「夢を信じる」ウサギと「夢を忘れた」キツネのでこぼこコンビが巨大な陰謀に挑む！12月8日の金曜ロードショー（日本テレビ）ではアカデミー賞長編アニメ賞を受賞した大ヒットのディズニーアニメーション『ズートピア』（2016）を本編ノーカットで放送、番組サイトで予告動画が公開中だ。



本作は、肉食動物と草食動物が共に暮らす大都会「ズートピア」を舞台に、夢を信じる新米ウサギ警察官ジュディ・ホップスと、夢を忘れたキツネ詐欺師ニック・ワイルドの性格が正反対の2人を主人公に、連続行方不明事件を解決する中で変わってゆく2人関係を描くファンタジー・アドベンチャー。『塔の上のラプンツェル』のハワードと『シュガー・ラッシュ』のムーアが共同で監督を務めた作品。

見どころは見慣れた動物たちが、姿かたちそのままで人間と同じように生活をしているところ。もちろん本来の野生動物なら共存できないが、もしも同じ世界で暮らしているとしたら…そんな想像を膨らませたような作品。作中、動物たちは2本足で人間のように暮すが動物たちの特徴に合わせたしぐさや行動に思わずくすりとさせられ、体の大きさに合わせた日常の生活スタイルは、多様性を求められる現代社会で見習いたいアイデアも満載だ。小さなお子さんから大人まで楽しくみられる作品だが、種族の違う動物を通して人種差別や欺瞞などといった大都市の社会問題をあぶりだしている。

主人公のジュディは田舎育ちで夢に向かって一生懸命に取り組む明るい性格。幼いころから正義感が強く、大人になってもその心は忘れていない。周りからも信頼され、頼れる存在だが、物事を見た目で判断してしまうところがある。そんなウサギのジュディの声を務めるのは上戸彩。

一方ひょんなことからジュディの相棒となるニックは、頭の回転は早く意地悪な一面もあるが、きちんと状況を理解し物事の内側まで見ることができる。だが「キツネはいたずらで悪い奴」という偏見に嫌気がさし、真面目に生きて信用を得るよりも、楽な生き方を選んで詐欺を働くようになっていた。そんなニックの声をトム・クルーズやキアヌ・リーブスと言ったハリウッドスターの声も多く担当する森川智之。

ジュディの上司、ズートピアの警察署長バッファローのボゴ署長の声を声優の三宅健太が担当する。新人で強気な態度のジュディに厳しく当たるも後に警察官として大切な姿勢を貫くジュディを認めるようになる。一見強面だが統率力があり慕われている。そしてお笑いコンビのサバンナ、高橋茂雄が田舎町からズートピアにやってきたジュディの最初の友人チーターのクロウハウザーの声で癒してくれる。他にも市長のライオンハート役に玄田哲章、ヒツジのベルウェザー副市長役に竹内順子ら豪華声優陣が共演する。

なお、本作の最新作である短編アニメーションシリーズ「ズートピア＋」が動画配信サービスDisney+で配信中だ（navicon2022年11月9日既報）。

くじけそうになりながらも何度も立ち向かうジュディとニックの姿に励まされ、夢を叶えたい全ての人に贈る感動作は8日金曜ロードで放送する。



■あらすじ
出典：映画『ズートピア』公式Facebook幼いころから警察官になることが夢だったウサギのジュディ（上戸彩）は警察学校を首席で卒業。小さなウサギが警察官だなんてと周囲の反対を押し切って、大都会ズートピアで初めてウサギの警察官になった。就任初日、ジュディの所属課では肉食動物ばかり14人も行方不明になる事件が発生。ジュディも捜査に加わる気満々だったが、駐車違反の取締を命じられてしまう。それでも頑張って驚異的な仕事ぶりを発揮するジュディ。しかし取締中に出会ったキツネの詐欺師ニック（森川智之）にダマされ、ショックを受ける。そんな中、ジュディにも大きなチャンスが巡ってきた。行方不明になっているカワウソ・オッターソンの捜査を担当することに。1枚の写真が有力な証拠になった。そこでジュディは早速ニックのところへ行き協力を依頼。ジュディに弱みを握られたニックは渋々承諾。
ニックのおかげで車の中でオッターソンの免許証を発見するのだが、その車はニックの宿敵・闇のボス「ミスター・ビッグ」のものだった！

【ズートピア】（2016）
監督：リッチ・ムーア／バイロン・ハワード／ジャレッド・ブッシュ
脚本：ジャレッド・ブッシュ／フィル・ジョンストン
製作総指揮：ジョン・ラセター
出演
ジュディ（上戸彩／ジニファー・グッドウィン）
ニック・ワイルド（森川智之／ジェイソン・ペイトマン）
ジェシー（日下由美／ジョーン・キューザック）
チーフ・ボゴ（三宅健太／イドリス・エルバ）
クロウハウザー（高橋茂雄サバンナ／ネイト・トランス）

◇日本テレビ「金曜ロードショー」番組公式サイト