韓国ドラマ「もうすぐ死にます」第5−6話:ストーリーを裏でつなぐ悪役登場!サイコ芸術家キム・ジェウクと刑事オ・ジョンセ登場でどんでん返しの嵐

01月06日23時30分ドラマ
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ソ・イングクとパク・ソダム共演で12月に公開されたTVINGドラマ「もうすぐ死にます」(全8話)のうち、パート2となる後半4話が1月5日から日本でもAmazon Prime Videoで独占配信を開始した。これまでの転生ドラマとは一味違うダークなファンタジーと、原作をよりドラマチックにアレンジしたオリジナルの展開で注目を集める本作待望の、第5−6話ではキム・ジェウクとオ・ジョンセが主人公となり、原作にはない宿敵との心理戦を繰り広げた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。
【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

「もうすぐ死にます」は地獄に落ちる直前のチェ・イジェ(ソ・イングク)が“死”(パク・ソダム)によって下された審判により、12回の生と死を経験する人生転生ドラマ。イ・ウォンシク(ストーリー)&クルチャン(作画)による同名のウェブ漫画が原作で、ドラマ「18アゲイン」のハ・ビョンフン監督が演出と脚本を手掛ける。⇒【各話のあらすじと関連記事】



■キャスト
チェ・イジェ役:ソ・イングク
死役:パク・ソダム
チョン・ジス役:コ・ユンジョン
パク・テウ役:キム・ジフン

ほか

■第5話「死の監獄を破り 死と戦うことは不可能だ」あらすじ
希望に満ちた人生から一転、就職に失敗して全財産や家まで失い、自ら命を絶ったことで数奇な人生を繰り返すことになったイジェ(ソ・イングク)。7回目の人生ではモデル兼カフェ店員のゴヌ(イ・ドヒョン)として、かつての恋人ジス(コ・ユンジョン)と親しくなり、自身の秘密を打ち明けた直後にテガングループのテウ(キム・ジフン)が運転する車に轢かれ、二人して命を落としてしまった。恋人ジスまで失ったことに腹を立てたイジェは、死(パク・ソダム)に拳銃を撃ち込むが、彼女は死ぬどころか、ジスの姿に変身してイジェの浅はかさを責める。ジスの死が運命だったと聞かされたイジェは、禁忌を破ってテウへの復讐を宣言し、次の人生をスタートさせた。

性犯罪者ギハク(チェ・ウォン)を監禁し公開処刑で注目を集めようとするYouTuberたち。そこに現れたギュチョル(キム・ジェウク)はあっという間にYouTuberたちを倒し、ギハクを救出した。しかし、画家であるギュチョルの狙いはギハクを自身の芸術作品の材料にすることだった…。再び拘束されたギハクの脚をチェーンソーで切断し、キャンバスに吹き飛んだ血を満足気に見つめるギュチョル。

直後に彼の体に入り込んだイジェは彼が連続バラバラ殺人事件の犯人だと知り震撼するが、悪魔のようなギュチョルとして、テウへ復讐を果たすことを決意。テウがキム室長(イム・ジギュ)に罪を被せて通常通りに生活していることを知ったイジェはテウとの接触を試みるが、大企業の代表であるテウにそう簡単には近づけず、更に脳腫瘍で余命1ヶ月であることを知ってしまう。テウが自分の作品を買いたがっていることを知ったイジェは、テウの住所を聞き出すだけでなく、テウをアトリエへ招待することに成功。

幼い頃から持っていた猟奇性を、事故に見せかけて殺した弟ジンテ(チェ・シウォン)が父であるパク会長(ナム・ギョンソプ)に伝えていたと知ったテウは覚醒剤を飲むと、スピードを無視して車を走らせた。偶然見かけた刑事ジヒョン(オ・ジョンセ)は部下に促され渋々テウを追跡し工事現場に追い詰めるが、警察上層部へのコネで無罪放免となり、部下が暴行されるのを黙って見つめるしかなかった。

自宅に戻ったテウを待ち受けていたイジェはとことんテウを挑発。猟銃を持ち出したテウと殺し合いの末、テウを拉致してアトリエに連れ込むも、直後に病で倒れ、逆に拘束されてしまう。自身の人生を狂わせた事故の発端もテウだったことを知り憤るイジェだが、拘束されたまま体をチェーンソーで切り刻まれ、復讐は失敗のまま8回目の人生を終えてしまう…。

人を殺していたら地獄に落ちていたと微笑む「死」に対して、狂ったように笑い始めるイジェ…。



■第6話「記憶」あらすじ
命尽きる直前、ジンテの話をしてテウを動揺させたイジェ。更に解体ショーの一部始終は録画されていた。「死」はイジェが敢えて殺されたことに気づき驚くが、イジェは与えられたルールの中でテウに復讐を果たすと宣言。

