「良くも、悪くも、だって母親」第3-4話:事故で7歳児に戻ったやんちゃなイ・ドヒョンと二度目の子育てに奮闘するラ・ミラン
ラ・ミランとイ・ドヒョンW主演の新韓国ドラマ「良くも、悪くも、だって母親」が、5月3日、4日JTBCにて放送、Netflixでも独占配信した第3話、第4話では事故に遭い、7歳児の知能に戻ってしまったガンホと、ニ回目の子育てに奮闘するヨンスンの奮闘が描かれた。気になるあらすじと見どころを見ていこう。
●【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ/映画、他】
「良くも、悪くも、だって母親」は、子供のために悪い母になるしかなかった母親のヨンスンと、予期せぬ事故で子供になってしまった息子のガンホが、失った幸せを追い求めていく感動的なヒーリングコメディだ。【「良くも、悪くも、だって母親」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや見どころなどドラマを深掘り紹介している。
■第3話あらすじ
トラックに追突され崖から転落する事故を聞きつけ病院に駆けつけたヨンスン(ラ・ミラン)。ガンホ(イ・ドヒョン)は一命を取り留めたものの、脳へのダメージが大きく意識が戻らずにいた。
ソン会長(チェ・ムソン)のもとにも知らせが入るが、追突事故を起こしたトラックは他人名義で加害者も見つかっていないと知ると、事故が偶然ではなかったのではないかと調べ始める。事故は大統領選出馬を前に、かつての悪行とつながりのあるガンホを消そうとしたオ議員(チョン・ウンイン)の仕組んだ事だった。父に加担して婚約者を殺そうとしたハヨン(ホン・ビラ)はガンホが生きていると聞いて、犯行が明らかになるのを恐れて精神が狂い始めた。
その頃、ソウルでネイルショップを開いたばかりのミジュ(アン・ウンジン)は、近所で暴行殺人事件が遭ったと聞いた直後に怪しい男に尾行され、渾身の力で撃退しようとするが男は刑務所を出所したばかりのサムシク(ユ・インス)だった。息子の出所を心待ちにしていたパク夫人(ソ・インスク)は出所当日に門の前で待ち続けたが、サムシクは1週間前に出所していたばかりか、出所保証金というありもしない大金を母からくすねていた。事実をしったパク夫人は大激怒。
ヨンスンが看病を続ける中、遂に目を覚ましたガンホ。リハビリ次第で体はもとのように動かせる可能性が残っていたものの、脳へのダメージの影響で7歳児の知能になってしまっていた。自宅で介護をする事に決めたヨンスン。村の人々には足を骨折しただけだと偽りながらもすぐにバレてしまい、噂はたちまち広がる。
再びガンホを元通りになるまで育て上げると亡き夫に誓ったヨンスンだが、当面の悩みはガンホが食事を一切口にしない事だった。噂を聞きつけた里長(キム・ウォネ)らの優しい差し入れに涙しながらも、ガンホが幼少期に描いてくれた絵や、遊んでいたおもちゃを見つめたヨンスンは思い出の品々をベッドの天井に吊るす事にした。
ある日、医師からの助言でガンホに自殺願望があるのではと疑念を抱いたヨンスンは無理やりガンホに食事をさせようとするが、ガンホは「満腹になったら眠くなって勉強ができない」と同じ言葉を繰り返し始める。かつての自分のしつけが原因で食事をしようとしないと知ったヨンスンは「勉強しなくてもいい」と涙で伝え、ガンホはようやく食事をするようになった。
ソン会長は事故を起こしたトラックの運転手を突き止めるが、家を訪れると男は自殺していた。
食事をするようになったガンホの次の目標は手を動かして自力で食事をする事だった。思うようにリハビリの進まないガンホを心配していたヨンスンはある日、空腹で柵を飛び越えた子豚を見て、あえて食事を手伝わずに見放す作戦に出始める。
手を使えないせいで、食事にありつけないまま片付けられてしまう事に不満を漏らすガンホ。ヨンスンもまた厳しいやり方に陰では心を痛めていた。ある日、リハビリ施設の空きが出たとの連絡を受けてガンホの部屋に入ると、ガンホが一人で食事をとれるようになっていて大喜びするするヨンスン。
一方、ミジュは共同経営者に裏切られ、店を失ったばかりか多額の負債を背負う事になってしまう。
画像出典:番組公式サイト■第4話あらすじ
車椅子で外に出られるようになったガンホはミジュの双子イェジンとソジンの恰好の遊び相手となって次第に明るさを取り戻すが、同時にやんちゃになって怪我をして帰ってくる息子にヨンスンは手を焼いていく。
ある夜ガンホが35才から一時的に7才に戻っていると説明したヨンスン。決してバカになったのではなく、「神様がくれた機会」だと説明する。
