「虎に翼」伊藤沙莉の懸命の努力もあり、父・岡部たかしたちは全員無罪を勝ち取った!第5週ネタバレと第6週予告

05月03日10時00分ドラマ
©NHK

寅子(伊藤沙莉)は周りの人の協力を得て、穂高(小林薫)の弁護の元、父・直言(岡部たかし)たちの無罪を勝ち取った!NHK朝ドラ「虎に翼」の第6週「女の一念、岩をも通す?」(5月6日~5月10日)のあらすじとみどころを紹介!ついに高等試験の受験に挑戦する!予告動画は番組公式サイトに公開されている。



日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第5週が4月29日から放送された。父・直言(岡部たかし)の裁判の弁護士の引き受け手がなかなか決まらないところ、花岡悟(岩田剛典)が穂高(小林薫)に依頼し、穂高も直道のためならと引き受けてくれた。そして、第5週は裁判を中心にストーリーが展開した。

第4週で、寅子(伊藤沙莉)たち女子部出身者に対してフラットな考えで接するようになった轟(戸塚純真)の株が上がったが、第5週もまっすぐな轟砲が炸裂した。それは男子学生が「共亜事件」で捕まった直言の娘である寅子のことが頻繁に記事にされたりするのをいやがり「辞めてくれないか」と言ったことに対して反発の意味で殴りかかってしまったのだ。やはりどこまでもまっすぐな轟だった。

裁判は、現代の裁判とは違い、弁護側に圧倒的に不利だ。寅子はなんとかして直言の無実を証明しようと頑張る。母の日記や大臣宅の訪問記録との齟齬を見つけるが、そもそも直言は予審で調べられた際、上司に頼まれて罪を認めている。そこに至るまでも厳しい拷問を受け、今更、あのときと同じ目に合うことに恐怖を感じていた。しかし、寅子が脅されても真実を追究してくれたことを知り、法廷で検察からの自白の強要を訴えた。そして、見事に全員が無罪となった。

5月6日から放送される第6週は、ついに寅子たちが高等試験(現在の司法試験)を受験するところまで行き着いた。最初の挑戦は駄目だったが、寅子は学校を卒業した後、父の共亜事件の際に知り合った雲野弁護士(塚地武雅)の元で働かせてもらい、再度の受験に挑戦する。女子部からあがった寅子、よね(土居志央梨)、涼子(桜井ユキ)、梅子(平岩紙)、香淑(ハ・ヨンス)たちにもまた厳しい風が吹き付ける。

【第5週(2024/4/29-5/3)ネタバレあらすじ】
寅子(伊藤沙莉)の父・直言(岡部たかし)ら16人が贈収賄の容疑で逮捕された「共亜事件」は世間の注目を集めた。大物政治家や経済界の大物が捕まり、内閣が交代するまでの事態となった。寅子の家にはマスコミが大勢おしかけていて、大学に行けずにいた。

そんな中、花岡(岩田剛典)と穂高(小林薫)が猪爪家にやってくる。穂高が直言の弁護を引き受けてくれることを知り、寅子もはる(石田ゆり子)も安どする。そして、逮捕から4か月後、予審が終了し、「罪を自白した」と書かれた新聞記事に戸惑う寅子たちの元に直言がようやく帰ってくる。直言の帰宅をお祝いしようとごちそうやらポスターを作って待っていたが、直言は帰って来るなり、玄関で家族に土下座した。その後も寝たきりでろくに食事も取ろうとしない。そんな様子をはるは心配していた。穂高は自分が聞いても何も答えないが、家族が聞けば、また、別の回答をするかもしれないと寅子にいう。

一方、直言の弁護を引き受けた穂高から「君にしかできないことがある」と言われた寅子は花岡たちと共に予審の膨大な資料を書き写し、調書内容をひとつずつ確認し始める。なかなか成果が上がらない中、寅子は証拠になりうる「重要なもの」の存在に気付く。それは母・はるがつけていた日記だ。取り調べ資料の日付の行動とはるの日記には齟齬がある。さらに涼子が大臣宅の訪問記録を手に入れてくれた。そことも齟齬があり、なんとか打開の道を探る。