9回目の人生では刑事ジヒョンの体に乗り込んだイジェ。母との約束を守って「腰抜け刑事」と見下されるしがない刑事だった彼の前に、5回目に転生したテサン(イ・ジェウク)を殺害した男を偶然逮捕。一部始終はSNSで拡散され、「腰抜け刑事」のレッテルを返上。次に向かったのはギュチョルのアトリエだった。アトリエでは警察捜査が始まる裏で、テウの悪行の証拠を回収。更に私欲のために秘書を殺そうとアトリエに近づいたテウにも警告した。

回収した証拠をマスコミに手渡し、テウの逃げ道を奪おうとするイジェ。しかし、ゴヌだった時に、良かれと思って自宅に置いてきた大金が原因で母(キム・ミギョン)が調査を受けていると知ったイジェは、つい耐えきれず母と言葉を交わし、母がイジェに抱える愛情や罪悪感を知ってしまう。そして直後にテウが雇った殺し屋に刺されてしまう。

父が自身の悪行に気づいて調べていると知ったテウは逆上し、彼の殺人欲求は歯止めが効かなくなり、さらなる殺人を犯す。テレビ局長から証拠映像が流れることを知ったテウは殺し屋にジヒョンの生死を確認するが、ジヒョンは殺し屋だけでなく、組織ごと検挙していた。
テウをあと一歩まで追い詰めたかと思いきや、警察上層部と結託して予想外の動きを見せるテウ。連続殺人鬼ギュチョル殺害を報道陣の前で自白し、自身の行動を正当化し曖昧にしたテウ。マスコミに提供した証拠映像も捏造され、世論も味方にしたことでテウは無罪放免になり、イジェは警察の同僚によって監禁されてしまう。

テウを乗せてアメリカに向かっていた飛行機は突如コントロールを失い、操縦士が消えた機内では何者かがテウの罪を断罪し、テウに飛行機とともに爆死するかパラシュートで飛び降りるかの選択を迫る。燃え盛る航空機から飛び降り不時着したテウの前に現れたのは、監禁したはずのイジェ。イジェはマフィアのアジトからテウの悪行の証拠を押収すると、これまでテウのせいで死んでしまった人々の記憶やノウハウを利用して、飛行機が事故を起こすようにセッティングし、同時にテウの悪行を世間に知らしめていた。自らの手でテウを殺そうとするイジェ。「死」の介入も気にせず、地獄に落ちる覚悟を決めたイジェだが、ジスの言葉を思い出し、思いとどまった。イジェを殺そうと襲いかかったテウもパラシュートが突風に煽られ、やって来たトラックに衝突…。



■見どころ
センセーショナルなタイトルと、理不尽な世の中で自ら命を絶った主人公が、同じく抗えない運命の中で死を目前に控えた人々に乗り移って状況を打破しようと奮闘する作品待望のパート2が封切りされた。

パート1を振り返ると、大企業の御曹司(チェ・シウォン)、無謀なアスリート(ソンフン)、苛められっ子の学生(キム・ガンフン)、マフィアから追われる殺し屋(チャン・スンジョ)、金のために身代わりで服役した格闘家(イ・ジェウク)、両親から虐待される赤ん坊、モデル兼カフェ店員(イ・ドヒョン)と豪華なキャストに転生を繰り返し、それぞれの人生ごとに学園、マフィア、アクション、サスペンス、ロマンスなど様々なドラマジャンルをクロスオーバーするユニークな作風が注目を集めたが、待望のパート2前半では、サイコパス芸術家(キム・ジェウク)、刑事(オ・ジョンセ)として転生し、スプラッターや刑事ドラマの要素も楽しめる。

キム・ジフン演じる大企業代表のテウがこれまで転生した人物と深く関わりがあっただけでなく、イジェの人生を大きく狂わせた事件にも関わっていることが明かされ、第5−6話では、サイコパス芸術家から刑事として転生を果たしながらも戦略的にテウへの復讐を果たしていく様子が描かれ、グロテスクな描写は多いものの互いの裏をかいたどんでん返しの連続はこれまでの展開の中で最も見ごたえが感じられた。最後にテウを追い詰めていく過程では、これまでに登場した豪華キャストが再登場し、こちらも是非注目していただきたい。

第6話のクライマックスではこれまで登場した人物と因縁のある宿敵テウの悪行が世間に知れ渡った末に事故で死んだような描写があり、ひとつ悪縁にピリオドが打たれた感じがあるが、残す第7−8話ではどのような展開が描かれるのか好奇心をくすぐられる。

TVINGオリジナルシリーズ「もうすぐ死にます」は12月15日(金)に韓国で初公開され、日本でも同日から全8話のうち第4話までAmazon Prime Videoを通じて配信。後半となる第5話以降は1月5日(金)に配信を開始した。

■スタッフ
脚本兼演出:ハ・ビョンフン
原題:이재, 곧 죽습니다(イジェ, コッ チュクスムニダ)
原作:ウェブトゥーン「もうすぐ死にます」(原題:이제 곧 죽습니다)

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