「良くも、悪くも、だって母親」第7-8話:度重なる不幸に自殺を図る母ラ・ミランを前に、イ・ドヒョンが歩けるように…!

2023年05月22日02時14分ドラマ
Netflix シリーズ「良くも、悪くも、だって母親」独占配信中!
画像出典:番組公式サイト

ラ・ミランとイ・ドヒョンW主演の新韓国ドラマ「良くも、悪くも、だって母親」が、5月10日、11日JTBCにて放送、Netflixでも独占配信。第7-8話では末期がんを宣告され、疫病で養豚場も閉鎖に追い込まれ絶望したヨンスンと、そんな母の異変を不安に思いながらも無邪気に励まし、遂には歩けるまでに回復する息子ガンホの様子が描かれた。気になるあらすじと見どころを見ていこう。

【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ映画、他】

「良くも、悪くも、だって母親」は、子供のために悪い母になるしかなかった母親のヨンスンと、予期せぬ事故で子供になってしまった息子のガンホが、失った幸せを追い求めていく感動的なヒーリングコメディだ。【「良くも、悪くも、だって母親」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや見どころなどドラマを深掘り紹介している。



■第7話あらすじ
ソン会長(チェ・ムソン)の命令で、オ議員(チョン・ウンイン)と愛人の隠し子のDNA鑑定書を求めてガンホ(イ・ドヒョン)の家に忍び込んだソ室長(ソ・ジソク)とチャ代理(チャ・スンオン)はふとしたはずみから畑を買う羽目になり、ご近所さんに仲間入りするが、なかなかお目当ての証拠を見つけられずにいた。そんな中、騒動を起こした賠償額として1億を要求されたサムシク(ユ・インス)はそんな二人に農業を教えると言って、カモにしようと目論む。ソウルでネイルショップを再開した事になっているミジュ(アン・ウンジン)と、遠洋漁業に出発した事になっているサムシクは偶然、お互い故郷に戻ってきている事を知り、お互いの強がりがバレてしまう。

末期の胃がんを宣告されたヨンスン(ラ・ミラン)。手術をしても助かる見込みは低く、絶望に打ちひしがれるが、ガンホの為に相続の準備を始め、ある時は不良に絡まれたガンホを見て、啖呵の切り方を教えた。

養豚場廃止デモは不発に終わるものの、ひとりでデモを続ける盗作作家フナ(ペク・ヒョンジン)。掲げられた心無いプラカードを見たヨンスンは、絶対に負けずにガンホに養豚場を相続すると激怒するが、そんな矢先に口蹄疫のせいで大事に育ててきた豚たちが殺処分されてしまう事に。ただ防疫区域内に入ってしまったが為に、殺処分される豚たちに何も出来ず絶望するヨンスンとガンホ。家でペットとして育てていた子豚サジャだけが生き残った。

村人たちが養豚場を襲った悲劇を不憫に思う一方で、ヨンスンが除草剤を買っていったと聞いたミジュは悪い予感がしてガンホの家に急ぐ。その頃、亡き夫の墓参りに訪れたヨンスンんは、墓前で農薬を飲んで命を絶とうと考えるが、ガンホの言葉で思い直す。

ミジュの息子ソジン(パク・ダウン)は双子の妹イェジン(キ・ソユ)と祖母(カン・マルグム)と銭湯で女湯に入って同級生と鉢合わせした事から、銭湯に行くのを泣いて嫌がり、見かねたミジュはガンホとサムシクに銭湯に連れて行って欲しいと頼み込む。ミジュに惚れてパパになりたいサムシクが張り切る一方、ソジンはガンホがパパだったらいいと言い出す。直後にヨンスンに連れられて病院に向かったガンホは、そこで初めて母と離れて入院生活を始める事を知り、母の異変に気づいて必死に拒否するが、ヨンスンは心を鬼にして立ち去ってしまう。それでも母と離れたくないガンホは携帯の道案内を頼りに車椅子で遠く離れた自宅を目指し始める。

雨の降る中、ようやく自宅に辿り着いたガンホが見たのは、遺書を用意して首を吊った直後のヨンスンだった。もがき苦しむ母を見たガンホは咄嗟に車椅子から立ち上がり、母の身体を抱きかかえ、立ち上がったガンホを見てヨンスンも生きる希望を取り戻してガンホを抱き返した。

BadMother画像出典:番組公式サイト■第8話あらすじ
立ち上がったガンホに大喜びするヨンスンとは反対に、目の前で自殺を図られ、捨てられたと感じたガンホは雨の中無言で飛び出し、彼を見かけて追いかけてきたミジュの前で大泣きし始める。自分も昔ある人物に捨てられたと明かし、きっと理由があるはずだと慰めるミジュ。ガンホがある人物が自分だとは気づかず、迎えに来たヨンスンに捨てた理由を問いただす。

病気のせいでガンホの荷物になりたくなかったと心の内を明かすヨンスンだが、身体の不自由なガンホにとっては、自分も荷物だと思われていたと悲しみ始める。そんな姿を見たヨンスンはこれまでの行動を反省して、生きる希望を取り戻すが、ガンホが自力で立ち上がれない事を知ると、再び心を鬼にしてガンホを川に連れていき、荒々しい方法で再び立ち上がらせようと試みた。水中リハビリについても勉強したヨンスンのサポートもあり、徐々に足が動くようになっていくガンホ。ヨンスンは幼いガンホが初めて一人歩きを始めた日を思い出して涙を浮かべた。

