韓国時代劇「青春ウォルダム～運命を乗り越えて～」（全20話）の第13話では、世子イ・ファン（パク・ヒョンシク）が、ついに碧川事件の真相を突き止めるが、そのために命を落としそうになってしまう。この回のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。本作はLeminoにて全話独占配信中で、4月からはNHKBSなどでも放送する（放送予定など）。
●【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】



「青春ウォルダム」は不可解な呪いにかけられた孤独な王世子と、一家殺人の濡れ衣を着せられた天才少女とのミステリー・ロマンス時代劇だ。【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャスト、モデルとなった実在人物、ネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめている。

■キャスト⇒【相関図】【メイン6人徹底紹介】【その他】
イ・ファン役：パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ]/コ・スンドル役：チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム]役：ピョ・イェジン
ハン・ソンオン役：ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン役：イ・テソン
チェ・テガン役：ホ・ウォンソ
　ほか

※以下、あらすじはネタバレですので、気になる方は見逃したときなどの参考に、見どころと豆知識を参考にしてください。

■第13話あらすじ

犯人は世子の護衛テガン？

ミン・ジェイ/チェイはテガンが犯人だと主張するが、世子ファンに思い違いだと言われてしまう。開城の贈り物を届けたのも、『宋家滅李』がばらまかれたときに戦ったのも間違いなくテガンだったと訴える。1年前に世子を狙うのも国巫の牢にマムシと短刀を渡すこともテガンならできる。しかしどのときもテガンにはアリバイがあった。納得できないチェイは事件が起きた時にテガンが何をしていたのかを調査する。

一方、スンドルが開城の殺人犯と言われているチェイだと知ったテガンは、秘密の部屋を与えたのも女だったからだと合点がいく。チェイを宮廷から追放すべきだとファンに言う。ファンは「お前を信じている」と安心させ、パク・ハンスに流れてお金の出所を調べるよう命じる。

ファンは小刀を買おうとするチェイを止め、亡き兄との思い出の場所に連れていく。

ファン、チェイと共に叶えたい兄の夢

兄ウィヒョン世子（イ・ハユル）はいつも小高い場所から町の様子を見ていた。そして民家から食事の支度の煙で人々の暮し向きを肌で感じていた。亡くなる1年前には民の暮らしはさらに悪化し胸を痛めていた。常に民を案じる兄が作る朝鮮をファンは心待ちにしていた。兄の死を受け入れられず、自分が兄を殺したという噂に傷ついたファンはそれ以来ここには来なかった。兄を超える自信のなかったファンは世子にもなりたくなかった。「そんな私がここに来れたのはお前がいたから。お前がいるから運命に立ち向かう勇気がでて、民にも会うこともできた。私が民を守り、兄が夢みた朝鮮を造ってみせる…お前と一緒に。だからお前も辛いときは私に頼れ。全力でお前を守る」と伝えた。東宮殿に戻って、チェイが持っていた小刀を取り出し「自分を守るために使え」と返す。

その夜、書庫にやってきたテガンは、チェイとひとしきり口げんかをした後「私ではない」と犯人でないと否定した。

碧川事件の真相

祝詞を汚したオ・マンシクの居場所が分かったとソンオンから報告を受けたファンは、ソンオンとチェイをお供に自ら会いに行くことに。ところがカプス（イ・グァンフン）を通じてチョ・ウォンボ（チョン・ウンイン）はこれを知り、ソンオンより先にマンシクの息の根を止め、ソンオンも一緒に始末するよう命じた。

実は、狩猟大会の前にマンシクは「仕掛けの水」を持ってウォンボを訪ねていた。血が滴るのを実演してみせて、「世子が呪われている噂が広まれば、ミョンアン大君（イ・ハンビン）にとっても都合がいいのでは？」と持ち掛けてきたのだ。ウォンボはお金を渡して、計画実行後に姿を消すよう指示した。「マンシクが碧川出身だったら手を組まなかった」と悔しがり、他にも狙いがあるはずとも考える。

マンシクを見つけたファンたちは、逃げる彼を追って草原へ。ファンが刀を突き付けて10年前に何があったのかを聞くと、マンシクは恨みの目を向け「今になって知りたいと？お前の父のせいで村が皆殺しになった。あの中に盗賊などいなかった」と。続けて話をしようとしたとき、矢がマンシクの胸に突き刺さって絶命。カプス率いる刺客たちがファンたち3人を狙う。