一緒にネイルサロンを開業した友人ソニョンの裏切りで店を失って多額の負債を負ったミジュは、彼女の消息を知る為に彼女が育った漁村を訪れるが、両親もソニョンから金を騙し取られ、誰も彼女の消息を掴めずにいた。刺し身店でやけ酒をしていたミジュはふと、ソウルでガンホと再会した時の事を思い出す。彼女は入社したネイルサロンの歓迎会で訪れた刺し身店で、司法試験を前にアルバイトしていたガンホと再会し、それまでの時間を埋めるように同棲を始めた。ガンホはその後見事に司法試験に合格し、いつまでも一緒にいたいと言ってミジュを抱きしめた。
ガンホのリハビリ通院も始まった頃、連絡を受けたヨンスンは、ガンホが暮らした部屋や仕事場の荷物を引き取りにソウルに向かうが、そこでガンホが悪事に関わっていたという黒い噂を耳にしてしまう。初めは頑なに否定した彼女だが、帰り道にふとしたきっかけでガンホの荷物の中に大量の金塊があるのを見てしまい、帰宅するや否や、何も覚えていないガンホを責め、自分の育て方が間違っていたと泣き崩れる。しかし「神がくれた機会」ではなく「天罰」だったのかと状況が読み込めないまま泣き出すガンホを見て正気を取り戻すと、彼を養豚場に連れていき、自分たちを豚に例えて「こうして転んだから空を見る事ができた」と前向きに生きられるようガンホを励ます。
ある日、ヨンスンの不在中に紛失したイェジンのボールを探しに出かけたガンホ。再び7歳児に戻った彼にとっては好奇心をくすぐられる大冒険だった。ヨンスンの心配をよそに夜の森でボールを見つけたガンホは、大喜びでイェジンの家に向かうが、門から出てきたのはミジュだった…。
■見どころ
最初の週では、ガンホの生い立ちや幼少期にどんなしつけを受けて育ってきたか、それが原因で親子が対立し、検事になったガンホが悪い組織と結託した挙げ句に事故に遭うなど生々しくダークな展開が描かれた。第3-4話では、かつての冷徹なガンホが7才のやんちゃな男の子として村に戻ってきた事で、個性の強すぎる村の人々とのやりとりや、親子の葛藤など、微笑ましくコミカルな展開が多く描かれた。
車椅子の車輪のチューブを首でフラフープみたいに回すキム・ウォネや、息子に出所日を偽られて豆腐を片手に吠えまくるソ・イスクなど他の作品では見られないかなり貴重な名場面が揃い、更にカタコトで教科書に載っているようなカタい韓国語を話すカナダ人アルバイトのアンドレアも登場して、この先も村人達が引き起こすコミカルな事件に期待が持てる。
ヨンスンとガンホの親子関係については、母親である以前に一人の人間であるヨンスンが間違いを犯しながらも一生懸命息子と向き合っていく姿がメインに描かれて入るものの、7歳児の純粋な心に戻ってやんちゃを繰り返すガンホのいたずらな笑顔が心をくすぐる。
一方、ガンホの事故がオ議員や、その娘で婚約者のハヨンに仕組まれたという衝撃の事実も明らかになったほか、ソン会長が初めからガンホの身辺を知っていた事が仄めかされ、ヨンスンはガンホが世間の悪事に関与していたという漠然とした事実に気づいた。これらの悪い組織や人物が、上述したような明るい村に暮らすヨンスンやガンホとどのように再び交わっていくのかが今後の物語の主軸になりそうだ。
未婚のまま双子を出産したミジュに関しては、今回、ソウルでガンホと再会して同棲を始める場面が描かれ、双子の父親がガンホなのではないか?という疑惑が浮上した。ラブラブな同棲生活から一転、どうして二人は再び離れてしまったのか、そしてどうして心優しかったガンホは冷たい人間になってしまったのか興味を掻き立てられる。
「よくも、悪くも、だって母親」は韓国JTBCにて2023年4月26日~6月8日まで全14話で放送予定。Netflxiでも毎週木・金曜に独占配信される。
■スタッフ
監督:シム・ナヨン
脚本:ペ・セヨン
原題:나쁜엄마(ナップンオンマ=悪い母親)
■キャスト
チン・ヨンスン役:ラ・ミラン
チェ・ガンホ役:イ・ドヒョン
イ・ミジュ役:アン・ウンジン
パン・サムシク役:ユ・インス
※チョウ里の人々
イ・ジャン役:キム・ウォネ
チョンさん役:カン・マルグム
パクさん役:ソ・イスク
青年会長役:チャン・ウォニョン
トロット・ペク役:ペク・ヒョンジン
ヤンさん役:イ・サンフン
パク・ボギョン、キム・ジウン
ミジュの双子の弟妹(子役):キ・ソユ、パク・ダオン
ウビョクG会長ソン・ウビョク役:チェ・ムソン
国会議員オ・テス役:チョン・ウンイン
オ・テスの娘オ・ハヨン役:ホン・ビラ
ほか
◇YouTube日本版予告動画
◇Netflix
【作品詳細】【「良くも、悪くも、だって母親」を2倍楽しむ】