イ・ソンミン主演「刑事ロク 最後の心理戦 シーズン2」第3−4話:敵か味方か?渦巻く人間模様

2023年07月14日00時25分ドラマ
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7月5日からディズニープラス スターで配信を開始した「刑事ロク 最後の心理戦」シーズン2が。第3−4話では敵だと思っていたある人物の目的が明らかになり、主人公テクロクと手を結び、巧妙に街の不正の根源に近づいていく心理戦が描かれた。気になるあらすじをチェックしてみよう。
【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】

「刑事ロク 最後の心理戦」は、スタジオドラゴン制作×イ・ソンミン主演で贈る、殺人容疑をかけられたベテラン刑事が、正体不明の脅迫者“友”を追い詰める極上刑事サスペンス。各話のあらすじや制作発表会レポートなどは【関連記事・各話のあらすじ】で一覧できる。



■第3話あらすじ
ジナン捜査課長(チン・グ)の死、そして遺体で見つかったチャン社長(アン・ネサン)も自殺と断定され、テクロク(イ・ソンミン)は独自に捜査を進め、その操作範囲は道知事候補イ・ヨンホ(チュ・ジンモ)にまで及んでいた。何かを隠すテクロクを疑って部屋に忍び込んだギョンチャン(イ・ハクジュ)はテクロクの目的とウ代表(チ・スンヒョン)を殺したのがハンチーム長(キム・ミンジェ)だったという衝撃の真実を知るが、直後にテクロクに見つかり口止めされてしまう。

爆破事件で重体だったソンア(キョン・スジン)は目を覚ますが、テクロクへの疑念は拭えず、ギョンチャンまでもが何かを隠している様子。ハンチーム長(キム・ミンジェ)とも対立し、独自で捜査にのめり込んでいく。

その頃、ヨンホや地方検察庁の長官、銀行頭取など権力を持つ人物らが集まり、問題を起こしたウ代表をもっとうまく始末するべきだったと秘密の会話を繰り広げる。一方で汚職で収監されていたグァンス(キム・ホンパ)はハンチーム長を呼び出し、ある提案を始める。

テクロクは不審な動きを見せる女性青年課のジュヒョン(キム・シンロク)がクモ市に赴任する前に3ヶ月間休職していたことや、毎日決まった時間に警察庁監査課の人物と通話している事実を突き止めていた。彼女がテクロクの行動を探ろうとしている隙を突いて、彼女の部屋に忍び込んだテクロクは、通話用に使われていた携帯電話を持ち去り、ジュヒョンを呼び出す。

彼女は警察庁がクモ市の警察内部の不正を暴く為に送り込んだ内部監査だった。このことに気づいたテクロクはヨンホら権力者に揺さぶりをかけるべく、ヨンホの資金源だったカン頭取の不正を暴いてジュヨンに検挙させ、そこにはテクロクのある狙いが隠されていた。これ以降ふたりは微妙な協力関係を築いていく…。

■第4話あらすじ
何者かの指示でウ代表を殺し、自らも切り捨てられることを恐れていたハンチーム長と取引して、執行猶予付きで釈放されたグァンスが訪ねたのはヨンホの甥で金に糸目のないヨン理事長だった。賄賂を渡されたヨン理事長は再起するために必死のグァンスをとことん利用するべきだとヨンホに助言。

何かを隠しているテクロクへの不信感を募らせるソンアもジュヒョンの不審な行動を耳にして遂にテクロクを問い詰めるが、テクロクは何も語ろうとせず、ふたりの距離は更に広がってしまう。

ヨンホの側近であるチャ室長(チェ・ビョンモ)はグァンスの身辺や目的を探りはじめ、遂にグァンスの目の前に現れる。私欲を捨てきれずに見えたグァンスも実はテクロクを助けるために意図的にヨンホへ接近をしていたのであった。一方テクロクはジュヒョンが父について何か隠していることを知り事情を調べ始める。そんな矢先にペク署長(チョン・ヘギョン)は警察署内に爆破事件に関する情報を隠蔽している人物がいると言い出す。

テクロクはペク署長こそが、ヨンホと関連があり、ハンチーム長に殺人を命じた張本人であることに気づいていた。そこでグァンスを利用してハンチーム長を呼び出して逮捕し、彼を保護しようと作戦に出ることに。現場ではジュヒョンらが待機し、ハンチーム長を取り囲むが、時を同じくしてペク署長が送った戦闘員が乱入し警察部隊と衝突。

独自に捜査を進め、ハンチーム長を尾行していたソンアは一部始終を目撃し、援護に入ろうとする。現場にソンアが向かっていることを知ったテクロクも急行するが、彼が現場についた瞬間、一発の銃声が鳴り響く…。

■見どころ
第1−2話時点で怪しい匂いを漂わせていたジュヒョンが実は警察内部の不正を暴くために本庁が送った内部監査であることが明らかになり、第3話終盤からはテクロクと彼女が互いの目的のために共闘関係を結ぶことになった。この意外な展開には息を呑むが、彼女がクモ市に赴いたのには何か理由がありそうだ。父親についての記録を自ら抹消している点を考えると過去に何か手がかりがあるに違いない。

シーズン1で明かされた不正が原因で収監されたグァンスが突如としてハンチーム長を通してヨンホらの助けを得て釈放される展開も衝撃的だ。出所直後にヨンホ側の人間に賄賂を贈り、再起したいからヨンホの選挙を手伝いたいと言い出すなど、その行動と発言からは彼がやはり私利私欲に取り憑かれた人間だったのかと思わせつつも、結果的にテクロクが考え出した心理戦に自ら駒として参戦したことが明らかになり、彼もまた強力な味方になりそうだ。

一方で、シーズン2で出世したハンチーム長がウ代表を殺した張本人だということが明かされ、更に信頼を失ったクモ市の警察を立て直そうとやって来たペク署長がそれを命じていたことまで明らかになり、敵だと思われた人物が味方で、意外な人物が敵だったという展開が視聴者を飽きさせない。第4話終了時点でここまで登場人物の立ち位置が一転二転するのだから、まだ何か衝撃的な裏切りや真実が隠されていてもおかしくはない。

シーズン1では「友」に真実に導かれ、時に振り回されていた主人公テクロクがシーズン2では、緻密な調査力と、綿密な計画で周囲の人物と渡り合い、作戦を遂行していく様子が面白い。第4話ラストでは乱闘を巻き込まれたジュヒョンら警察を援護しようと銃を構えるソンアと、そんな彼女を標的に狙う男が映し出された直後に銃声が鳴り響き、ソンアの身に何が起きたのかが気になるところだ。

シーズン1ファンを裏切らない緻密な心理戦が描かれる「刑事ロク 最後の心理戦」シーズン2は7月5日(水)からディズニープラス スターで配信され毎週水曜日に2話ずつエピソードが追加される予定だ。

■スタッフ
監督:ハン・ドンファ 「元カレは天才詐欺師~38 師機動隊~」「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」

■キャスト
キム・テクロク:イ・ソンミン 「未成年裁判」「ミセン-未生-」
イ・ソンア:キョン・スジン 「マウス」「トレイン」
ソン・ギョンチャン:イ・ハクジュ「夫婦の世界」「マイネーム: 偽りと復讐」

公式サイト

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