クォン・サンウ×オ・ジョンセ映画『スイッチ(原題)』韓国で共感の嵐!あらすじ・見どころ・評判など徹底紹介

2023年04月10日17時30分映画
クォン・サンウとオ・ジョンセがダブル主演映画『Switch』

画像出典:Daum映画

クォン・サンウ、オ・ジョンセ、イ・ミンジョンらが出演する映画『スイッチ(Switch)』、韓国では1月に公開され、現在韓国のNetflixにて配信されたことで再度注目が集まっている。予告動画と一緒に本作品のあらすじや見どころ、視聴レビューなどご紹介。

本作品は、トップスターとマネージャーの人生が入れ替わる!?トップスターのパク・ガン(クォン・サンウ)がクリスマスイブを境に人生が180度逆転して繰り広げられる心温まる映画だ。



主人公のパク・ガン(クォン・サンウ)は、人気のトップスターだが実際はスキャンダルメーカー、台本もろくに覚えない傍若無人な俳優。スターとなった今シングルライフを楽しみながら恵まれた生活を送る。また、ガンと共に演劇に打ち込んできた友人のチョ・ユン(オ・ジョンセ)は現在ガンのマネージャーを務める。クリスマスイブ、パク・ガンは授賞式で主演男優賞を受賞し、帰りのタクシーの中で運転手が「今幸せか?」「過去にしてきた選択を変える機会がほしいか?」とガンに問いかける。そしてガンが翌朝眼を覚ますと、かつて別れたはずのスヒョン(イ・ミンジョン)と子供達が目の前に。更に自分はトップスターではなく、無名俳優になっていた…!

では映画の概要を掴んだところで予告動画を見てみよう。


クォン・サンウ、オ・ジョンセ、イ・ミンジョン…出演者を聞いただけで、彼らの演技力は間違いないと思わせてくれる3人だ。クォン・サンウといえば2003年「天国の階段」でトップスターに上り詰め、硬派な演技の一方で繊細なロマンス演技で“涙の貴公子”としても日本でも絶大な人気のトップ俳優だが、最近では『探偵なふたり』『ヒットマン エージェント:ジュン』などコメディ作品に多く出ており信頼度抜群、今回も自然な演技で見ていてとても心地が良い。彼が傍若無人な俳優から一気に無名俳優へ、また好き放題だった一人の生活から子供の父となり、その過程で起こる彼自身の感情の変化がとても共感でき、感動的だ。

オ・ジョンセも演技派俳優として「サイコだけど大丈夫」「ストーブリーグ」「アンクル(原題)」など様々な作品に出演している。今回はガンのマネージャーからトップスターになり、地味なパーカー姿からド派手な衣装を身にまとった姿へと変身するがどちらも違和感なく自然に溶け込んでいるのはさすが。「役柄が似合っていた」という声も多かった。

またガンの元恋人スヒョン役には「帰ってきて ダーリン!」「ずる賢いバツイチの恋」などロマコメ演技に定評のあるイ・ミンジョンが演じているが、美しい姿だけでなく庶民的な妻・母の姿がまたとても自然で見ていて微笑ましい。イ・ミンジョンは私生活ではイ・ビョンホンと結婚し、子供もいるが、普段はこんな雰囲気なのだろうか?と考えながら見るのもまた楽しい。ガンとの夫婦のシーン、子供達と4人家族での姿は正に幸せを形にしたようなシーンばかりだった。

ガンとスヒョンの子供役を演じる、キム・ジュンとパク・ソイがまた可愛いのもポイント。「賢い医師生活」でチョ・ジョンソク演じるイ・イクジュンの息子ウジュ役を演じたキム・ジュン。当時、ドラマ初出演だったというが、ウジュの可愛さにメロメロだった視聴者も多いはず。今回成長して少しお兄ちゃんとなった姿が見れる。また娘役のパク・ソイは、「マウス~ある殺人者の系譜~」や、ファン・ジョンミン×イ・ジョンジェの映画『ただ悪より救いたまえ』でファンジョンミンの娘ユミン役を演じてその演技力が話題となった。
この二人の子役が何とも可愛くて、この二人を見るために映画を見ても良いと言っても過言ではない。実際に韓国でも「この映画のシーンスティーラーは正にこの二人」といった声が多く、是非とも二人の演技力や、天真爛漫な笑顔など注目してもらいたい。

そんな可愛い子役たちとのメイキングも公開中だ。


本作はパラレルワールドを題材にしたファンタジーコメディ。ニコラス・ケイジ主演の『天使のくれた時間』と類似しているという口コミも多いようだ。しかしだからと言って否定的な感想を述べる人はあまりおらず、寧ろ高評価ばかりで視聴前は正直驚いたが、視聴後は納得。よい意味でとても気楽に見ることができる映画だと言える。笑えるシーンも勿論あるが、コメディ一辺倒ではなく感動シーンも多い。かといってお涙頂戴のいかにもな展開という訳でもない。

実際の韓国人視聴者達の感想でも「行き過ぎた演出がないのが良い」「無理やり笑わせるシーン、感動を誘うシーンがなく、あっさりとしたのが良かった」といった内容が多く、実際視聴した感想としても「久々に気楽に見れる感動的な映画だった」と思える、とてもバランスの良い作品だと感じた。夫婦間の喧嘩、家族の日常のドタバタを描いたシーンはどれもリアリティ溢れ、共感の嵐。そんな日常を過ごす中で、大切なものや瞬間に気づく主人公の気持ちが描かれ、「こういうのが幸せだよな、つまらないように思えてもこれが貴重な日々なんだな」とふと自分自身の幸せについても考えさせられる。またそう思わせるクォン・サンウら出演陣の繊細な演技に改めて感心した。

唯一のマイナスポイントとして挙がっていたのは、公開日がクリスマスを過ぎた翌年1月であったこと位だろうか?クリスマスイブに人生が変わるというだけあり、クリスマスに関連するシーンが多く登場する(元々のタイトルは「クリスマスプレゼント」だったという)。作品内容に関しては高評価が並んでいるが「クリスマスシーズンに公開されていたらもっと良かったのに」といった声もあり、クリスマスに合わせた公開であったらもう少しヒットしていたかもしれない。

人生が変わったということ以外は大きな衝撃的な事件は起こらず、少しずつ新しい立場に適応していきながら人生において大切なものを感じていく主人公。笑いあり涙あり、だけど激しすぎない。悪役もおらず、複雑な設定もなくとても見やすい内容の本作品。心温まり、見ごたえのある良い映画なので、日本での公開または配信があったときには是非とも視聴をオススメしたい。

映画『スイッチ』は、4月10日現在、韓国Netflixにて配信している。ちなみにファンサービスがいいことでも有名なクォン・サンウは、今年のホワイトデー(2023年3月14日)に東京にて3年ぶりの日本ファンミーティングを開始し、そこで映画『スイッチ』が12月1日に公開予定と話していた。正式な発表があればまたお知らせする。
【取材レポート&写真】クォン・サンウ、ホワイトデーに3年ぶりのファンミ 想像超えのファンサに日本のファン感激

YouTube「@lotteent」チャンネルには他にも本作のメイキングやキャラクター映像など多数公開されている。

YouTube「@lotteent」チャンネル

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