姿もあった。二人に小山内からの提案を告げた蓮見は「ここで手を引きましょう」と苦渋の決断をする。そうすれば、架川は無罪放免、無実の父も釈放され、さらに水木の父である有働が捕まることもない…。

架川は、「くだらねぇな。藤原さんも、黒木さんも死んだ。俺はお前みたいに人間ができてない。生きている人間だけが救われて、それでオッケーだということは出来ない。お前の親父さんはいい奴だったかもしれないが、一つだけ間違ってる。お前の親父は控訴を諦めて冤罪を受け入れた。お前の言ってるのは同じこと。間違ったらごめんなさいだろ、だから人を許せるんじゃないのか?」とあくまでも犯人に罪を償わせるべきと主張する。

水木もその意見に同意し「蓮見、腐らずやれ!」と発破をかけた。

再度チカの息子の涼牙(小越勇輝) に事件当日のことを聞きに行った水木は、そこで重要な証拠を手に入れる。母が殺害されたその日に自宅に足を踏み入れていた涼牙は、そこで血の付いたオセロの駒を2つ持ち帰っていたのだ。そこには指紋がついており、水木がもっていたボールペンさっそく仁科(優香)に鑑定を依頼する。

鑑定の結果はアウトサイダートリオが予想もしていなかった、小山内の妻・響子のものだった。10年前のあの日、小山内と別れてもらおうと歌川家にやってきた響子は、チカから挑発されて「小山内を守るためなら何でもできる」と、チカを滅多刺しにしたのだ。

小山内が歌川家に来た時には全てが終わっており、「なんてことだ、どうすればいい…」と混乱、上司である有働に連絡を取ったのだった。有働は「この国のための選択だ」といって、今回の事件を隠ぺいすることに決めた。小山内の政治家としての未来のために、それが正義だと信じて…。

そして、実刑を受けた梶間が控訴を決めたと知ると会いに行き、自分たちがこれから成そうとしている正義のため、「君の15年を、私の正義に、この国の未来に託してくれ…」と土下座をして懇願したのだ。

小山内と教会で待ち合わせた蓮見は、今日ここに来たのは「あなたの罪を暴くためです」と対峙。「嘘で固めたその先に、日本の未来はあるのか?」と小山内に問う。そのころ、鑑定結果が出たことから、刑事課の梅林(長田成哉)と野本(ワタナベケイスケ)が響子に任意同行を求めていた。

そして、父・有働を「桜田門口」でまちうけていた水木は「私は認めない」と父の正義を否定する。すると有働は何かに気づいたように、そして諦めたように「水木巡査、君は君の正義を貫け」と両手を差出し、水木は泣きながらその手に手錠を嵌めた。「君の大切な人を守ってください」と有働はつぶやく。

同じころ、小山内も観念。「10年間ずっとこの時を待ってたんだ。何度も、諦めようと思った。何度も心を折られた。でもその度必ず思い出すのは、父ちゃんと母ちゃんとのなんでもない時間だった。それを…あんたたちは奪った。この痛みを、その重さを…一生かけて想像しろ。…それは、忘れないでください」と蓮見は泣き崩れる。

その後、架川はマル暴へ復帰。水木は始末書を提出して刑事課に戻ってきた。羽村(福士誠治)は拘束を解かれて、風見寄りの上司をぶん殴った。梶間はこれから保釈手続きが進められる。

これから自主するという蓮見。架川は「俺にとっちゃ、所轄なんて腰掛けだった。だが、俺にお前らがいてくれてよかったよ」と声をかける。去ろうとする蓮見に、架川が「蓮見!」と声をかけると、「僕は梶間直人です」と応えた。

テレビ朝日 木曜ドラマ「警視庁アウトサイダー」は2023年1月5日午後9時よりスタート。原作:加藤実秋『警視庁アウトサイダー』シリーズ(角川文庫)/主題歌:山下達郎『LOVE'S ON FIRE』/出演:西島秀俊 濱田岳 上白石萌歌 柳葉敏郎 石田ひかり 優香 野波麻帆 長濱ねる 斎藤工 片岡愛之助 ほか。番組公式Twitterアカウントは「@outsider_ex2023」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

「警視庁アウトサイダー」番組公式サイト

【2023冬ドラマ(1月期新ドラマ:地上波)】【関連記事・各話のあらすじ】