男たちを手玉にとってのし上がる田中みな実!そこには悲しい真実があった!「悪女について」前編ネタバレと後編予告

2023年06月28日14時30分ドラマ
©NHK

スキャンダルにまみれた実業家・富小路公子(田中みな実)が唯一愛したのは長男の父親である尾藤輝彦(細田善彦)だけ?悪女の本当の姿が判明する!2023年7月4日、22時からNHK総合「悪女について」の後編を放送する。予告動画は番組公式サイトに掲載されている。



2023年3月にNHK―BSで放送された「悪女について」の前後編の前編が2023年6月27日に放送された。原作は人気作家有吉佐和子の「悪女について」だ。これまでの2001年に十朱幸代主演で舞台か、2012年にはTBSで沢尻エリカ主演でドラマ化され、評価されている。

今回の放送で「悪女」を演じるのは田中みな実だ。TBSのアナウンサーを経て、フリーとなった後、俳優業も目指して現在の事務所に移籍した。2019年からドラマ出演を開始し、フジテレビ「ルパンの娘」やテレビ朝日「M 愛すべき人がいて」などの役を体当たりで演じ力をつけて、今回の主演を勝ち取った。本人は主演の話を聞いた際、最初は戸惑ったというが、決定事項と聞くと腹が据わったという。その田中みな実がいくつもの顔を見せた。

ドラマは冒頭で田中みな実演じる公子がビルの屋上から転落する様子が映る。まとっているのは1週間後に着るはずだったウエディングドレスだ。そして、公子のスキャンダルな生活が週刊誌を賑わせるが、半年も経つとだれの口にもあがらなくなる。そんな時、青春小説に限界を感じていた小説家・梶谷亜弥(木竜麻生)が公子を書きたいと、編集者の吉田(吉沢悠)と取材を重ねる。会う人によって180度違う意見だったが、吉田が探してきた情報屋・高倉(橋爪功)の話によって、公子が17歳のころからが判明して行く。

7月4日に放送される後編では、17歳の公子が二人の男を手玉に取っていたさらにその裏で、16歳のころからの知り合いである尾藤輝彦(細田善彦)への純粋な思いがあったことがわかる。尾藤はいい家柄に生まれた青年だ。家柄にコンプレックスを持っている公子が純粋に憧れた存在なのだが、その憧れからどうして「悪女」に変わっていったのか?

■前編あらすじ
スキャンダルにまみれた虚飾の実業家、富小路公子(田中みな実)が謎の死を遂げた。謎の死を遂げた後半年は週刊誌が公子のことをかき立てていた。半年経って人々に飽きられたころ、公子の実像に迫り悪女小説を書こうと、若手小説家の梶谷亜弥(木竜麻生)は関係者に取材を始める。「悪女」に決まっていると乗り気ではなかった編集者の吉田(吉沢悠)だが、取材を進めていくうちに、公子に対して人々の意見が180度といっていいほど違っていることに気がつき驚く。

まず、最初に話をきいたのは、公子が手がけるフィットネスジムの支配人であり公子と結婚することを決めていた小島(時任勇気)だ。小島は心から公子を愛していたと告げ、公子が転落した際に来ていた赤いドレスは1週間後にハワイであげる結婚式に着る服だったという。公子は結婚歴があるために白いドレスは着れないと小島に話していた。

公子の二度目の結婚相手は公子の1回目の離婚歴を知らなかった。さらに公子には子どももいた。そのことで嫉妬に狂いおかしくなり、公子と離婚することにした。離婚を切り出された際には巨額の財産を公子に慰謝料として渡した。さらに豪邸も公子名義になっていたため、公子は自分の母親(戸田恵子)に預けていた二人の息子を引き取って暮らし始め、落ち着いていたという。

長男の義彦(細田善彦)に話を聞くと「息をするように嘘がつける女」と母親を表した。次男の義輝は母親はかわいい女だったと全く異なる意見を出した。

吉田は公子のことを知る情報屋・高倉(橋爪功)から公子が17歳だったころのことを聞き出す。17歳の公子は高校に行くことが出来ず、ラーメン屋で働きながら、通信教育を受ける平凡な娘だった。そこで同じようにバイトをしていた渡瀬義男(泉澤祐希)から株の手ほどきを受ける。同時に宝石商の沢山栄次(尾美としのり)とも付き合い始めた。渡瀬と同棲しながら、沢山と付き合うという綱渡りの生活を続けたが、公子は妊娠したことで事態は変わる。二人とも子どもを堕ろしてというが、公子は産みたいという。すると、渡瀬は家を出て行ってしまった。

数年後、渡瀬の両親の元を公子が二人の子どもの手を引いて訪れる。公子は渡瀬との婚姻届を出していたのだ。渡瀬は別の人と結婚しようとして気がつき、両親が公子を呼び出した。両親の説得を聞き入れたかのような公子はトイレで薬を大量に飲んだ。両親はそんな公子に大金を払って離婚してもらったのだ。

小説家の梶谷は渡瀬がでていったのは一人目の子の妊娠中だと気がつく。二人目の子の親について高倉に聞くと、二人目の子どもの時は平然と沢山の妻の元を訪れたという。

こうやって、渡瀬の両親からは莫大な慰謝料、沢山からは宝石鑑定についての知識などを手に入れていった。

■後編あらすじ
自社ビルから転落して謎の死を遂げた富小路公子(田中みな実)の原点は、16歳の時に遡る。二人の男との出会いから始まる、悪女と呼ばれてもなお貫いた一人の女の生き様が明かされていく。

17歳当時付き合っていた渡瀬義男(泉澤祐希)の両親や宝石商の沢山栄次(尾美としのり)の心理を巧みに操りながら、別れるたびに巨額の富や技術をもらい、実業家として成功していく。あまりのことにショックを受ける小説家の梶谷(木竜麻生)だったが、やがてもう一人の男の存在に行き当たる。公子の涙の秘密がそこにあった。

NHK総合 2023年6月27日放送開始、「悪女について」。出演:田中みな実,木竜麻生,吉沢悠,戸田恵子、林家正蔵,橋爪功,細田善彦,泉澤祐希,尾美としのり,渡辺真起子ほか。NHKドラマTwitterアカウントは「@nhk_dramas」。

NHK総合「悪女について」番組公式サイト

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