「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」第13−14話:急加速するドンウンとヨジョンのロマンスと孤立していくヨンジン(パート2)
人生を賭けた壮絶な復讐を描いた「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」、3月10日(金)に配信開始したパート2(9〜16話)前回は遂にドンウンが加害者メンバーを「社会的な死」に追い込み始めた。気になる13−14話のあらすじと見どころをチェックしていこう。
「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」は、学生時代にいじめに遭い、人生をめちゃくちゃにされた女性ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が、ヨンジン(イム・ジヨン)ら加害者たちへの壮絶な復讐とその渦に巻き込まれていく人々の姿を描く復讐劇。【「ザ・グローリー」シリーズを2倍楽しむ】では、パート1とパート2の各話のネタバレあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
■キャスト
ムン・ドンウン:ソン・ヘギョ
チュ・ヨジョン:イ・ドヒョン
パク・ヨンジン:イム・ジヨン
カン・ヒョンナム:ヨム・ヘラン
チョン・ジェジュン:パク・ソンフン
ハ・ドヨン:チョン・ソンイル
ほか
■第13話あらすじ
教会で麻薬に手を出し、淫らな行為を多くの人々に見られたサラ(キム・ヒオラ)は警察に逮捕されるが、初犯の為、すぐに釈放される可能性が残っていた。一方、学生時代のいじめが報道されたヨンジン(イム・ジヨン)は後ろ指をさされ一時的に身を隠すが、沈黙を貫く事で炎上騒ぎを乗り越えようとした。
ヨンジンが消した防犯カメラ映像の復旧に失敗したジェジュン(パク・ソンフン)だが、ヘジョン(チャ・ジュヨン)が持っていた録音ファイルで、その日ヨンジンとミョンオ(キム・ゴヌ)の間に何があったのかを察すると、イェスルが自分の娘であると明かしてヘジョンに「一緒に育てられるか?」と無骨にプロポーズ。金持ちとの結婚を控えていたヘジョンもプロポーズに応じる。
ジェジュンの店で働くかつての同級生ギョンラン(アン・ソヨ)を訪ねたドンウン(ソン・ヘギョ)は、何かに気づいている彼女に必ずヨンジンを殺人犯として立証する為に、余計な手出しをしないように告げる。
ドヨン(チョン・ソンイル)は偶然公園で鉢合わせたヨジョン(イ・ドヒョン)がドンウンに囲碁を教えた張本人である事を知る。一方、沈黙を貫いていたヨンジンは「シエスタ」を訪れると証拠を残していないか入念に調べるが、そんな彼女を見つけたギョンランはジェジュンが防犯映像を調べている事を明かす。
ヨンジンの母(ユン・ダギョン)は毎日届く脅迫メールに辟易していたが、そんな彼女が懇意にしている占い師の家を訪ねたヒョンナム(ヨム・ヘラン)は昔、ヨンジン絡みの事件で死亡したソヒの情報を伝えて彼女の為に盛大に儀式を行ってほしいと頼む。
ヘジョンがジェジュンと交際・同棲していると知ってヘジョンと対立したヨンジン。ヘジョンは拘置されているサラを訪ねると、ヨンジンがサラの父の脱税をリークして自身のスキャンダルを覆い隠したと告げ、サラにもヨンジンに対する反感を植え付けた。
引き出しから死刑囚からの膨大な手紙とナイフを見つけたドンウンは、ヨジョンが抱える心の闇の正体を知る。その頃、ヨジョンは知人のつてを通じて、父を殺した死刑囚ヨンチョン(イ・ムセン)が収監されている刑務所の医務官の採用面接を受けられるよう根回しをしていた。「もっと違う形で出会っていたら関係も違っていたか?」と問うドンウンに何も変わらないと微笑むヨジョン。「(手作りの料理を美味しいと言わせるために)人質に取っているだけだ」と不器用に冗談を言いながらヨジョンを抱きしめて微笑むドンウン。
根回しをしたのにミョンオの捜索が打ち切られない事に憤るヨンジンは、もうこれ以上従うつもりはないと告げて大金を要求したヨンジュン刑事(イ・ヘヨン)が切り札としてミョンオの遺体を埋めずに保管していたと知り青ざめる。同じ頃、ある廃墟でミョンオの遺体が発見される。
金に目がくらんだ母(パク・ジア)の企みで退職を余儀なくされたドンウンは自宅に居座る母を追い出そうとするが、彼女が火にトラウマを抱えていると知った母はカセットコンロをひっくり返し、部屋が炎に包まれる中、ドンウンは母が昔からずっと同情の余地もない悪人でいてくれた事に感謝し不敵に微笑む。そしてこの一部始終を部屋に置かれた隠しカメラがとらえていた。