その頃、ミジュの家では「パパが帰ってきた」と大騒ぎに。しかし、男は子どもたちを納得させる為に、ミジュがパパのふりをしてもらっていた人物で、共通の友人ソニョンが持ち逃げした金を返せと迫られてしまう。初めは双子の父親だと信じて殴りかかった祖母も、彼がただの父親役だと気づき、ミジュがアメリカに行っていなかった事にも気づいていた。

一方、養豚場の騒動を不憫に思った村人たちは、ガンホの為に電動の車椅子を買ってプレゼントしようと計画するが、家の中から現れたガンホはしっかりと自分の足で歩けるまでに回復していた。車椅子は不要になったが、大喜びする村人たち。そしてそれまで悪友としか見ていなかったイェジンにとって、ガンホが初恋の人になった瞬間でもあった。

ガンホが歩けるようになって村人たちがお祭り騒ぎの中、ガンホが暮らしていたソウルの住居の警備員から連絡を受けたヨンスンは、事故の前にガンホが残した遺書とも思える手紙を受け取った。更に婚約者ハヨン(ホン・ビラ)の父親が、亡き夫とも関係があったオ議員だと知って驚く。

ガンホを連れて写真館を訪れたヨンスン。二人だけの家族写真を撮影後、遺影に使う写真を撮り、持ち帰ると早々に遺影を飾ると、嫌がるガンホに葬式で弔問客の相手をする練習をさせ、さりげなく自らががんである事を打ち明けた。写真を眺めながらガンホが口走った言葉を聞いたヨンスンは事故前にガンホが書いた手紙の本当の意味に気づき、家族写真を手に取ると、額縁からはガンホが隠していたSDカードが出てきた。

■見どころ
前回はヨンスンが末期の胃がんを宣告されるところで終わり、第7-8話では残されるガンホを心配した彼女が、ガンホが独りでも生きていけるように様々な手続きを済ましていき、自殺を図る衝撃的な展開と、ガンホに救われて生きる希望を取り戻す様子が、視聴者の琴線に触れる繊細なタッチで描かれた。不良に絡まれたガンホに「このクソ野郎!」と汚い言葉を連呼して教え込む場面では、普段バラエティ番組などではピー処理されるようなNGワードを連呼し笑いを誘った一方、自分の遺影を目の前にガンホに葬式の練習をさせる場面は、胸が締め付けられた。

突然入院を知らされたガンホが母親にすがりつくシーンも、迫真の演技に涙を誘われるが、目の前で母親が首を吊ってもがいているのを見てうろたえ、立ち上がる場面もかなりショッキングで印象に焼き付くシーンだ。大切に育ててきた豚が目の前で殺処分されるのをただ見ているしかない親子のシーンもまた、旨を締め付けられ、特に「生と死」がトピックになった。

本作の韓国のタイトルは「悪い母親」だがこれまでのあらすじを観てみると、これは「悪人」を意味しているのではなく、息子のために「心を鬼にした」母親だという事がよく分かる。今回も嫌がる息子を前にヨンスンが心を鬼にする姿が度々描かれたが、その全てが息子の為を思っての事だという点は子を持つ親にとっては非常に共感が持てるポイントなのではないだろうか。カン・マルグムが演じるチョン夫人も、ソ・イスクが演じるパク夫人も、描かれる尺は短いもののそれぞれの親心を描いていて、中でもミジュの嘘にチョン夫人が気づいていたというエピソードが印象的だ。

今回サスペンスのパートはあまり描かれなかったが、新たに村の仲間に入ったソ室長とチャ代理が、このサスペンスパートと、コミカルなパートの橋渡し役としていい味を出している。終盤で事故前のガンホが残したSDカードが出てきた事から、次週はサスペンスパートにも進展があるものと思われ、事故前のガンホが何を目的にソン会長やオ議員に近づいたのか、愛するミジュの前でどうして突然豹変し姿を消したのかに関するヒントが得られそうだ。

ミジュの表情や、双子の父親に関する話題が多く登場し、回を増す毎にガンホが双子の父親である可能性が高まってきたが、双子は別の男を父親だと信じ込んでいる点を考えると、真実をいかに明らかにするのかも注目すべきポイントだ。


「よくも、悪くも、だって母親」は韓国JTBCにて2023年4月26日~6月8日まで全14話で放送予定。Netflxiでも毎週木・金曜に独占配信される。

■スタッフ
監督:シム・ナヨン
脚本:ペ・セヨン
原題:나쁜엄마(ナップンオンマ=悪い母親)

■キャスト
チン・ヨンスン役:ラ・ミラン
チェ・ガンホ役:イ・ドヒョン
イ・ミジュ役:アン・ウンジン
パン・サムシク役:ユ・インス

※チョウ里の人々
イ・ジャン役:キム・ウォネ
チョンさん役:カン・マルグム
パクさん役:ソ・イスク
青年会長役:チャン・ウォニョン
トロット・ペク役:ペク・ヒョンジン
ヤンさん役:イ・サンフン
パク・ボギョン、キム・ジウン
ミジュの双子の弟妹(子役):キ・ソユ、パク・ダオン

ウビョクG会長ソン・ウビョク役:チェ・ムソン
国会議員オ・テス役:チョン・ウンイン
オ・テスの娘オ・ハヨン役:ホン・ビラ
 ほか

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Netflix

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