「相棒22」第14話ゆがんだ愛情の美術コレクター・小林隆を水谷豊が厳しく叱責!ネタバレと第15話予告

01月31日23時54分ドラマ
©テレビ朝日

31日放送の「相棒SEASON22」第14話では、若い芸術家のパトロンだった道明寺(小林隆)が、面倒をみている芸術家を犯罪者に仕立て上げた!テレビ朝日、2月7日(水)第15話「マッターホルンの殺人」を放送。スイスで起きた殺人事件まで右京(水谷豊)は手を出すのか?予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「相棒SEASON22」の第14話が1月31日に放送された。美術品の盗難に関する話だった。実際に、殺人も起きていたのだが、そちらは闇バイトで集まったグループが盗難現場でもめて起きた事件で、あっさりと解決した。

美術品のコレクターであり、若い芸術家のパトロンの道明寺(小林隆)が自分の余命を知った上で、自分が支援してきた芸術家たちを自分の考える方向に向かせるために犯罪に駆り立てるというかなりサイコパスな人物だった。自分以外の人間関係を切らせるために、二人の若い芸術家に自分が収集したコレクションを盗ませて、犯罪者とさせることで周りから人間関係をなくすという恐ろしい考えにたったものだった。殺人には絡まなかったものの、道明寺にそそのかされて窃盗を働いたことは事実になるので二人の芸術家の人生を狂わせたことには変わりない。そんな道明寺を右京(水谷豊)は激しく叱責した。

2月7日に放送される第15話でスイスで起こった殺人事件の解明に特命係が乗り出す。今までも、都内の事件以外にもクビをつっこみ「管轄外」と怒られたことがなくもなかったが、それにしてもスイスは国まで違う。マッターホルンで生配信中になくなった日本人はどうして殺されたのか?右京は完全犯罪をどう説くのか?

初代相棒である亀山薫(寺脇康文)が杉下右京(水谷豊)の相棒に復活した相棒season21からになるが、season22でも、亀山薫と伊丹(川原和久)のからみが多く登場する。亀山薫と伊丹は永遠の喧嘩友達という状態だろう。喧嘩するほど仲がよく、互いを理解していないふりをしているが、深い信頼があっての関係となっている。特命を辞めた亀山が復帰できたのも、伊丹が特命係の上司・甲斐峯秋(石坂浩二)に土下座して頼んだというシーンもあった。第14話でも右京や亀山が非番で現場にやってこないと知り、伊丹が落ち込むシーンもあった。相棒season22も後半になってきたが、今後もこの二人の関係に注目したい。



■前回・第14話ネタバレあらすじ
右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター・道明寺(小林隆)とチェス喫茶で一局交え、薫(寺脇康文)は美和子(鈴木砂羽)と共に、陶芸教室に参加していた。講師は“アート界の若きエース”と評される女性芸術家・雪乃で、図らずも道明寺がかつて支援した人物だった。

そんな中、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品がすべて持ち去られる事件が発生する。ここのところ発生している、美術品強盗グループの仕業とみていたが、右京はこれまでの手口と違う点があることを指摘する。それは侵入手口だった。どうやら合鍵を使ったらしい。これまでは闇バイトグループが荒っぽい手口で入ってきていた。道明寺は自分のコレクションがすべて持ち去られていることを知り落胆してしまう。

しかし、その後すぐ、遺体の男性が、マークしていた強盗グループの一員であることが判明した。闇バイトグループを逮捕すると、互いに面識はなく、指示されたように合鍵で部屋に入るとすでに美術品がなくなっていた。バイト同士でもめてしまい、一人が亡くなってしまったことがわかる。指示されたときに美術品の写真も送られていた。

右京は独自に捜査すると道明寺に激しい恨みを持つ人物が浮上してきた。その人物が以前書いた「百舌ひとり」という水墨画はコレクションとは別に今にかけてあったため、盗難から免れていた。水墨画を描いたのは関口という人物だった。実は、かなり売れたのだが、道明寺のアドバイスを聞かなくなって売れなくなってしまい、あっという間に転落していて、今は絵も描いていないのだった。

道明寺は体調が悪い。実は余命いくばくもないことがわかる。

右京は闇バイトグループが指示を受けた写真に注目をする。するとそこに一人の人物が写っていた。亀山達が陶芸を習っていた雪乃だ。雪乃はあっさりと告白をする。道明寺が余命が短いことを画家の横井と一緒に聞いていた。道明寺は美術品は自分と一緒にすべて燃やすと言い出していた。二人は「芸術家が心血を注いだものを」と反発する。すると道明寺は一つの茶碗を割ってみせた。

道明寺が本気であると考えて雪乃は、偶然に部屋の隅におちていた鍵を見つけると、合鍵を作る。そして闇バイトに美術品を持ち出させ、どこかに保管しようと考えたのだ。しかし、バイトがいってみると誰かがすでに盗んだ後だった。それは横井だった。雪乃が犯罪に手を染める前に自分が盗み出したのだ。

道明寺は最初「二人を犯罪者にしてしまった」と神妙な口ぶりだったが、右京はそれを嘘と見破る。関口が売れ始めた時、道明寺は友人知人家族との関係も絶つように関口に命令したという。関口は当然反発した。関口は売れっ子になり有頂天になって自滅したのだと道明寺は言う。道明寺は芸術家は孤独が芸術を育てると言い張った。横井と雪乃を犯罪者にすれば孤独になるから犯罪者に仕向けたのだった。自分の愛情だという。右京はそんな道明寺にエゴだといい、真の愛情ではないという。真の愛情は手放すことだと言い切った。

■第15話あらすじ
サイバーセキュリティ対策本部の土師(松嶋亮太)が、特命係に奇妙な動画を持ち込んでくる。スイスの高山・マッターホルンの山中で“完全犯罪”が行われた証拠映像だという。動画には、「善ちゃん」と名乗る配信者が何者かに襲われ、テント内で息絶える姿が映し出されていた。右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とともに独自の捜査を開始する。

さっそく、映像から「善ちゃん」が何者かつきとめた右京は、勤め先の芸能プロを訪問する。善ちゃんこと善家光明(加治将樹)は6年前から同社で働いていたと分かる。その事務所で善家は売り出し中のメンバーからも同僚からも慕われていたという。ただ、なぜ急に登山に熱を入れ始めたのかは判然としなかった。

そんな中、善家には意外な過去があり、その過去をめぐって一人の少年と深い繋がりがあることが明らかになってくる。

テレビ朝日 2023年10月スタート。毎週水曜日21時放送「相棒SEASON22」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒SEASON22」番組公式サイト

【2024年冬ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】