世界の映画祭41冠!『世界が引き裂かれる時』ポスタービジュアルと予告編が解禁!

マリナ・エル・ゴルバチ監督の作品『世界が引き裂かれる時』が、2023年6月17日(土)からシアター・イメージフォーラムにて公開されることが決定し、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
この作品は、昨年の東京国際映画祭で『クロンダイク』というタイトルで上映され、観客に大きな驚きと衝撃を与えた作品だ。2014年7月に実際にウクライナのドネツク州で起こったマレーシア航空17便の撃墜事件を背景に、ウクライナで懸命に生きる女性たちの姿を鮮烈に描いている。
監督はウクライナ人女性監督のマリナ・エル・ゴルバチ。ロシアのウクライナ侵攻が始まる直前の2022年1月に第38回サンダンス映画祭のワールドシネマ部門で監督賞を受賞し、続く第72回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門エキュメニカル賞を受賞し、さらに第95回アカデミー賞の最優秀国際長編映画賞のウクライナ代表にも選ばれるなど、世界各国で41の栄誉に輝いている。
特にラスト15分は、深まる民族間の衝突や迫りくる戦争の緊迫感に圧倒され、後に現実となるロシアのウクライナ侵攻を予見させる衝撃の作品だ。
物語は、ウクライナとロシアの国境付近にある小さな家で、出産を間近に控えた夫婦が暮らしているところから始まる。明け方、夫婦の住む家が襲撃され、壁に大きな穴が開いてしまう。壁の修繕をしようとする二人をよそに、親ロシア派と反ロシア派の対立は次第にエスカレートし、事態はさらに混乱を極めていく。
この作品は、2014年7月に実際に起こったマレーシア航空17便の撃墜事件を背景とした戦争ドラマだが、焦点は軍事的な衝突そのものではなく、ウクライナで懸命に生きる女性の姿にある。監督は本作が長編5作目となるウクライナ人女性監督マリナ・エル・ゴルバチ。長回しのワンカットや遠近法を効果的に用い、ワイドスクリーンの中で広い空間を舞台にしながら、死が待ち受ける逃げ場のない閉塞感を醸しだしている。
★6月17日(土)〜シアター・イメージフォーラムにてロードショー、全国順次公開
【監督・脚本】マリナ・エル・ゴルバチ
【出演】オクサナ・チャルカシナ、セルゲイ・シャドリン、オレグ・シチェルビナ
【撮影】スヴャトスラフ・ブラコフスキー
【音楽】ズヴィアド・ムゲブリー
2022/ウクライナ・トルコ/原題:KLONDIKE/ウクライナ語・ロシア語・チェチェン語・オランダ語/100分/カラー/DCP/ワイドスクリーン/5.1ch
配給:アンプラグド 後援:在日ウクライナ大使館 映画祭タイトル:「クロンダイク」
◇HP