Netflix「京城クリーチャー」パート2配信開始!731部隊を知るきっかけ、反日ものでなく反戦ドラマ?

01月06日13時37分スポーツ
Netflixシリーズ「京城クリーチャー」独占配信中

Netflixオリジナルシリーズ「京城クリーチャー」のパート2(全3話)が一挙配信され視聴者から反響を呼んでいる。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「京城クリーチャー」 は、時1945年の春、京城 (ソウルの旧称) にある謎めいた甕城 (おうじょう) 病院を舞台に、ある実業家と失踪者を探す専門家が生き残りをかけ、人間の貪欲さによって生まれた怪物(クリーチャー)に立ち向かう姿を描くサスペンスシリーズ。

12月のパート1配信直後にはネットフリックスグローバルTOP10の3位に上がり、シンガポール、タイ、台湾、インド、フィリピンなど計20ヶ国TOP10リストに名前を載せ熱い反応を見せていた。

だが、本国韓国での反応は「ベールを脱いだ「京城クリーチャー」は時代劇と怪物モノの魅力がまともに生かせず中途半端だ」(韓国での反応)と言った厳しい声があった。日本でも「この時代の 韓国ドラマ あまり見たく無い」「日本の描かれ方はどこまでいってもそのまま」「別にこの時代設定じゃなくても良かったのでは…」といった「反日ドラマ」とする声が散見された。ヒロインを務めたハン・ソヒがSNSにドラマの広報とともに安重根(アン・ジュングン)義士の写真を掲載すると、日本ファンから批判を受けた。「安重根はテロリストだ」「ドラマの内容について触れないで伊藤博文を殺害したテロリスト安重根の写真を掲載するのは反日と見られても仕方ない」などのコメントを残した。

ところがパート2の配信が始まると、SNSには「731部隊」や「反戦」と言ったコメントが目立った。 パート2ではパク・ソジュン扮するテサンの活躍や「朝鮮人としてではなく人間として…」といった台詞などが視聴者の胸に響いたようだ。

・とにかくテサンのセリフがいい。
・日本の描かれ方は仕方がないなと思うけど複雑な気持ちにはなったかな…でもどちらかと言うとクリーチャーと人間対人間の話が主流だったように思う。
・モチーフになった史実については恥ずかしながら知らなかったから自分で調べてみようと思う。
・自国の過ちには複雑な気分になるけど、忘れてはいけない過去だし知ろうとするきっかけをくれる作品は大切だと思う。
・731部隊のことも知るきっかけにもなるし事実ではあるから観て良かった。反日映画ではなく反戦な気がした。




韓国でも誠信(ソンシン)女子大学の徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授が5日、フェイスブックを更新して同作に対する日本視聴者の反応を次のように伝えた。

「SNS上で『731部隊を初めて知った』、『731部隊を知るきっかけ』、『731部隊が実際に存在した』など、歴史的な事実を認識する反応がかなり多かった」と述べ、「“京城クリーチャー” によって、日本の教育でほとんど扱われていなかった731部隊や生体実験などの歴史的な事実が日本のネットユーザーにうまく伝わった点は重要だと考える」と明らかにした(韓国経済ニュースほか)。

※ 731部隊は、第二次世界大戦期の大日本帝国陸軍に存在した研究機関のひとつ。

なお、同時代を描いた作品にはNetflixシリーズ「剣の詩」やニューヨークタイムズベストセラーをApple TV+がドラマ化した「パチンコ」などがある。

YouTube「京城クリーチャー」制作記映像

■作品情報
原題:경성크리처「Gyeongseong Creature (英題)」
監督:チョン・ドンユン
脚本:カン・ウンギョン
製作: Story & Pictures Media
共同製作: Studio Dragon、kakao ENTERTAINMENT
配信: Netflix

【作品詳細】【「京城クリーチャー」を2倍楽しむ】

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