■第14話あらすじ
安置室から忽然と姿を消したミョンオの遺体に唖然とするヨンジュン刑事。自身の罪が暴かれるのを恐れたヨンジンも気が気ではなかった。
幸いドンウンの自宅での火災はボヤ騒ぎで収まり、ドンウンは母親であるという特権を武器にどこまでも追ってくるであろう母を、同じく娘であるという特権を武器に精神病院に収容する事に成功。焼けた壁紙の張替えに業者を訪れたヨジョンのもとに現れた大家。彼女はボヤ騒ぎに怒るどころか、過去にドンウンに命を救われたと打ち明けた。
初犯の為に釈放されたサラはヨンジンへの怒りから、学生時代に使っていた携帯電話を探し出した。彼女の携帯に保存されていた動画にはソヒとヨンジンの着ている服が被ってしまい、壮絶ないじめが始まった瞬間が収められていた。ヨンジンの家を訪れたサラは彼女を脅し始めるが、ヨンジンはそんな最中にバッグにつけていたチャームを霊安室に落として来た事に気づき青ざめる。
ミョンオの遺体はソヒの遺体が発見された廃ビルで見つかったと聞かされたヨンジンはジェジュンに救いを求める。ドヨンと会ったジェジュンは、ヨンジンがミョンオを殺した事を明かし、イェスルを殺人者の娘にしない為に、自分がアリバイを証言する代わりに離婚してイェスルの親権を譲るよう命じる。
ヨンジンの母を脅し続けていたヒョンナムの夫は、金を渡すという連絡を受け取ると雨の中上機嫌で出かけていった。その頃、ヨンジュン刑事を助手席に乗せて車を走らせていたヨンジンの母の目の前に人が転落し、車と激突。男はヨンジンの母が占い師と結託して誘い出したヒョンナムの夫だった。現役の刑事を目撃者として助手席に座らせる事で、脅迫者を事故に見せかけて殺したのだ。こうしてヒョンナムはずっと願っていた暴力夫から解き放たれつつも霊安室の廊下で泣き崩れる。
チャームを探して霊安室に忍び込んだヨンジンの前に現れ、葬儀場の土地所有者となった事を明かすヨジョン。
ヒョンナムの夫の死はヨンジンの母の思惑通り事故として片付けられ、釈放された彼女は占い師の家に身を隠す。知らせを受けてやってきたヨンジン。しかしその頃、占い師の家ではヒョンナムが依頼したソヒの弔いの儀式が行われていた。占い師にソヒが憑依し、ヨンジンに語りかける…。
■見どころ
いよいよ加害者メンバーに制裁を加え始めたドンウン。次は誰がどんな罠にはまって制裁を受けるのか展開に期待が高まるが、第13−14話では加害者メンバーが制裁を受けるシーンは登場せず、前回ラストで逮捕されたサラも釈放されたので、結局加害者メンバーは全員野放しのままという事になる。しかし、ドンウンの仕組んだ罠はじわじわと彼らの決して厚いとは言えない友情や信頼関係に侵食していき、敵対や新たな結託など予想できない展開を巻き起こした。
加害者への復讐は今後じっくり描かれていく事になるはずだが、今回、周辺の悪質な人物が制裁を受け、物語から姿を消した。目に余る程の態度でドンウンにまとわりついていた母親は娘ドンウンの手で精神病院に送り込まれ、家族に暴力を振るっていたヒョンナムの夫は交通事故に見せかけられ殺された。これもドンウンが仕組んだ復讐の計画の一端である事が窺えるが、霊安室で夫の遺体と対面したヒョンナムが廊下で泣き崩れるシーンは、家庭内暴力から解放された安堵、夫を殺したいという願いが叶った喜び、そして心のどこかに残っていた愛からくる悲しみのいずれともとれる絶妙なヨム・ヘランの演技力が光った。
また、ドンウンとヨジョンの関係は復讐計画の依頼人と処刑人の一時的なロマンスから、かけがえのない愛に変わっていく様子が窺え、ドンウンが不器用な言い訳を言いながらヨジョンを抱きしめるシーンや、ランニングを終えたヨジョンが水を持って待っていたドンウンを抱きしめる胸キュン展開も、殺伐としたストーリーの中で視聴者をほっこりさせる印象的なシーンだった。
強力な後ろ盾を持つ絶対的ボスのヨンジンのもとを夫ドヨン、ヨンジュン刑事、加害者メンバーが離反していき、徐々に装甲が剥がれて孤立していくヨンジン。残す2話で彼女にはどんな結末が待っているのか、ますます目が離せない。
「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」Netflixで独占配信中。後編となるパート2が3月10日(金)に配信開始した。
■スタッフ
監督:アン・ギルホ
脚本:キム・ウンスク
◇Netflix
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