ついにNetflixで配信スタート!映画『SEOBOK/ソボク』あらすじと、ネタバレなしの見どころ、感想

2023年09月15日09時30分映画
映画ポスタービジュアルより ©2020 CJ ENM CORPORATION,
STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

コン・ユ&パク・ボゴム出演映画、永遠の命を巡る壮絶な戦いを描く、SFエンターテインメント『SEOBOK/ソボク』が、本日15日(金)Netflixにて配信開始した。
※以下、試写レポより
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

映画『SEOBOK/ソボク』は、死ぬことのないクローンと余命わずかなエージェントとによる、永遠の命を巡る壮絶な戦いを描いたSFエンターテインメント作品。製作費160億ウォンを掛けた大作だ。
製品詳細情報
韓国での評判は?動員数は?

死を目の前にした元情報局員・ギホンを演じるのは、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」『新感染 ファイナル・エクスプレス』などドラマも映画も出演作を必ずヒットに導くトップスター、コン・ユ。死ぬことのない永遠という時間の中に閉じ込められた人類初のクローン・ソボク役には圧倒的な人気を誇るパク・ボゴム。監督は『建築学概論』のイ・ヨンジュ。

映画は、首に何かを注入されるソボクの姿から始まる。国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン実験体として誕生したソボク。ソボクを通して人間すべての疾患を治癒することができると聞かされたギホンは、自身の病を治すためにソボクを護衛する任務を受け入れる。しかし、そこにはある裏切りが潜んでいて、任務早々に襲撃を受け、なんとか逃げ抜くもギホンとソボクは2人だけになってしまう。

危機的な状況の中、2人は衝突を繰り返すも、徐々に心を通わせていく…しかし、人類の救いにも、災いにもなり得るソボクを手に入れようと、闇の組織の追跡は更に激しくなっていく… 。

<死ぬことのない永遠の命>に<コン・ユ>とくれば、韓ドラファンなら誰もが「トッケビ~を思い浮かべるだろう。本作には「トッケビ~」でキム秘書役を演じたチョ・ウジンも出演し、コン・ユとの演技対決を繰り広げている。冒頭シーンからこの二人のシーンには釘付けに!それが今後のストーリーの要となっていくのも見どころの一つだ。「俺は生きたいのか、死ぬのが怖いのか…」というギホン(コン・ユ扮)のセリフに、どうにもトッケビを重ねてしまう。永遠の命はクローン・ソボクのほうなのに…。

一方クローン・ソボクはどうだろう。そもそも、ソボク(徐福)とは2500年前に秦の始皇帝の命を受け不老不死の霊薬を探した家臣の名前で、死を克服したい人類の象徴だ。パク・ボゴムが演じる劇中のソボクは、独自の遺伝子操作によって誕生させた実験体で精神年齢は10歳程度。ソボクのことを「クローン人間」と呼びたくなるのだがソボクはあくまでも「クローン人間」ではなく「実験体」だ。あえて「人間」と呼べない理由が序盤で触れられている。その理由は、ぜひ映画を見て確認してほしい。

イ・ヨンジュ監督は「パク・ボゴムでなければソボクを演じられない」と、2017年からオファーを出していたという。確かに、ソボクのこの純粋さはパク・ボゴムでなければ生み出せなかっただろう。ソボクは海が好きだ。研究所でもスクリーンに映る海をいつも切なげなまなざしで見ている。そのまなざしをあえて例えるならば「恋のスケッチ~応答せよ1988~」のテクに近い。しかし、そこはパク・ボゴム。今まで見たことのないパク・ボゴムが映画『SEOBOK/ソボク』の中には存在する。

一方、出演作品をすべてヒットに導くコン・ユも、またもや本作中で俳優魂を炸裂させた。病に侵されたギホンを演じるため、体重をかなり絞ったというコン・ユ。確かに、劇中のコン・ユの頬は少しこけているように見える。病に侵されたギホンの感情が徐々に移り変わっていくのも本作の見どころ。

キャスティングだけが本作の見どころではない。ソボクが初めてカップラーメンを食べるシーンではソボクとギボムとのコミカルやり取りにほのぼのさせられる一幕も。人類にとって永遠のテーマである“生と死”をギホンがクローン・ソボクをプロテクト(保護)型ブロマンス(男同士の友情)を通して丁寧に深く描いている。また、見事なCG技術や息つく暇もないほど激しいカーアクションがあったと思えば、息を飲むほど静かで美しい海辺のシーンもあるなど静と動のバランスが絶妙で、最後まで飽きさせない。

■キャスト
ギホン役:コン・ユ
ソボク役:パク・ボゴム
アン部長役:チョ・ウジン
イム・セウン役:チャン・ヨンナム

■スタッフ
監督、脚本:イ・ヨンジュ『建築学概論』
2021年/韓国/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/114分/原題:서복
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

kandoratop【韓国映画】【『ソボク/徐福(서복)』関連記事】