検察の取り調べに耐えかねたと認めた直言だが、証言を覆すつもりはないと言う。穂高は寅子を共亜事件に関わる弁護士たちに紹介する。寅子らが確認した調書内容の誤りを軸に、無罪を主張しようと提案する。寅子は帝都新聞の記者・竹中(高橋努)に記事にしてほしいと依頼するが、竹中は危険なマネをするなと寅子に忠告する。寅子たちは学生やいろいろな人に署名活動を展開する。そんな寅子と花岡に怪しい男たちの手が伸びる。竹中が助けてくれたが、竹中は共亜事件が起きたから内閣が総辞職に追い込まれたのではなく、内閣を倒すために共亜事件が仕組まれたのだという。

公判中に倒れた直言は、自分の無実を信じる寅子の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを告白する。これで一安心と胸をなでおろす花江(森田望智)に対し、寅子と優三(仲野太賀)は検察が認めるはずがないと考えていた。無罪を勝ち取ることは絶望的と思われたが、自傷防止のために革手錠を使用した、という検察の説明から、寅子はある法律の条文を思い出す。穂高にそのことを告げると、穂高は検察の弁論の矛盾をつく。判事団にいる桂場(松山ケンイチ)は検察出身の政治家から脅されるが、桂場は圧力には屈しない。

昭和11年12月。一年半に及んだ直言の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。寅子とはるは傍聴席から直言を見守り、法廷の外では優三やよね(土居志央梨)たちが待っていた。裁判長の武井(平田広明)が言い渡した判決は、全員の無罪というものだった。検察が自白を強要したというよりも、事件自体を作り出したと言い渡した。検察は控訴を断念した。

直言の無実を猪爪家の全員で喜び合った。判決後、穂高は桂場と酒を酌み交わし、判決文に込められた思いを絶賛する。

寅子はしるこ屋で、桂場を待ち伏せる。お礼を言おうとするが、桂場は誰かのために行ったのではなく、法律家として判断しただけだという。寅子は自分が法についてどう考えているかを話す。その話を聞くと、桂場は「判事になりたいのか?」と問いかけるが、当時、女性は判事になる道はなかった。



【第6週(2024/5/6-5/10)あらすじ】
■第26話(月)
いよいよ高等試験に臨む寅子(伊藤沙莉)。よね(土居志央梨)、涼子(桜井ユキ)、梅子(平岩紙)、香淑(ハ・ヨンス)、そして優三(仲野太賀)も狭き門に挑むが、結果はそろって不合格。寅子ははる(石田ゆり子)から諦めろと言われるが、直言(岡部たかし)の助けで働きながらであればと勉強を続けることが許される。そんな中、女子部の面々の元に、新入生募集停止のニュースがもたらされる。

■第27話(火)
昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び目指すことに。一方、竹もとで働きながら勉強を続けていた香淑(ハ・ヨンス)のもとに、特高がやってくる。兄・潤哲(ユン・ソンモ)が思想犯の疑いを掛けられたことで、香淑自身もずいぶん前から目を付けられていたのだった。寅子たちは香淑が抱えていた事情を知り、衝撃を受ける。

■第28話(水)
香淑(ハ・ヨンス)との思い出作りのため、海にやってきた寅子(伊藤沙莉)たち。一方、涼子(桜井ユキ)の元にも大きな問題が。父・侑次郎(中村育二)が失踪し、家を継ぐためにやむなく涼子が婿を取ることになったという。試験はもう受けられないと言い出した涼子によね(土居志央梨)は怒りをぶつけるが、「母・寿子(筒井真理子)を見捨てることができない」という涼子の言葉に、何も言えなくなる。

■第29話(木)
涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)の姿が会場にない。梅子を気にしながらも筆記試験を終えた寅子が帰宅すると、そこには梅子からの手紙が届いていた。夫から離婚を言い渡され、三男の光三郎(石塚陸翔)を連れて家を出たという。梅子が寅子たちに想いを託す中、寅子の口述試験の日がやってくる。

■第30話(金)
とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)。先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)、そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃部寸前だった明律大学女子部は息を吹き返す。初の女性弁護士誕生と新聞が大々的に報じ、大学では祝賀会が開かれることに。口述試験に落ちたよね(土居志央梨)は寅子のもとを訪れ、「いつか必ず合格してみせる」と寅子に約束する。祝賀会の席で寅子はスピーチを求められ―。

■スタッフ他
脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,小林薫,松山ケンイチ 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

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