世子に会うために“東”へ

3人は刺客たちと死闘を繰り広げ、逃げる刺客たちをおいかけて山中へ。矢の攻撃を受けたファンは2人と別れて刺客を追う。チェイとソンオンは崖に刺客を追い詰めるが援軍に襲われチェイが崖から転落し、ソンオンが後を追って飛び込む。一方ファンは腹部に矢を受けて茂みの中に滑落。ファンは血が流れる腹部を抑えてチェイたちを捜しまわる。崖でチェイの荷物を見つけ、「お前の愚かさのせいで多くの者が死ぬだろう」の呪いの言葉を思い出し号泣するファン。そして「生きて『呪い』がただの紙切れだと証明してほしい」と願いながら2人を捜す。

ソンオンに助けられたチェイも足にけがを負っていた。足を引きずりながらソンオンと共にファンを捜す。「世子にもしものことがあったら生きていけない」、「まだ伝えていないことがあります」と考えたとき、世子が東にいると気づいた（（3話））。ひたすら東へと向かうチェイは、遠くに呆然と立ちすくむファンを見つけ、駆け寄ってファンに抱きつき涙を流した。ファンも2人の無事を確認するが、力尽きて倒れてしまう。

世子の国婚を勧める王

その頃、領議政キム・アンジク（ソン・ビョンホ）の屋敷に王（イ・ジョンヒョク）と左議政ハン・ジュンオン（チョ・ソンハ）がやって来る。成州チョ氏と対抗するためにも世子の国婚を急ごうと考えたのだ。しかし両議政には条件に合う娘がいない。そこで王は世子の四柱（※）を渡して、左議政の縁者から世子に会うような娘を仕立て上げるように命じる。これは国を裏切る行為、バレれば左議政の家門は取り潰しになるかもしれない。王も後代に「掟破りの王」の汚名が残る。それでも王はやると言い、左議政はこれを引き受け、領議政もうなずき、必ず世子を守ると約束する。王は「もしも自分にもしものことがあれば2人に軍を動かす権限と与える」と、密旨と2つに割った軍を動かす“兵符”を両議政に渡し「必ず世子を守れ」と言い渡していた。

※四柱：四柱単子（サジュタンジャ）のこと。見合いの時に用意する釣書のようなもの。詳細は「カンテク」豆知識で。　



■見どころと感想など
牡丹の香炉をきれいに洗って返したマンドク。これは明らかに証拠隠滅？また、今回やっとファンたちが助けた姉弟がマンドクの店に食事に来るが、姉弟が「15歳と11歳で名前はダルレとモル」聞いた瞬間、ポクスンが凍り付きマンドクも顔色を変える。果たして夫婦と子供たちとはどんな関係があるのか？

今回は、想像通りにカラムが師ミョンジンの敵討ちをする。ミョンジンの見合い相手の吏曹判書の三女“キツツキ女”を見かけると、内職で仕立てた高級服を拝借して良家を子女を装って、ミョンジンがどれだけ将来有望化を訴えて、キツツキ女から縁談を断ってほしいと頼んだ。果たしてキツツキ女はミョンジンを見直すのか？今後の展開が楽しみに。ここで気になるのは彼女が買った腕輪。チェイの腕輪と同じ。これに何か秘密があるのか？

この回の一番の見どころはチェイがファンを捜すシーンだ。12話で「ファンが辛いと断腸の思い」のチェイの言葉の後には、“断腸の思い”の説明があった。「親猿が子猿を失ったら、腸が切れるほど悲しむ」とファンが補足。そしてファンもチェイが辛いと「断腸の思いだ」と答えていだ。これは「愛の告白」レベルの会話。また、チェイは、ファンが自分を「お前が女であることを忘れていない」と言った言葉に喜び、「王様の尚膳になりたい」と言ったのは、「一生ファンの傍にいたい」口実だったことも分かった。すでにチェイの恋も始まっていたのだ。一方、死に物狂いでファンを探し“世子”に抱きつくのをみてソンオンはどう思ったのか？

ともあれファンとチェイの恋心が爆発した裏では、静かに国婚計画が進んでいた。

◇tvN公式YouTube予告動画

◇NHK「青春ウォルダム」
　BSP4K 4/7（日）21時、BS 4/12（金）［（木）深夜24時25分］スタート！

【作品詳細】【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】