韓国ドラマ「国民死刑投票」第4話;ケタル逮捕のためにパク・ソンウン釈放?8年前の事件の真相と明かされていく狂気な人物たち

2023年09月01日12時18分ドラマ
画像出典:SBS「국민사형투표」HPより / Prime Videoで独占配信中

SBS木曜ドラマ「国民死刑投票」でケタルの逮捕に協力することになったパク・ソンウンが刑務所を出た8月31日放送の第4話の視聴率は、全国4.1%、首都圏4.3%で4週続けて木曜ドラマ1位となった(数字はニールセンコリアより)。プライムビデオでも独占配信開始した第4話のあらすじと見どころ、感想を紹介。(ネタバレあり)

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

「国民死刑投票」(脚本:チョ・ユンヨン、演出:パク・シヌ)は、悪質犯罪者たちを対象に国民投票を行い、死刑を執行する正体不明の人物を追跡する物語を描く国民参加裁判劇だ。【各話のあらすじ・関連記事】にネタバレあらすじと考察、視聴率や制作発表会レポートなどがある。



■キャスト:
キム・ムチャン役:パク・ヘジン
クォン・ソクチュ役:パク・ソンウン
チュ・ヒョン役:イム・ジヨン
ミン・ジヨン役:キム・ユミ
イ・ミンス役:キム・グォン
チェ・ジンス役:シン・ジョングン
キム・ジョダン役:コ・ゴンハン
カン・ユンジン役:オ・ハニ
パン・サンジェ役:クォン・ドヒョン
 ほか

■第4話あらすじ
キム・ムチャン(パク・ヘジン)が爆発を利用してケタルに対する世論を変えようとしたことが、ケタルによって暴露された。ムチャンはつめかけた記者たちを通して国民に謝罪したが、ケタルに向けては「お前は救世主じゃない。人殺しだ」と宣戦布告した。これにより再び警察に向けた世論の目は厳しくなった。

そんな中、第1回の国民死刑投票で殺害されたペ・ギチョルの外国人妻が死体で発見された。この事件もケタルが犯したのか、別に犯人がいるのか憶測が飛び交う中、事件現場である葬儀場にペ・ギチョル死亡時に決定的な証言をしたタクシー運転手の姿が防犯カメラに捉えられていた。

クォン・ソクチュ(パク・ソンウン)が収監されているチョンナン刑務所の刑務官パク・チョルミン(チャ・レヒョン)が、「ファン1号」を名乗る何者からのソクチュ宛の手紙の束を持ってムチャンを訪ねてきた。囚人たちから尊敬され、所長までが特別扱いしているソクチュに反感を持つ彼は、1億ウォンで手紙を渡すと取引を持ち掛けた。ムチャンは「郵便物を領得した罪で逮捕する」と脅して手紙を押収。

ムチャンから手紙のデーター分析を頼まれたチュ・ヒョン(イム・ジヨン)は、それらの手紙から決定的な手掛かりをつかんだ。ファン1号は、手紙を通してソクチュに死刑のターゲットと殺害方法を事前に知らせていたのだ。しかし、手紙には意図的に抜けた部分があることに気づいた2人は、ターゲットが分かる部分をソクチュが隠したと考え、チョンナン刑務所へ向かう。

ソクチュの接見をヒョンに任せたムチャンは監視カメラの部屋からその様子を見守った。ソクチュに操られそうになる気持を彼の自宅から持参したCDを流して、心理戦を誘導しようとするヒョン。緊張が張り詰める中、ソクチュは手紙の中に次のターゲットに関する情報があったことを認め、その部分は処分したので、今は自分の頭の中にだけあると告げる。

そしてモニターの向こうのムチャンに、「特別赦免を条件に国民死刑投票の犯人逮捕に協力する」と取引を持ち掛けた。さらには3回目の殺害方法について窒息死を暗示しているというヒョンに、「韓国司法府は今回も加害者を保護し、組織的な性暴力を黙認した。その社会には厳格な上下関係がある」と試すような発言。その言葉をヒョンは「…軍隊」と理解した。

その後、赦免されたソクチュは迎えに来たヒョンと向き合う。

■見どころ、感想、考察
第4話は8年前の事件の真実が明らかになり、「ファン1号」の手紙から決定的手がかりを探す頭脳戦が面白さを与えた。そんな中で気になる人物たちの尋常でないエピソードも畳みかけるように明かされた。

8年前、ソクチュの幼い娘を強姦、殺害した犯人は過去わいせつ行為5回、静的暴行2回の極悪人だった。だが未成年で精神障害もあるために減刑や示談で終わらせてきた。数億にも上る示談金は議員のミン・ジヨン(キム・ユミ)の夫であるサムド製鋼の会長が支払っていた。犯人の両親が会長の運転士と家政婦だというだけでここまで面倒を見ることにムチャンは何か裏があると考えた。そんな犯人の裁判は無罪判決が下りた。犯人の自供は警察による強要で、ムチャンが見つけた証拠品が偽者だったと明かされたのだった。

想定外の判決を笑い飛ばしたソクチュは、その後、犯人を自らの手で殺害したのだった。このことからムチャンは、ソクチュは裁判を不利にした自分を恨み、自分が彼に殺人を犯させたと思っていたのだっだ。

一方、爆破映像を男子生徒から買い取ったソレ高校の教師イ・ミンス(キム・グォン)。これまでにも彼の異常性は垣間見られたが、ベッドを共にした女優が心臓のペースメーカーについて言及すると滅多打ちにする狂気を見せた。母親で議員のミン・ジヨン(キム・ユミ)も、ミンスの暴行をネタに大金を求める女優を罵倒した挙句に、部下に彼女の顔を切りつけさせるという驚くべき行動で視聴者を震え上がらせた。

そして、正義の名の下に向こう見ずな行動をとるチュ・ミン(クォン・アルム)の窮地を何度も助け、諫めるキム・ジフン(ソ・ヨンジュ)。誰よりも早くにミンスの異常性に気づくジフンは、今回も授業中に窓から体操着姿の女子生徒を手を耳にして見つめるミンスの姿に気づいた。高校生とは思えない眼力の彼。病院のシーンで登場する祖母も気になる。

ソクチュが釈放されるという想像の斜め上を行くエンディング。放送を待ちきれない視聴者からは「週1回の放送を2回にするか、放送時間を増やしてほしい」という声が番組HPに寄せられている。

SBS木曜ドラマ「国民死刑投票」第5話は9月7日21時から放送、その後、Prime Videoで独占配信される。

SBS「국민사형투표」HP

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